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(注)ネタばれあり 男女の不思議な三角関係を美しい映像と旋律で描いたラブコメディです。ちょっぴり切ない場面もあって、最後には爽やかな感動があります。 しかし感動は後で述べるとして、僕はまず何より、岩井監督の遊びが気に入りました。とにかくアニメネタが詰め込まれています。僕が分かった元ネタを登場順に紹介しますと、 ・水木しげる、鬼太郎、ぬりかべ、目玉おやじ ・白土三平(サスケ、カムイ伝の著者) ・石ノ森章太郎、人造人間キカイダー、仮面ライダー ・藤子・F・不二雄、のび太、スネ夫 ・横山光輝(サリーちゃんの著者) ・モーレツあ太郎 ・爆発五朗 ・花の子ルンルン ・花のピュンピュン丸 ・ホルスの大冒険 ・手塚治虫、鉄腕アトム、ブラックジャック、マグマ大使、ジャングル大帝、ふしぎなメルモとまあ、こんな具合です。 分かっちゃう僕もヤバイですが、岩井監督もかなり面白い方ですね。もしかすると、僕が気づいていないものもあるかもしれません。 二度目に見る楽しみとして、そういうのを探してみるのも面白いでしょう。 さて、僕はこの映画について、誰に感情移入したかと言いますと、実はアリスです。僕は男ですが、母子家庭のアリスが健気に見えて、愛しくて・・・。 そんなアリスとパパのデートも切ないものがありますよね。素直になりきれないアリスのパパへの突込みにも奥底に深い愛が感じられます。別れ際の我愛弥(ウォ・アイ・ニー)は、結局パパには届かなかったようで、再見(ツァイ・ツェン)を教えてもらう。そこら辺がまた切ないポイントでした。 さらに、アリスが宮本先輩とめぐる思い出のデートコースは、アリスがかつて3人で暮らしていた離婚前の家族の記憶を辿るイメージビデオのよう。 ・閉店した海の家 ・海辺の縄跳び ・トランプマジック ・手漕ぎボートから落とした帽子 ・動かなくなった電動遊具 ・嫌いだったところてん ・無くしたハートのエース など、どれもこれもその場にはパパもママもいないのに、当時の情景が具体的に目に浮かんできます。どこにでもありそうな話なのに、なんて胸キュンなエピソードに思えるのでしょうか。どんなに両親が離れても、アリスの頭の中には当時の家族の楽しかった思い出がいつまでもいつまでも美しく記録されていたのですね。子供の頃の記憶っていつも鮮明ですね。こういうありそうな話を使って、キュンキュンさせるのは岩井監督は本当にうまいですね。 僕としては、ハートのエースの話がもっとも感涙ポイントでした。風に飛ばされて無くなったハートのエースは見つかったけど、もうエースが帰る場所(=家族)は永遠に失われていたのだから。アリス役の蒼井優ちゃんも、本当に演技がうまいですよ。まじで貰い泣きしそうになりましたから。 感涙場面ばかりじゃなくて、笑える場面も多かったです。 ・花の家での宮本と花の母との出会いの場面 ・アリスの母とアリスがレストランで出会う場面 どちらも間がすごく良くて、笑いを堪えるのに必死でした。 最終的には宮本がどっちに付いたのか、よく分かりませんでしたが、花とアリスはこれからもずっと親友であり続けることは間違いないだろうと思いました。本当に2004年は当たりの邦画が多い年でした。 P.S. アリスがパパ(平泉成)と分かれる電車の場面、パパの後ろに見えていた目玉おやじの広告が、あれれ?パパが電車から降りるときには「ガスター10」の広告に・・・。こういうこともあるんですね。 2004年3月 ユナイテッドシネマ入間 ■花とアリス@映画生活
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