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アフガニスタンへの米兵増派の決定
1、 1月15日、米国防省は次のとおり発表した。(・・部分は省略)
2008年春、アフガニスタンに追加的な部隊を配備することを国防長官が勧告し、大統領が承認した。この通常でない一回だけの配備は、約3200名の兵士を巻き込むものであり、アフガンにいる司令官が・・アフガン国家治安部隊(ANSF)の訓練の強化・・とNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)の成果を拡大することを可能にするだろう。
第24海兵派遣部隊がISAF司令部のもと、・・約2200名の兵士を展開する。この展開は約7ヶ月続き、南部アフガンでの作戦部隊についてのISAFの要請を一時的に満たす。
追加的に海兵大隊は不朽の自由作戦のもと、アフガン国家治安部隊の訓練と発展を支援するために約1000名を展開する。
これらの追加的な兵力はアフガン国軍とアフガン国家警察の能力の強化・・を可能にする。アフガンの部隊は引き続き能力を発展させ、治安作戦で主導的な役割をますます果たすようになる。
この一時的な米軍配備はアフガンの治安とアフガン国家治安部隊の発展に対する米の引き続くコミットメントを反映する。NATO同盟の一員として、米はアフガン人とNATOにより過去6年間に蓄積された・・成果が不可逆的になることを確保するために必要な兵力をISAFが確保できるように自分の役割を果たす。
NATOの4月2日−4日のブカレスト首脳会議に向け、国防省は・・ISAFの要請のすべてが満たされ、米やその他の同盟国・パートナーによる通常ではない配備の必要が将来、最小化されるように、同盟国やパートナーと集中的に作業していくだろう。・・・
2、 米はISAF司令官の要請に応じて、米以外のNATO諸国がアフガンへの兵力を増派するように求めてきた。しかしNATO諸国がこの米の求めに応じないため、米が一時的な増派に踏み切ったということである。
タリバンの春攻勢への備えの意味がある。国防省の報道官は現地情勢が悪化したためではないと説明している。
このアフガン増派は民主党も主張していたことであり、米国内では反対はない。
米軍はこれまでイラク対応で手が一杯であるとしていたが、イラク情勢の改善に伴い、米軍をイラクからアフガンに振り向ける余裕が出てきたということであろう。
3、 この増派決定後、ゲイツ国防長官は米軍主導のアフガン東部地域では治安が回復してきているのに、NATO軍主体の南部地域では治安の改善が認められない、これはNATO軍の反乱鎮圧作戦が上手でなく、冷戦時代のような作戦行動を行い、空爆を多用しているからであると批判したと報じられた。欧州側はこの報道に反発、ゲイツ長官がNATO軍は良くやっているとの追加コメントを出した。
4、 なお、icasualties.orgによると、これまでアフガンで戦死した兵士は全部で760名である。10名以上の戦死者をだしている国は、米480名、英86名、カナダ77名、ドイツ25名、スペイン23名、蘭14名、仏12名、伊11名である。
(文責:茂田宏)
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