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テロ特措法

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鳩山邦夫法相のアルカイダ発言

1、 10月29日付英タイムズ紙は、鳩山法務大臣のアルカイダ関連発言を報じているが、その抄訳は次のとおり。

昨日、日本の法務大臣は、自分と2002年のバリのナイトクラブ爆破に関与したアルカイダ工作員との間の不可思議な関係を示唆した。
鳩山邦夫は、そのテロリストが少なくともひとつの爆破の企てを事前警告したと示唆した。外国人記者に対し、鳩山氏は支離滅裂な話をし、そのなかで、「友人の友人」がテロ組織の工作員であったと述べた。
そのアルカイダの構成員は3年前ごろ、何度も日本を訪問したが、その都度、口ひげや顎鬚で、正体を隠していたと述べた。鳩山氏は、蝶収集家のサークルを通じて、このテロ工作員について話した友人と会った。
大臣は、強制的指紋押捺措置を弁護しようとして、この不可思議な暴露を行った。彼はこの日本に来ていたアルカイダと関係のある人物が、友人を通じてバリ島での爆弾攻撃の危険を警告したと述べた。鳩山氏は「この特定の人物は実際にバリの中心での爆破に関与していた」、「彼は自分の友人の友人であるが、私は、爆破があるだろうから、バリの中心に近づかないように助言を受けた」と述べた。
この発言についての騒ぎの後、大臣は、発言を撤回したように見える。彼は、この容疑者がテロ組織の構成員かどうかに確信がないと述べた。彼は、「自分の言ったことの一部について、私は不明確で、ミスリーディングであった。訂正をしたい。私自身は、(アルカイダ)組織の構成員と考えられている人の友人ではなく、彼らを個人的に知っていない」と述べた。彼はまたテロ攻撃について個人的に事前警告を受けたことはないと主張したが、この不思議な人物が、アルカイダ活動について一般的に事前警告を出していたことは否定しなかった。昨日の午後、急いで書かれた書簡のなかで、彼は「事実としては、この話を聞いたのはバリでの爆破の3-4ヵ月後であった、爆破が起こる前にその計画を知っていたというのは真実ではない」と述べた。
日本に来たアルカイダ関係の容疑者としては、リオネル・デュモン(仏人逃亡者)しか知られていない。

タイムズ紙以外も、鳩山発言を報じた。

2、 この鳩山法務大臣の発言は、不思議な発言であると同時に、大きな問題を含む発言である。
第1に、鳩山氏が事前にバリ島爆破計画を知っていたのなら、それを発表するなり、当局に通報するなりし、この事件の発生を防ぐ手立てをとるべきであった。この事件では邦人2名を含む180名が死亡している。鳩山氏は、騒ぎになった後、事前の知識、事前の警告を否定したが、このような事件について、事前の知識をひけらかしたり、その後それを訂正するなど、あってはならないことである。
第2に、鳩山氏は、「友人の友人」は、バリ島テロに関与したと発言している。このテロの実行犯、幇助者は逮捕されている。彼らは死刑に処せられるかもしれない。鳩山氏の発言どおりなら、この「友人の友人」も逮捕され、場合によっては重い処罰に処せられる。鳩山氏の発言は、根拠のないものなら、重大な誣告になる。
第3に、この事件を捜査し、犯人を裁判にかけているインドネシア司法当局を、捜査がなっていないと批判したに等しい。この事件の捜査の指揮を執ったのは、パスティカ警察少将である。私はこのテロ後、バリ島で開催されたテロ関連会議に公安調査庁の人と一緒に行って、現場を見た。また何度か、パスティカさんに会った。現場に残された爆弾を積んでいた自動車の残骸のシャシー番号(改竄されていたのをインドネシア警察が復元した)からその持ち主を特定、それを手がかりに犯人をあげていった。実に綿密な捜査であった。
第4に、アルカイダ構成員は、その身分を秘匿している。世界の情報機関がアルカイダ構成員の特定には苦労している。鳩山氏の友人が簡単に知ることができるようなものではそもそもない。

3、 10月31日、鳩山大臣は、衆院法務委員会で「警察にも、入管にも、防衛庁にも、調査できないのかと真剣に訴えたが、各政府機関すべて極めて動きが鈍かった」と当時の政府の対応を批判した。この批判も、無責任な批判であろう。鳩山氏が提供したかもしれないような情報があった場合、政府は、その情報の重要性を見極め、適切に対応するのが普通である。同時に、その対応のすべてを情報の提供者に説明することはない。動きが鈍いかどうかなど、当時の鳩山氏にはわからないことであろう。情報配布は、「知る必要」によるのが原則である。

4、 法務大臣は、国家権力の最たるものである検察への指揮権をもつ。造船疑獄の犬養法務大臣以外に、指揮権発動の例は思い浮かばないが、制度上はそうなっている。公安調査庁という日本の情報機関のひとつも法務大臣の下にある。法務大臣の職責は重く、軽率な発言は禁物である。

5、町村官房長官は、鳩山氏に文書で説明をするように求めたと報じられている。私は鳩山法務大臣を個人的には存じ上げないが、今回のことは、鳩山氏の法務大臣としての適格性に大きな疑問を提起する。


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