全体表示

[ リスト ]

子どもが変わった!

 ある子の母親が来熟されて「なんだか、何に対しても、自信を持って行動できている感じです。子どもの雰囲気が変わってきました!」と嬉しそうだった。
 その子は地元の名士のお嬢さんで5年生。とても声が小さく自信なげに話すおっとりしたタイプの子だった。すでに1年ほど塾で預かっていた。週1回家庭と塾を往復する学習記録表の、母親のコメント欄にはそれまで「うちの子はのんびりで何もしません!」とか「もう少し勉強をしてくれるといいのだが!」とか「もっと勉強に積極的な気持ちになってくれるといいのだが!」など、ご多聞に漏れず、どこの母親からも要望の多い内容が書かれていた。
 それが急に「子どもの雰囲気が変わった!」と聞いて驚いたが、さもありなんとの心当たりがあった。その子の家庭は学校を休んでも、海外旅行に行くような家庭で、その子が豊かにおっとりと育てられたことは、母親も認め近所には祖父母も住んでいた。
 その子がまた学校を休んで家族と海外旅行に行った。もちろん塾も休んだ。その旅行から帰って塾に顔を出した時「旅行は楽しかったかい?」と聞くと「うん!」とうなずいたが、その子は・・・いけないことをした・・・との自覚があるようだった。
 「そうか!それはよかった!でも少し考えて欲しい!旅行の楽しさはその時だけだけど、今やっている学習は君の一生の楽しいことにつながっているはずだから、よく考えて今度お父さんから誘われたら、自分の考えをしっかり言わないといけないよ!」と自主性をうながしたことがあった。
 それからは土日に父親から誘われても「お祖父ちゃんのところで勉強するから、弟と行って来て!」と誘いを断るようになった。そのうち、中学受験をしたいと考えるようになって、母親に「受験したい!」と自分の願望を言うようになった。母親は誘いを断ると不愉快そうな顔をする父親を説得するしかなかった。
 姉が中学受験を許されて学習に専念すると、弟までが「受験する!」と言い出して祖父母は大喜びだが、父親は複雑な心境だったようだ。
 この家族にとって、子どもを出汁に遊び歩く時期は、おっとりしたお嬢さん育ちの子が、何かに目覚めたとき終わりを迎えたのだろう。真剣に学習する娘にさすがの父親も兜を脱がざるを得ないのだ。
 近所の小学校の校長が入学式の挨拶で「土日に子どもを出汁に遊びに行くのは控えて欲しい。生徒は疲れて月曜日の授業ができません!」と、父母に厳しく注意したと言う。
 何もかも一緒にしてきた両親には寂しい話だが、子どもが巣立つ時とはこんなものなのである。ある日、突然に自分の何かに気づき、自分に目覚めた我が子を引き戻してはいけない。むしろ、自立しつつある我が子を励まし、それまでとは違う目で見守ることが大切なのではないだろうか?by塾長

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事