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ロシアの軍備拡張
1、 12月13日、プーチン首相はセヴェロドビンスクで軍建設に関する会議を開催し、その席上次の通り述べた。(ロシア首相府サイトより。 ・・部分省略 )
今、セヴェルマシュ造船所を訪問した。・・第4世代原子力潜水艦アレクサンダー・ネフスキーが、今日成功裡に竣工した。これはプロジェクト955の最初の船である。この建造が始まったのは2004年で、来年末に海軍で任務に就く。・・全部で6年かかった。
私は・・技術が進歩し、お金もあるので建造過程が短縮できると言う人に同意する。・・
我々の目標によれば陸軍、海軍、空軍の近代的兵器の比率は、2015年に30%に、2020年に70%になる。2020年までの兵器計画はこの大規模計画の基盤になる。・・我々はすでに・・優先順位を決めた。
計画によると、主要な力点が戦略核兵力におかれるべきである。我々はまた、第5世代戦闘機やその他の近代的航空機に加え、ミサイル防衛の先進的システム、通信・指揮、偵察を部隊に提供する考えである。・・兵器プログラムにかなりの額を割り当てた。額はびっくりさせるような20兆ルーブルである。・・これは現計画での額を3倍にすることになる。・・そのうち4,7兆ルーブルが海軍の再装備に向けられ、その3分の1がここ5年に配布される。海軍では兵器は更新され強化される。戦略海洋核部隊が第4世代潜水艦で構成され、近代的水上艦が購入され、運用ハードウエアは修理・更新される。・・海軍は一般的な海軍力も戦略核兵力も開発すべきである。・・
何点かに注意を喚起したい。
第1:我々は国の防衛産業の徹底した調査をした。・・結論を言えば、我々の軍事産業は高い能力を持っている。同時に我々は施設の近代化のために時間がかかると理解すべきである。・・開発者や製造者はその資源を動員し仕事を適切に組織し、国防省の納期を守るべきである。・・我々はお金を使う必要があるのではなく、空母やミサイルなどの物がいる。・・第2:・・新しい施設や既存施設での生産能力増強がいるが、国家の注文を作った後、遊休施設にならないようによく考えられた計画がいる。・・
第3:ここ2−3年に国防省から大きな注文がない施設を維持し支援する方策を見直してほしい。・・今需要が少ないからと言って、価値ある研究開発能力をなくしてはいけない。・・また施設は軍の注文だけではなく、民間の注文も受け入れるべきである。・・特に航空機産業のような産業ではそうするべきである。・・
また兵員への手当の増加と軍関係者の住宅問題にも取り組むことを忘れてはならない。・・
2、 20兆ルーブルはほぼ60兆円である。2011−2020年の10年計画であるから、1年6兆円であり、日本の毎年の防衛費約4兆8千億円を上回る。
ロシアの経済規模はGDPでは日本の約3分の1であるから、ロシアが軍備拡張に力を入れてきていると言える。日本の防衛費の半分は人件費であるが、ロシア軍は徴兵制で人件費がずっと安い。装備購入に充てられる額は、ロシアの国防予算のうち、かなりの部分を占める。
ロシアが軍拡に向かっていることは明らかである。冷戦時代は、ソ連の軍備に相当な注意を払ってきた。冷戦終了後、核以外のロシアの軍事力に注意を払わない傾向がある。今後、それなりの注意を払う必要がある。
(文責:茂田 宏)
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