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終わりに ジョンは、特に何かを考えて外に出てきたのではないのです。鶏小屋では、食べ物は与えられ、雨風は凌ぐことができ、特に生存競争などしないでも普通に暮らして行くことができたのです。 つまり、働きもしない、努力もしない、もちろん学ぶこともない、上から与えられるもので満足して生きていたのです。 生きるとは、そんなものと思っていました。 与えられるものを頼りに、楽をして生きて来たのですから。 ところが、外にほんの少し興味(欲望)を持っただけなのに、自分たちの置かれた環境が変わっただけなのに、いつものように与えられているものが与えられなくなってしまったのです。 何もしないのでは、食べる事も、寝る場所も無くなってしまいました。 生きるために、自分たちで学び、働き、時には闘ってでも、確保しなくてはならなくなりました。 その時、初めて、そのことに気がつきました。食べ物は、与えられるのではなく、自分たちで得るものだと。 こうして、苦労を重ねて生きて来たのです。そして、幸せを追い求めてきたのですね。 求めれば求めるほど、幸せは何度も逃げて行きました。幸せの望みは叶えられない、そう思う事も何度かありました。でも、自分たちが気付かないうちに、とても大きな幸せを掴んでいたのです。それは、生活の知恵が備わり、家族ができ、子供が成長し、仲間が増えたことです。これこそがとても大きな幸せなのです。 ピンクは、それに気が付いていたのです。 ピンクは、とても幸せだったのです。 人間も同じだと思うのですね。
努力しないでは何事も達成できないでしょうね。 楽ばかりを望んでは、幸せはないでしょうね。 与えられることを望んでばかりではいけないでしょうね。 幸せって、一生懸命に、何かに向かって行動をしているうちに、案外、近くで育っているのかもしれませんよ。 ね、そう思いませんか。 ほんとうの幸せが・・。 |
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永い間、御付き合いをして頂きましてありがとうございました。
チキンの冒険・・構想を練ってから書き上げるまでに3年ほどを要しました。
でもそれなのに、最初の思いから、出来上がりにはかなりの違いが発生しました。それは、派遣労働問題などの社会環境が変わってきたからです。
書き終わって、今はホッととしているところです。
それなのに、もう次の物を書きたくなって来ているのです。不思議ですね。
2009/7/21(火) 午後 8:09