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TSUNAMIのあと。 街では、水や食料が配給された。 私は、困ってないからと言ったけど、タイ人は笑顔でいいからと寄越した。 なにか、役に立ちたかった。 ボランティアなんて、口で言ったって出来るものではない。 せめて献血をしようと近くの病院に行くが、タウン内の病院に行かないとやってないと言われる。 そこで、一人のナースに「日本人?」と呼び止められた。 こちらに住んでいる邦人の女性が夫や子供を津波で失った。 日本大使館に連絡をしているがなかなか来られない状況だという。 少し話してあげてくれないかと。 彼女に会った。 やせた、色の黒い人だった。 私の目には邦人には見えなかった。 話しかける。 言葉はない。うつろな目で一点を見つめるばかり。 日本語や、英語で話しかけるが反応はない。 先ほどのナースに、日本人ではないのでは?と尋ねるが、日本人だという。 よくよく話を聞くと、彼女は精神的に不安定で、目を離すと自殺しようとするのだと。 私には、そんな彼女にかける言葉がない。 何を話そうと、その痛みを癒してあげられない。 「私には出来ない」そう言った私は涙が止まらなかった。 何もできない、自分の無力さなのか、その時の私には涙を流すことしか出来なかった。 生活や、命や、大切なものを一瞬で奪ってしまった天災。 出来ることは何もないとあきらめて他人事で終わらせていいのだろうか。 ささいなことでも、誰かの、何かの役にたつのだろうか。 それとも、やはりただの自己満足なのだろうか。 私にはわからない。 だけど、 それでも、私は何かをしたいと思う。 誰に気づかれなくても、賞賛されなくても きっと未来につながることがあるはず。 そう信じたい。 |

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