弁護士を呼んでくれ

あなたの大切な人が逮捕されたら、 すぐ、 弁 護 士を呼びましょう!

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新しい宿題にも回答がないので、
仕方ないから解説しよう。


3月18日
中央付近に数行、書き加えました。
緑色に着色した部分です。


常盤貴子「えー日下部さん

原告代理人が2人いる法廷で発言するときは、どちらが発言したかわかるように(調書に残るように)
「原告代理人の蓮見が質問します」
と名乗らなければならない。


常盤貴子「貴方の番組では、どういうニュースを扱っていますか」
武田鉄矢「政治や社会問題、そうだ、あなたのご主人蓮見検事の贈収賄疑惑についても扱っています」
(略)
常盤貴子「日下部さん。貴方が番組で扱ったニュースについて調べてみました。番組が始まった当初は、先ほど仰られたとおり政治や社会問題を取り上げていましたが」

「日下部さん。貴方が番組で扱ったニュースについて調べてみました。
などという種明かしをする必要は全く無い。後の尋問を考えた場合、有害ですらある。
というか代理人が意見を開陳する場面では無く質問をする場面だ。

番組が始まった当初は、先ほど仰られたとおり政治や社会問題を取り上げていましたが」
ひとつ前の質問で武田鉄矢が答えているのだから、繰り返して聞く必要は無い。
質問の形式では無いのも前記同様に気になるが、仮に質問の形式だったら、下記に違反する可能性が高い。
刑訴規則
(証人尋問の方法・法第三百四条等)
第百九十九条の十三(略)
2 訴訟関係人は、次に掲げる尋問をしてはならない。ただし、第二号から第四号までの尋問については、正当な理由がある場合は、この限りでない。
一(略)
二 すでにした尋問と重複する尋問
三(以下略)

あ、いかん、いかん。これは民事訴訟だった。
刑訴規則じゃ無くて、民訴規則を見なければ。
民訴規則
(質問の制限)
第百十五条(略)
2 当事者は、次に掲げる質問をしてはならない。ただし、第二号から第六号までに掲げる質問については、正当な理由がある場合は、この限りでない。
(略)
三 既にした質問と重複する質問
(以下略)
同じ規定がありました。ラッキー!
でも、武田鉄矢は証人じゃなくて、当事者本人。
そして、上記は証人尋問のルールで、当事者尋問のルールじゃない。
でも、ありました!
(証人尋問の規定の準用・法第二百十条)
第百二十七条 前節(証人尋問)の規定は、特別の定めがある場合を除き、当事者本人の尋問について準用する。
おー。証人尋問のルールが、当事者尋問にも使えるじゃないか。

すぐ後にパニクった常盤貴子が
「最近の番組では、扱っているニュースの種類が変わってきていますが」
と言っているが、常盤貴子の意図は、これを裁判に明らかにすることだ。
これは、常盤貴子が述べるのでは無く、武田鉄矢に証言させるべきだった。なぜなら、常盤貴子の質問は証拠では無いからだ。武田鉄矢の証言が証拠になる。

再掲
常盤貴子「貴方の番組では、どういうニュースを扱っていますか」
武田鉄矢「政治や社会問題、そうだ、あなたのご主人蓮見検事の贈収賄疑惑についても扱っています」
継続(創作)
常盤貴子「現在も、そういう政治や社会問題を中心に扱っていますか?」
武田鉄矢「はい、そうですが」
常盤貴子「間違いないですか?」
(民訴規則115条2項の正当な理由によって繰り返し質問が許される例。念押しして、ピン留めするための必要性)
武田鉄矢「そうだと言ってるでしょうが」
常盤貴子「では、ここで甲〇号証のあなたの番組の一覧表を見て下さい」甲〇号証を示す。
「これは、最近のあなたの番組で取り上げられた主題を日にち順に並べたものですが、内容に間違いはありませんか」
刑訴規則
(書面又は物の提示・法第三百四条等)
第百九十九条の十 訴訟関係人は、書面又は物に関しその成立、同一性その他これに準ずる事項について証人を尋問する場合において必要があるときは、その書面又は物を示すことができる。
2(略)
この場合は、裁判長の許可を受ける必要は無い。

