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北朝鮮の武器輸出
1、 2月23日付ニューヨーク・タイムズ紙は「北朝鮮の武器貨物の捕獲の報告」との記
事を掲載している。その概要、次の通り。
南アフリカは国連に対し中央アフリカ向けの北朝鮮の武器貨物を捕獲したと報告した。南アフリカが安保理に最近送った書簡によると、11月コンゴに向かっている船舶があやしい貨物を運んでいるとの情報を受け取り、拿捕したとされる。
南アフリカはT−54、T−55戦車の部品を押収した。北朝鮮は昨年の核実験後に北朝鮮のすべての武器輸出を禁止した安保理決議1874に違反した。
2、安保理決議1874は昨年6月初めに採択されたが、その後の1、以外の北の武器輸出の事例、次の通り。
(1)ミヤンマーに向かっていた北朝鮮船舶が武器を積んでいるとの嫌疑で米艦船に追跡され、途中で北朝鮮に引き返した。(貨物検査はなされず)
(2)昨年8月、アラブ首長国連邦がイラン向けに北朝鮮の武器を運んでいたバハマ船籍の船を摘発し、国連に報告した。対戦車ミサイルなどが積まれていた。
(3)昨年12月14日、タイのバンコックで北朝鮮製の兵器約35トン(携帯型対戦車砲、地対空ミサイル、弾薬など)を積んだグルジア登録のイリュ―シン77機が摘発された。どこに向けられた武器であったのか、私の知る限り、タイは明らかにしていない。
3、北朝鮮は上記に見られるように武器輸出を安保理決議1874に反して行っている。
コンゴやイランなどが輸入し、この決議に違反している。
北朝鮮は決議1874を認めないとしているが、この決議の実効性を確保するために輸入国とされている国にもっと厳しく問いただす必要がある。
4、安保理決議1874号採択後、我が国としてこの決議をしっかり実施するために貨物検査法が国会に提出された。しかしその後、総選挙で廃案になり、その後、政権交代があった。貨物検査法を作る話がどうなっているのか、現状の詳細を承知しないが、海上保安庁が主体となる措置でもいいから、早く貨物検査法を作っておくべきであろう。
(文責:茂田 宏)
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