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関節リウマチ薬「エンブレル」(一般名エタネルセプト)を使用し、同薬との因果関係が否定できない副作用で死亡した患者が79人に上ることが6日、製造販売元のワイス(東京都品川区)の調査で分かった。 厚生労働省は「現段階で危険な薬だとは判断できない」と話すが、 専門家からは 「他のリウマチ薬と比べても死亡の割合が高い。多数の死者が出ていることは深刻に受け止めるべきだ」 との声が上がっている。 エンブレルは05年1月に承認。同3月から、同社と武田薬品工業(大阪市中央区)が販売している。厚労省は承認条件として、発売後一定期間、使用した患者全員を追跡調査することを義務づけ、調査対象の登録は今年5月に終了した。 両社が公表した「適正使用情報」によると、登録した1万4369人のうち、薬との因果関係が否定できない間質性肺炎や感染症などで死亡した患者が76人いた。高齢者に死者が目立ち、自覚症状がないまま重い副作用が出るケースがあるという。登録終了後に使用した患者でも、3人は副作用による死亡の可能性が否定できないという。 ワイスは「中間的な分析の段階では、死亡率は予想の範囲内。現段階の死者数については分析ができていない」と話す。 一方、松本美富士・藤田保健衛生大七栗サナトリウム内科教授は「この薬は習熟していない医師が安易に使うべきではない。副作用に日本特有の事情があるかどうか、早急に解析し、周知すべきだ」と話している。
12月6日 毎日新聞
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