あ、ごめん。ごめん。民訴規則で見てみよう。
(文書等の質問への利用)
第百十六条 当事者は、裁判長の許可を得て、文書、図面、写真、模型、装置その他の適当な物件(以下この条において「文書等」という。)を利用して証人に質問することができる。
民事訴訟では、裁判長の許可が必要なんだね。
じゃ、尋問をやり直そう。
常盤貴子「裁判長!では、ここで甲〇号証を示して、本訴被告の尋問を行いたいので、許可を願います。」
裁判長「許可します」
甲〇号証を示す。
常盤貴子「これは、最近のあなたの番組で取り上げられた主題を日にち順に並べたものですが、内容に間違いはありませんか」
武田鉄矢「ひとつひとつ正確に記憶はしておりませんが、まあ、そんなところでしょう」
常盤貴子「最近の10個に着目してみると、政治、社会問題を取り扱ったのは、沖縄辺野古問題、米朝首脳会議の2つだけ。あとは、いわゆるゴシップネタばかりですね」
武田鉄矢「まあ、たまにはね、そういうときもありますよ。それが何だって言うんですか」
常盤貴子「たまには。ですか。じゃ、遡って30個を見てみましょうか?」
武田鉄矢「わかりました。いいですよ。最近はゴシップネタが多くなっているのは事実ですからね。政治ネタ。社会問題なんかの特ダネは、そんなにゴロゴロ転がっているモンじゃないですからね。」

こういう風に、武田鉄矢に語らせる方法を取らなければならない。
ドラマに出てくる弁護士は、本当に、証人に証言させずに、自分で話したがるんだな。

脱線するが、国会の質問。
あれもダメな質問ばかり。
質問しないで、質問者の政治的意見を述べてばかり居る。アピールしたいのは分かるが、質問して、回答を得て、与党の政策の不十分なところ、矛盾しているところ、可笑しなトコロ、を国民の耳目に晒すことが、本当に優れた尋問だ。
野党議員が持論を述べたところで、なんの説得力もない。与党議員に語らせるからこそ、そこに出てくる虚構、騙し、すり替え。つまり与党議員の発言が野党の力になるんだ。脱線終わり。


武田鉄矢の代理人「残念。異議ありです。本件との関連性が不明瞭です」

民訴規則
(異議・法第二百二条)
第百十七条 当事者は、第百十三条(尋問の順序)第二項及び第三項、第百十四条(質問の制限)第二項、第百十五条(質問の制限)第三項並びに前条(文書等の質問への利用)第一項の規定による裁判長の裁判に対し、異議を述べることができる。
2 前項の異議に対しては、裁判所は、決定で、直ちに裁判をしなければならない。
民事訴訟でも異議を述べることができるんだね。
第百十五条 質問は、できる限り、個別的かつ具体的にしなければならない。
2 当事者は、次に掲げる質問をしてはならない。ただし、第二号から第六号までに掲げる質問については、正当な理由がある場合は、この限りでない。
一〜三(略)
四 争点に関係のない質問
(以下略)

関連性が不明瞭というのは、この115条2項四号を意味する異議であろう。(本当は、ちゃんと条文どおりの言葉で発言すべきだが。)
あれ?あれ?
民訴規則117条は、115条3項に異議を言えると書いてあるが、2項は書かれていないぞ。2項は異議の対象ではない。あービックリ。
じゃ、どうすれば良いんだ。
民訴規則
第百十五条(略)
3 裁判長は、質問が前項の規定に違反するものであると認めるときは、申立てにより又は職権で、これを制限することができる。
115条2項に違反した尋問があったら、異議を述べるのではなく、裁判長に対して「尋問を制限するように申し立てる」が正解なんだね。

裁判長「代理人、ご意見は?」
パニクる常盤貴子

武田鉄矢の代理人が述べた異議を、「尋問を制限するように申し立てる」の意味であったと訴訟上取り扱うこととしてみよう。
裁判長は、その尋問を制限するか否かの判断のために、常盤貴子の意見を聴く必要はない。条文に、そんな記載はない。
聴いても違法じゃないだろうが。

