心の動く瞬間

トップ書庫を「出版の夢が叶いました」から「人工股関節」に変更しました(平成29年6月5日)

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風の行方・上(佐藤愛子)         1999年8月25日
                     集英社文庫
 
 
普通の幸福な家庭だったのに、ふと気がつけば皆、バラバラになっていた-
 
崩壊していく家庭、その中で改めて自分の道を模索する親子三代の生き方を描く。
 
テレビドラマ化作品。(解説・岡田幸四郎)
 
謹厳実直な元小学校校長・大庭丈太郎が家を出たのは、
 
妻の信子がシルバー革命を起こしたからだ。
 
小学校六年生の吉見を残して、美保が大庭謙一と別れたのは、
 
夫が愛人の千加と一緒になると言い出したからだ。
 
祖父母がいて、両親がいて一家団欒があった大庭家に、
 
大きな風が吹き出したが
                                     以上ネットより
 
 
すっすっすっと読みやすい。
 
でも軽いわけではない。
 
それぞれの登場人物の気持ちがとてもよくわかる。
 
親と子、人と人の食い違いも。
 
佐藤愛子さんはどうしてこうも、それぞれの立場の気持ちがわかるのだろう。
 
 
 
いじめられている吉見の学校に、若い後妻の千加が乗り込み
 
千加に怒鳴られたクラスの子どもたちが
 
千加を怖がり、千加に謝罪するシーン・・・・・
 
わたしにも覚えがあります。
 
そして千加が子どもを守れたと信じる気持ちにも覚えがあります。
 
しかし子どもの生きていく現場は、親の目がないときには何も変わらない現実に
 
今さらながら冷や汗の出る思いがしました。
 
あの頃・・・子どもを守るためにハリネズミのように毛を逆立てていた
 
子育て中だった若い日のわたし。
 
必死で子どもを守ってきたつもりだったけれど
 
結局子どもの生きていく現場は改善されていなかったのかもしれない・・・。
 
全力で守ろうとする母親に気を遣って、改善されていない事実を伏せる吉見は
 
あの頃のうちの子供だったのかもしれないと今さら思ったりしました。
 
 
 
子どもの目線から書かれている部分は、子どものときの気持ちを思い出したり
 
自分の子どもの気持ちが重なったりします。
 
義母とは言え、千加の母親としての意気込みみたいなものも良くわかるし、
 
姑の複雑な思いやら、すねた思いなどなどもよくわかります。
 
佐藤愛子さんのことは昔からよくお名前を拝見して来ましたが、
 
読み始めたのはここ最近です。
 
ブログ友のカンタービレさんの記事の影響もあると思います。
 
とても好きな作家さんのひとりになりました。
 

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普通の幸福って・・なんだろう?

2012/12/24(月) 午前 5:28 な〜べ 返信する

なべさん
わたしは「平凡」がしあわせ。
小説でも普通の暮らしが物足らず熟年女性が離婚して自由を手に入れようとしたり、
小学生の父が若い女性と仲良くなって妻と別れて再婚したりするんだけど、
結局元の暮らしが良かった・・・って思ったりするんです。

2012/12/24(月) 午前 11:38 もとこ 返信する

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私が佐藤愛子さんの著書を読みだしたのは
アラ還の(笑)ブロガーさんの影響です(おススメだったの)
この本は、確か・・ゆるゆるしゃん♪
「平々凡々な日常」がいかに幸せであるか・・
考えさせられる小説でした
私もトラバします(^^*)

2012/12/25(火) 午後 11:55 カンタービレ 返信する

カンタービレさん
トラバありがとう〜
ゆるゆるさんの記事も読み返して
そうだったそうだったゆるゆるさんの記事にも影響されていたわ
って思い出しました
カンタービレさんのコメント欄の賑わいに影響されることも多いです
「血脈」を読んだのもコメント欄に影響されたんだったと思います
今日アップした沼田まほかるさんのもカンタービレさんの記事がきっかけで手を出した作家さんです

2012/12/26(水) 午前 3:36 もとこ 返信する

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