弁護士を呼んでくれ

あなたの大切な人が逮捕されたら、 すぐ、 弁 護 士を呼びましょう!

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国選弁護報酬というタイトルならが、
まだ、民事事件の弁護士費用について続けるのであった。
付き合ってね。


一昨日までの検討で、伝統的な弁護士報酬基準は
弁護士が費やした労力に対する対価。
弁護士がもたらした成果に対する対価。
の2つが入り交じっていることが分かった。


これに対して
弁護士が費やした労力に対する対価。
に特化した弁護士報酬もありうる。
そう、タイムチャージ制だ。

蝶野弁護士が、橋本さんから依頼を受けた裁判事件。
まず、蝶野弁護士は橋本さんから事情を聞き
証拠を見せて貰って検討し
その他、関係者から事情を聞くかも知れない。
その後、訴状を作成し(橋本さんに内容をチェックして貰い)、
証拠を整えて、裁判所に訴訟を提起する。
その後、何度も裁判所に通い、
その都度、進捗状況を橋本さんに報告し
あらためて打ち合わせをして、次回の裁判に備えたりする。
準備書面を書くこともあるし、
証人尋問をすることもあるだろう。

それらに必要な時間に対して
例えば、1時間1万円と決めて委任契約をする方法である。
これがタイムチャージ制である。

※1時間1万円が、高いのか、安いのか。は別の問題。
ここでは、分かりやすく1万円と設定しておく。

この方法の場合、裁判に勝ったか負けたかは問題にならない。
勝ったか負けたかの成功の度合いとは無関係に
弁護士が、その事件に傾けた時間だけを基準に弁護士費用を決める。
分かりやすいといえば、単純明快で、分かりやすい契約方法である。


弁護士にとってのメリット
働いた時間について、必ず依頼者に請求できるので、安心。
敗訴しても、それなりの金額を貰える。
お馬鹿な弁護士でも、ダラダラ時間をかけると儲かる。


弁護士にとってのデメリット
勝訴しても、それなりの金額しか貰えない。
労働できる時間は決まっていて、一攫千金は望めない。
敏腕すぎて、あっという間に解決すると、収入が減る。


依頼者にとってのメリット
簡単な事件であれば、弁護士費用も安く抑えられる。
高額裁判のときの成功報酬を抑えられる。



依頼者にとってのデメリット
裁判に勝ったときの成功報酬というインセンティブがないと
この弁護士さんは、本当に、勝つための努力をしてくれるのか不安。
馬鹿な弁護士ほど時間が掛かって高くなる。
(無駄に)時間を費やして請求を水増しするかも知れない。
負けても、相応の弁護士費用を負担しなければならないリスクもある。


同じ事象を、裏から表から、上から下から、言い換えただけなのだが
要するに、タイムチャージ制は、いいところもあるし、悪いところもある。


敏腕弁護士の場合と、お馬鹿弁護士の場合で、
お馬鹿弁護士の方が儲かるのは、おかしいだろう。
これは、誰の目にも明らかだ。
だから、タイムチャージ制の金額は、弁護士によって様々に設定される。

例えば、
新米の駆け出し荒垣弁護士の場合、最低基準の1時間1万円だが
ベテランで有能な酒井弁護士の場合、高額の1時間10万円
となっている。かもしれない。

それらは、弁護士側が料金表として設定するわけだが
依頼者は、この弁護士なら、誠実そうだし
多少の時間が掛かって(その分高くなっても)依頼しよう。とか
この弁護士さん10万円は高いから、他を当たろう。とか
いろいろ選択することもあるかもしれない。

酒井弁護士さん、なぜ、あなたの料金は10万円と高額なんですか?
私のアドバイスは、荒垣弁護士の10倍以上の価値があるからです。
ということになるわけだ。



一転して、
弁護士がもたらした成果に対する対価。
に特化した弁護士費用も検討してみよう。

それは、成功報酬制だ。
着手金は頂きません。勝訴したときだけ、報酬を頂きます。
ただ、成功報酬の率は、ちょっと高くなりますよ。
という契約方法だ。


例えば、一昨日の事例
橋本さんから武藤さんに対する1000万円の貸金請求
着手金 5%50万円
報酬金 10%100万円
という価格設定をしてみたが(これが絶対ではない)
合計で15%ということだ。

これに対して、成功報酬制の場合
例えば、着手金はゼロだけれど
報酬金は、勝訴の金額に対して30%とする。などが考えられる。


どんな難事件だろうと、弁護士は「勝って、なんぼ」
だから勝った金額に応じて、弁護士費用を払って下さい。
という考え方だ。


弁護士にとってのメリット
簡単な事件で(たいして働かなくても)、それなりの金額を貰える。
敏腕で、サッサと事件をかたづければ、どんどん儲かる。


弁護士にとってのデメリット
敗訴したら、収入がゼロである。
難しい事件で、頑張っても報われない。


依頼者にとってのメリット
負けたときの負担がゼロ。
依頼時の着手金がゼロで初期負担なく依頼できる。
弁護士は一生懸命仕事をする、と期待できる。
馬鹿な弁護士に、無駄な金を払わなくて済む。
水増し請求の懸念がない。
難しい事件で弁護士の労働時間が長くなっても関係ない。


依頼者にとってのデメリット
簡単な事件でも、裁判に勝ったときの成功報酬が高い。
普通の事件でも、裁判に勝ったときの成功報酬が高い。



こちらも、同じ事象を、違う角度から、言い換えたに過ぎない。
要するに、成功報酬制にも、いいところもあるし、悪いところもある。


簡単な事件でも、弁護士が儲けすぎ。という観点については
成功報酬の率を下げることで対応も可能だろう。


弁護士の腕が良くて、サクサクっと解決したとしても
依頼者からは、
弁護士の腕が良かったためではなく、
事件が簡単だったからではないか。
たった●時間しか働いていないのに、●●万円も払うのは高過ぎ。
という感想を聞くこともあるだろう。

弁護士の仕事の質は、目で見ることが困難なので
依頼者は、弁護士が裁判所に提出した書面の長さとか
解決までに掛かった期間などで
事件の難易度を測り、弁護士費用の適正額を推し量ろうとする。

純粋な成功報酬型の契約は、日本の風土に合ってないのかも知れない。



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