裁判長「特に無ければ、異議を認めます。質問の趣旨を明確にしてください。」

これは、かなり問題だ。というか矛盾を含んでいる。

ここで問われているのは、常盤貴子の尋問が(実際は質問形式ではないから、単なる意見陳述に過ぎないのだが)争点に関係のない質問か否かだ。

裁判長は、その尋問が、
①争点に関係ある質問なら制限せず、
②争点に関係ない質問なら制限する。
これが、民訴規則の申立てにより又は職権で、これを制限することができる。という意味だ。

裁判長は、条文上は必要ないのだけれど、念のため、常盤貴子に「代理人、ご意見は?」と聴いた。
これは、「代理人の質問は、争点に関係あるんですか?関係ないんですか?説明して下さい」という助け船だ。
それに対して、常盤貴子は何も言えなかった。
つまり、沈黙という形で、関係性がありません。と認めてしまったことになる。

そして
裁判長「特に無ければ、異議を認めます。」と判断した。
厳密には異議ではないことは既に確認した。
尋問制限の申立だ。
異議を認めます。は、この場合「関連性がないことを認めます。尋問を制限します。原告代理人は、争点に関係ある質問をしてください」という意味のはずだ。

ところが、裁判長は、続けてこう言っている。
「質問の趣旨を明確にしてください。」
これは、関連性があることを説明してください。という意味だから、異議を認めた後にするべき訴訟指揮ではない。この裁判長、無能である。


常盤貴子「最近の番組では、扱っているニュースの種類が変わってきていますが」

常盤貴子は、武田鉄矢の取り扱っているニュースの種類が変わってきている事実を掴んでいるが、尋問が下手だから、そのことを武田鉄矢に語らせていない。
だから「最近の番組では、扱っているニュースの種類が変わってきていますが」と発言する前提が構築できていない。


途中だけど、仮アップ。

再会するよ。


武田鉄矢の代理人「またまた残念。ですから、関連性がわかりません」
もう分かるね。
民訴規則115条3項の尋問制限の申立だ。

パニクる常盤貴子
裁判長「はいはいはい。本訴原告代理人。質問がなければ、終了してください。」
これは、つまり、裁判長が尋問制限をしたと言うことになる。

小泉孝太郎(手を挙げて立ち上がり)「裁判長。代理人の多田です。
原告代理人が複数いる場合に名前を名乗るルールの実践。孝太郎君、流石だ。

先ほどの質問の趣旨は、被告の番組はネタ切れだったのではないか、ということです。
関連性があることを説明し始めたよ。民訴規則115条と117条をよく理解しているね。

番組では当初、被告お得意の政治や社会問題について鋭く切り込むスタイルでしたが、最近では芸能ゴシップや、ワイドショー的なものが多くなっています。それが、ネタ切れの根拠です。
武田鉄矢の代理人「だから、それが本件とどう関係するんですか」
小泉孝太郎「これから説明します。日下部さん。7月にサイトの運営会社から、番組の終了を打診されていますよね。アクセス数の低下を理由に。番組を継続するためには、どうしても大きなネタを流す必要があった。それで、この事件に目を付け、見切り発車で根拠のない発言をしたのではないですか」
武田鉄矢の代理人「異議あり。明かな侮辱的質問です」

刑訴規則
証人尋問の方法・法第三百四条等)
第百九十九条の十三(略)
2 訴訟関係人は、次に掲げる尋問をしてはならない。(略)
一 威嚇的又は侮辱的な尋問
(以下略)
あ、また、やっちまった。民訴規則だよね。
(質問の制限)
第百十五条(略)
2 当事者は、次に掲げる質問をしてはならない。ただし、第二号から第六号までに掲げる質問については、正当な理由がある場合は、この限りでない。
一 証人を侮辱し、又は困惑させる質問
(以下略)
あった。あった。ありましたよ!
ただし、115条2項だから、異議じゃなくて、尋問制限の申立が正解ね。

