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安保理は、10月12日、ミヤンマー問題についての安保理議長声明を発出した。中ロは、ミヤンマー問題は国際の平和と安全の問題ではなく、安保理で取り上げるのになじまないという主張であったが、今回議長声明の発出に同意し、安保理がはじめてこの問題に意見を表明した。これは画期的である。
本件安保理議長声明の全文、次のとおり。
安保理は、最近の事務総長の対ミヤンマー特別顧問イブラヒム・ガンバリ氏の使節としての派遣を歓迎し、総会決議61・232で委任された事務総長の仲介ミッションに対する強い、かつ揺らぐことのない支持を再確認し、事務総長の個人的な関与に対する評価を表明する。
安保理は、ミヤンマーにおける平和的なデモに対する暴力の行使を強く遺憾とし、2007年10月2日の人権理事会決議S−5・1を歓迎する。安保理は、すべての政治犯と残された拘留者の早期の釈放の重要性を強調する。安保理はまた、ミヤンマー政府とすべての関係当事者に、状況の沈静化と平和的な解決にむけてともに働くように呼びかける。
安保理は、国連の直接の支持の下、諸勢力を包含した国民的和解を達成するために、ミヤンマー政府がダウ・アウン・サン・スー・チーとすべての関係当事者および民族グループとの真の対話のための必要な条件を作り出す必要を強調する。安保理は、ミヤンマー政府がガンバリ氏の勧告と提案を真剣に考慮するように慫慂する。安保理はまた、ミヤンマー政府にその人民の関心である政治的、経済的、人道的、そして人権上の諸問題に対処するため、すべての必要な措置をとるように呼びかけ、ミヤンマーの将来はその人民のすべての手にあることを強調する。
安保理は、ミヤンマー政府の国連と協働するとの公的なコミットメントと、ダウ・アウン・サン・スーチーとの連絡将校の任命を歓迎する。安保理は、かかるコミットメントが行動で裏付けられることの重要性を強調する。安保理は、ミヤンマー政府がミヤンマーにガンバリ氏を招待したことを認識する。安保理は、具体的な行動と現実的な結果を容易にするために、できるだけ速やかに彼がミヤンマーに戻ることへの支持を表明する。安保理は、ミヤンマー政府とすべての関係当事者がガンバリ氏と完全に協力するように要請する。
安保理は、抑制を要請し、民主主義への平和的移行を呼びかけ、仲介ミッションを支持するにあたって、アセアン諸国が果たしている重要な役割を歓迎する。安保理は、仲介ミッションはプロセスであることに留意し、ミヤンマー支援において、国際社会が持続的な支持と関与をするように奨励する。
安保理はこの問題に引き続き関与する。(文・訳:茂田宏)
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