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シリヤ情勢の緊迫化

シリヤ情勢の緊迫化

1、 シリヤのアサッド政権は隣国トルコおよびアラブ連盟の要請にかかわらず反政府派の弾圧を継続している。
 シリヤとアラブ連盟は11月2日計画と呼ばれるものに合意し、都市部よりの軍の撤退をはじめとするすべての者による暴力の停止をすることになっていた。しかしシリヤ政権が武力の行使をやめないので、11月12日には、この計画にシリヤが違反したとして、アラブ連盟はシリヤの加盟資格を停止した。更にアラブ連盟は11月16日、暴力の停止、都市部よりの軍の撤退、その実行状況をみるための監視団の受け入れを求め、それが11月19日までに満たされない場合、シリヤに制裁を課すると警告した。
シリヤ側は監視団の規模に制限を加える(元の案である500名を40名にする、アラブ人以外は認めない)などの要求をして、アラブ連盟とシリヤ間の合意の成立を引きのばす一方、11月19日以降も軍も使う弾圧を継続している。
シリヤとアラブ連盟の関係は今後ますます悪化していくであろう。
 11月21日、トルコのエルドアン首相はイスタンブルでの演説でアサッドについて「もし自分を指導者であると信じるなら、もし自信があるのなら、あなたは投票箱を開き、皆が投票にいくだろう。戦車と大砲では、あなたはある程度のところまでしか行けない。あなたが立ち去る日は来るだろう」と述べた。トルコのメディアは政府高官がシリヤ国内に軍事的緩衝地帯または飛行禁止区域設定の有事計画を考え始めたと報じている。
 なお11月21日、メッカへの巡礼にいくためにシリヤ領内をバスで移動していたトルコ人巡礼団がシリヤ軍と思われる者に発砲され、2名が負傷するとの事件があった。トルコで大きく報じられている。

2、 シリヤ国内においては、11月20日、首都ダマスカスにあるバース党本部がRPG(ロケット推進手榴弾)で攻撃された。トルコに拠点を置く「自由シリヤ軍」(シリヤ軍よりの脱走者からなる。指導者リアッド・アサッド大佐)がこの攻撃を行ったと発表した。 これ以外に反政府武装勢力による攻撃が増えてきている。
 シリヤの反政府運動は平和的なデモを中心として展開されてきたが、ここにきてシリヤ軍と反政府武装勢力の武装闘争の様相を呈し始めている。
アサッド大統領は反政府勢力をテロリスト集団と呼び、法と秩序の回復のために必要な措置をとっているのであるとの主張をしてきた。反政府勢力の一部が武力闘争路線を取り始めているが、反政府勢力の中には、武力闘争はアサッドの主張に根拠を与えるので控えるべしと主張する勢力もいる。反政府勢力内で路線の違いが出てきている。
又シリヤ国民は内戦が始まれば、とんでもないことになると恐れる人も多いとされる。反政府勢力の武装はせいぜい軽火器とRPGとされ、また軍と治安部隊、諜報機関などから大規模な離脱は見られず、反政府勢力が武力で政権側を圧倒する見込みは小さい。

3、 11月20日付ロンドン・サンデー・タイムズ紙は「シリヤを攻撃すると、世界が揺れる。単独インタビューでバシャール・アサッドはアラブの指導者をシリヤへの西側の介入への口実を作りだしていると非難」との記事を掲載し、アサッドがまだ国内で相当の支持を得ていると考えていること、武装集団による流血を止めようとしているのであると、現在の政策を正当化したこと、かつシリヤ攻撃をすれば、中東が大変なことになると警告したことを報じている。
 このインタビューのなかでアサッドは治安部隊と反政府武装勢力の撃ち合いに巻き込まれたりなどして、民間人が殺されたことはあるが、シリヤの役人によるとその数は活動家が言う3500名ではなく、169名であると述べるとともに、治安部隊隊員800名が殺されたと発言している。
重武装した治安部隊の隊員が800名死んで、デモなどを行っていた民間人の死者は169名であると言うようなことは常識的に考えられない。反政府武装勢力側の死者は勘定していないと言うことかと思われるが、こういう言い方をするアサッドはゲッべルス並みのうそつきではないかとの印象を私は抱いた。
(文責:茂田 宏)


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