条文どおりの作法に従っては居るが、この程度の尋問で「侮辱」と言われたら、おちおち尋問もできやしない。
裁判での証人尋問、当事者尋問における反対尋問は「あなたは嘘をついている」「嘘つきだ」と暴き立てることが目的だ。
ある程度、相手をdisるのは当たり前だ。
仮に裁判官が判断を下すとしても、尋問を制限しない。という結論になるはずだ。


武田鉄矢「いやいやいや。いいでしょう、いいでしょう。

武田鉄矢は、本訴被告本人だ。本人として、代理人弁護士と同様に裁判所の訴訟指揮について意見を述べることができる。
仮に、自分の弁護士が意見を述べ、その意見に反対なら、「当事者席から」自説を述べることは可能である。
自分の代理人弁護士が、小泉孝太郎の尋問の制限を求めた。それに対して、武田鉄矢が、「この程度の尋問、いいじゃないですか。」と「当事者席から」発言することは可能である。

「当事者席から」というのは、裁判の進行は弁護士に任せて、当事者本人は傍聴席にいることもよくある場面で、傍聴席からは、発言できない。という意味だ。
そして、もう一つ、証言席に居るときは、「尋問に答える人」であって、「訴訟指揮に意見を述べる人」ではない。
という意味もある。

だから、武田鉄矢の発言は越権行為。


確かに仰るとおりです。終了を打診されたことは事実ですから。毎週週刊誌が〇〇爆弾と称してドッカンドッカンスキャンダル暴いとるんですよ。しかしね。わたしは、ガセネタで凌ごうなんて、そんなさもしい根性の持ち主じゃありませんよ。私にはね、ジャーナリストとしてのプライドと誇りがありますから」
プライドと誇りは、同義語の重複

小泉孝太郎「そうですか。では、あなたの取材方法を教えて下さい」
武田鉄矢「信念のある全てのジャーナリストと同じですよ。確固たる情報源からネタを拾い、裏を取り、精査検証、それを自分の発言、あるいは、文章にしていく。こういう地道な作業があればこその報道なんです。」
小泉孝太郎「今回の情報源は警察であり、この備忘録にあるKさんというのは、警察官ということですよね」
この備忘録では、特定性が不足。
乙〇号証の備忘録と言わなければならない。
仮に、証拠として提出されている備忘録が1つしかないばあいでも、証拠提出されてない備忘録かも知れないから、号証特定は必須。

武田鉄矢「そうです。しかるべき地位にあり、信頼に足る人物です」
小泉孝太郎「そのKさんから、原告の妻、浜口美里さんが被疑者であると聴いたのはいつですか」
武田鉄矢「メモにあるとおりですよ。8月の5日です」
小泉孝太郎「8月5日。裁判長、モニターを使用して、被告に甲17号証を示したいのですが、よろしいでしょうか。」

民訴規則(再掲)
(文書等の質問への利用)
第百十六条 当事者は、裁判長の許可を得て、文書、図面、写真、模型、装置その他の適当な物件(以下この条において「文書等」という。)を利用して証人に質問することができる。
民事訴訟では、裁判長の許可が必要なんだね。
小泉孝太郎。ちゃんと実践してるじゃないか、偉いぞ。
裁判員裁判の法廷にモニターが入っていて、その映像をニュースや、他のドラマでよく見るから、法廷にはモニターがあるものだと信じている人が多いかも知れないが、現在、民事の法廷にはモニターが導入されていない。だから、モニターを利用するのは無理。
これと同じミスは、イノセンス冤罪弁護士でも、起きていたね。

