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中国の南シナ海での活動
1、 7月31日のブログで、中国の南シナ海での活動に関連したクリントン米国務長官発言と
それに対する楊中国外相の声明を掲載した。
この後も、中国の南シナ海での活動は続いている。
2、 8月5日、ベトナム外務省報道官は西沙群島での中国船舶による地震による探査活動はベ
トナムの主権を侵害したと述べた。
8月6日、中国外務省報道官は、これに対し次の通り述べた。
中国は西沙群島とその隣接水域に論争の余地のない主権を有する。中国は南シナ海での西沙諸島とその隣接水域に対する中国の主権を侵害する発言や行動に断固反対する。
中越間では、1988年に南沙諸島で武力衝突が発生したが、再び緊張が高まっている。
3、 今年の6月、インドネシア領ナトゥナ諸島で中国の漁業監視船がインドネシア海軍艦船に
対し、拿捕した中国漁船を釈放しなければ攻撃すると警告、インドネシア海軍も応戦体制を整え、交戦しかねない状況になったことがある。
中国はナトゥナ諸島、すくなくともその一部の領有権を主張する姿勢をとっているおそれがある。
4、 1995年、中国はフィリッピンが領有を主張するミスチーフ環礁を占拠し、いまも占拠
を継続している。フィリッピンは抗議を継続している。
しかしインドネシアとベトナムはフィリッピンとは違い、ASEANの中での強国である。中国がベトナム、インドネシアと南シナ海で対決することは中国の対ASEAN外交にとり負担となるが、他方で南シナ海の支配を「中核的利益」と規定している中国としても譲歩しにくい問題であろう。
この状況はベトナムとインドネシアに安保面で米との関係強化への強い動機を与えると考えられる。
〔文責:茂田 宏〕
(私はお盆休みで明日より旅行にいくので、このブログは8月19日まで休みます。)
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2016年7月12日、国際仲裁法廷が裁定結果を公表した。
5人の仲裁員は全員一致で国連海洋法条約上、「九段線」の「歴史的な権利」に基づく中国の南シナ海の天然資源に対する権利は認められないと結論づけた。
裁判所はまた中国の南シナ海における埋め立て工事が環境に取り返しのつかない損失を与えたとも判断。中国政府に南シナ海における行動を停止するよう求めた。
2016/7/17(日) 午後 7:39 [ 領海・領空防衛 ]