裁判長「どうぞ」

無理なのに許可しちゃったよ。そしてモニターが存在していたよ。法律監修ミス確定。

小泉孝太郎「事件が起こったのは8月2日ですから、8月5日は初動捜査に近いと言えますね」

8月5日は初動捜査に近いか遠いかは、主観の問題。つまり意見を聴いている。

今まで、民訴規則に従って、順調に尋問を重ねてきた小泉孝太郎。こんなところで躓いちゃったよ。
民訴規則
(質問の制限)
第百十五条(略)
2 当事者は、次に掲げる質問をしてはならない。ただし、第二号から第六号までに掲げる質問については、正当な理由がある場合は、この限りでない。
一(略)
五 意見の陳述を求める質問
(以下略)
これに違反しちゃったね。
武田鉄矢の代理人も、尋問制限を求めなかったし、裁判長も職権発動しなかったから、スルーされて恥をかかずに済んで良かったね。シナリオライターは、小泉孝太郎の味方だね。
そして、下記のとおり、武田鉄矢は、意見を答えちゃった。

正しい尋問方法の例
小泉孝太郎「事件が起こったのは8月2日でしたね」
武田鉄矢「そうです」
小泉孝太郎「あなたがKさんから、美里さんが被疑者に上がっていると聴いた8月5日は事件から3日後ですね。」
武田鉄矢「そういう計算になりますね」

これで十分だったはずだ。
「初動捜査に近い」
「事件から3日目」
どちらの証言が、裁判長に与えるインパクトが強いか。
それも明かだね。
捜査全体は長引いている。3日後も1週間後も、10日後も「初動捜査に近い」ということが可能だ。
それをズバリ「事件から3日目」と特定する方が効果絶大だよね。


武田鉄矢「まあ、そういうことだね」
小泉孝太郎「しかし、こちらで調べたところ、初動捜査では、警察は、被疑者を過去に子どもを狙った犯罪歴のある人間に絞って聞き込みをしていたことが分かったんです」

小泉孝太郎もやってもた。
尋問しないで、代理人の意見の開陳。これだめ。
尋問しなきゃ。

正しい尋問の例
小泉孝太郎「事件発生直後の、警察の捜査方針をご存じですか」
武田鉄矢「私も素人じゃないんでね。存じておりますよ」
小泉孝太郎「具体的に教えて下さい」
武田鉄矢「被疑者を過去に子どもを狙った犯罪歴のある人間に絞って聞き込みをしていたということは掴んでおります。」
小泉孝太郎「警察は、過去に子どもを狙った犯罪歴のある人間に絞っていた。なのに、美里さんも被疑者に上がっていたと・・・」
武田鉄矢「警察は、捜査方針を一本に絞って取りこぼしをしないように、美里さんの線も平行して調べていたんだないですか。そういう捜査方針は、いくらでもあることです」
・・・ドラマの後の尋問に続く


武田鉄矢の代理人「異議あり。」

この異議の法律上の根拠が分からない。
代理人が根拠を言う前に、武田鉄矢が遮ってしまったから、分からない。
前後の文脈から推理するしかない。

代理人が異議を言う直前の小泉孝太郎の発言はこれだ。これに対して異議を言ったのだ。
「しかし、こちらで調べたところ、初動捜査では、警察は、被疑者を過去に子どもを狙った犯罪歴のある人間に絞って聞き込みをしていたことが分かったんです」
この事実は、今まで法廷に出てこなかった事実である。
証拠に基づかず、こんなことを言い出して、武田鉄矢の証言を弾劾するなんて許されない。異議を言いたくなる気持ちは分かる。
民訴規則
(文書等の質問への利用)
第百十六条 当事者は、裁判長の許可を得て、文書、図面、写真、模型、装置その他の適当な物件(以下この条において「文書等」という。)を利用して証人に質問することができる。
2 前項の場合において、文書等が証拠調べをしていないものであるときは、当該質問の前に、相手方にこれを閲覧する機会を与えなければならない。ただし、相手方に異議がないときは、この限りでない。

小泉孝太郎は、関係者から警察から聞き込みを受けた関係者の証言リストという証拠を持っていた。
だから、証言リストを利用しながら尋問すれば良かった。もちろん、裁判長の許可を受けてから。(民訴規則116条1項)

しかし、そのリストは、武田鉄矢側に閲覧の機会が与えられていなかった。存在さえ知らなかった。
武田鉄矢の代理人は、仮に、小泉孝太郎が116条1項の手続きを実践したとしても、同条2項で異議を述べることができる。
ましていわんや、116条1項の手続きすら、すっ飛ばしているのだから。これは、小泉孝太郎が悪い。

ところが、またまた、証言席から、武田鉄矢が、弁護士の発言を遮ってしまった。
証言席から、訴訟進行に意見を言ってはならないのは、既に確認したね。

武田鉄矢「いや。それ、誰から聴いたんだ」

武田鉄矢に「いや」と言われて、異議を放置した裁判長にも,異議がある。
民訴規則
(異議・法第二百二条)
第百十七条 当事者は、第百十三条(尋問の順序)第二項及び第三項、第百十四条(質問の制限)第二項、第百十五条(質問の制限)第三項並びに前条(文書等の質問への利用)第一項の規定による裁判長の裁判に対し、異議を述べることができる。
2 前項の異議に対しては、裁判所は、決定で、直ちに裁判をしなければならない。
この第2項だ。裁判所(裁判長)は、「決定で、直ちに裁判をしなければならない。
しなければならない。という義務規定だ。
ところが、裁判長は、義務を怠った。


小泉孝太郎「日下部さんと同じ、確固たる情報源を元に、警察の聞き込みを受けた人に直接会って話を聞き、丁寧に裏を取って検討を重ねた上での情報です。裁判長、証言をリストにしてありますので、追加の証拠として提出します。」

書証を提出する場合には、証拠番号を付けて特定する必要があるし、なによりも、書証の申出をする時までに、写し2通の提出と、証拠説明書2通の提出が必要である。
小泉孝太郎、これをしていない。残念!法律監修ミス確定。
民訴規則
(書証の申出等・法第二百十九条)
第百三十七条 文書を提出して書証の申出をするときは、当該申出をする時までに、その写し二通(当該文書を送付すべき相手方の数が二以上であるときは、その数に一を加えた通数)を提出するとともに、文書の記載から明らかな場合を除き、文書の標目、作成者及び立証趣旨を明らかにした証拠説明書二通(当該書面を送付すべき相手方の数が二以上であるときは、その数に一を加えた通数)を提出しなければならない。ただし、やむを得ない事由があるときは、裁判長の定める期間内に提出すれば足りる。

裁判長「いいですよ。わかりました」
裁判長、物わかり良すぎ。民訴規則違反の見逃しちゃった。

小泉孝太郎「地道な調査を続けたところ、警察が美里さんについても聞き込みをしていたことがわかりました。初動捜査では成果が出せず、方針を変えたんでしょう。ただし、問題は、その時期が9月に入ってからと言うことです。つまり、貴方が番組で美里さんが被疑者だと発言をした8月16日には、美里さんは、まだ捜査線上に上がってなかったんです。これは、どう説明されますか」

またまた、弁護士の演説会ね。これ不要。
質問で迫ろう。

正しい尋問の例
小泉孝太郎「警察が、美里さんに関しても聞き込みをしていたのはご存じですか」
武田鉄矢「もちろんですとも」
小泉孝太郎「警察が美里さんに関して聞き込みを開始したのは、いつか、ご存じですか」
武田鉄矢「そ、それはですね」
小泉孝太郎「8月中に、美里さんに関して聞き込みをしていた事実を確認されましたか?」
武田鉄矢「それはどうですかね」
小泉孝太郎「8月5日前はどうですか」
武田鉄矢「詳しいことは分かりませんが、8月5日に美里さんが捜査線上に上がっていたことは、確かな筋から聴いた確かな情報なんですよ」
小泉孝太郎「あなたが、報道で美里さんが犯人だと指摘した8月16日には、どうでしょうか」
武田鉄矢「もう、捜査していたと思いますよ」
小泉孝太郎「思う?裏は取ってないんですか?」
武田鉄矢「いやいや、裏も取りました」
小泉孝太郎「そうですか。裏も取った上で、確証をもって報道したと、こういうことですね」
武田鉄矢「そのとおりです」
小泉孝太郎「警察が、少女を狙った過去がある人物を捜査線から外したのが、いつか、ご存じですか」
武田鉄矢「それは、分かりません」
小泉孝太郎「裁判長、後に請求します甲〇号証、警察から事情聴取を受けた関係者に聞き込みをして、得た証言リストを被告本人に示して尋問したいので、許可して下さい。」

後に請求しますというのが味噌で、まだ請求してないから、写し2通、証拠説明書2通の提出が、この時点では不要なんだな。後に請求するときまでに揃えれば良い。
通常は、その口頭弁論期日の最後に提出するから、用意はしてあるはずだけど。

裁判長「本訴被告に閲覧の機会を与えていますか」
小泉孝太郎「いいえ。まだです。直前に入手したものですから」
裁判長「では、今、閲覧させて下さい。本訴被告も一度当事者席に戻って、代理人と一緒に確認してください」
裁判長「閲覧しましたか。では、本訴被告は証言席に戻って。後の甲〇号証を使用しての尋問を許可します」
小泉孝太郎「ありがとうございます。この甲〇号証に寄りますと、8月中には,警察は、過去に犯罪歴があるひとばかり事情聴取していて、美里さんの関係者には、全く事情聴取をしていませんね。」
武田鉄矢「あなた方の調査に漏れがあるんじゃないんですか」
小泉孝太郎「9月に入ってから、過去の犯罪者関係者への捜査がバッタリと止み、美里さん関係者にシフトしていますね」
武田鉄矢「そのようですな」
小泉孝太郎「それは、お認めになると」
武田鉄矢「はい。但し、但ですね・・・」

ここで、小泉孝太郎は「警察は8月中は、今回の裁判との関係で日時を絞れば、あたなが報道した8月16日より前は、過去の犯罪者を捜査対象にしていた。美里さんは捜査線上に上がっていなかった。美里さんが捜査線上に上がったのは、8月16日よりも、後のこと。9月に入ってからじゃないんですか」と追い打ちをかけ、トドメを刺したいところだ。
しかしそれはNG。下記の五号六号に違反するからである。
民訴規則
(質問の制限)
第百十五条(略)
2 当事者は、次に掲げる質問をしてはならない。ただし、第二号から第六号までに掲げる質問については、正当な理由がある場合は、この限りでない。(略)
五 意見の陳述を求める質問
六 証人が直接経験しなかった事実についての陳述を求める質問
(以下略)

ドラマに戻る。

武田鉄矢「私には、私には、内部情報が入りますからね。確かに、8月5日、母親は被疑者に上がっていると聴きました。但です。但です。この一件につきましてはね。社会全体への影響を考えて、私もどうしようか、躊躇ったんですよ。しかし、子どものことを考えて、公表することを踏み切った。と申しますのはですね,この子はこれ以前にも、母親に一度殺されかけてるんですよ。」
小泉孝太郎「以前に・・・」
武田鉄矢「母親は妊娠後期、この子を中絶しようとしております」
父親「中絶?」
武田鉄矢「育児ノイローゼみたいなものがね」
父親「おい!嘘つくなや。」立ち上がって武田鉄矢に掴み掛かろうとする。止める小泉孝太郎。
父親「デタラメ言うな」
武田鉄矢「表現の自由への侵犯だ!」
ひっちゃかめっちゃかな法廷
裁判長「・・・発言を控えて下さい。静粛に」

武田鉄矢「表現の自由への侵犯だ!」
これは、憲法の人権規定が、国民相互間にも適用があるか。という憲法上の論点に直結するので、ここでは差し控えさせて戴くことにする。

以上、長文、お付き合い。ご苦労様でした。

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一昨年だったか、初めて座談会なるものにでたのだが、それぞれがとうとうと意見を述べるだけで、ちっとも座談にならなかった
ミニシンポジウムどころか、個別報告のみの学会のようであった

シナリオライターには、事態を視聴者にわからせる責任がある(ので、守秘義務ガン無視で家庭内で予習だのなんだのやってみたり…)から質問の形で言わせちゃうのかも知れないが、ある程度は法律に沿ってやってもらわんとね…

2019/3/17(日) 午前 7:58 [ s_d*te1*17 ] 返信する

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