弁護士を呼んでくれ

あなたの大切な人が逮捕されたら、 すぐ、 弁 護 士を呼びましょう!

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

日本の弁護士が伝統的に利用してきた報酬制度は
弁護士が費やす労力に対する対価。
弁護士がもたらした成果に対する対価。
混合していて、どちらの方法にも、一長一短がある。
というところまで来た。

さて、映画などで見るアメリカの訴訟では
成功報酬制が取られていることが多い。

委任の際には、1ドルの弁護士費用も発生せず
弁護士は、タダで(?)黙々と裁判をして
裁判に勝ったら、その勝訴金額の中から多大な報酬を頂戴する。

そんな内容だ。

映画などでは、
1000万円(10万ドル)の貸金の返還を求めて弁護士が活躍する。
なんて場面は、なかなか遭遇することがない。
貸金請求は、たいてい、地元のボスか、マフィアのボスが依頼人で
街のチンピラか元警察官の私立探偵が、取り立て屋である。

映画になるようなドラマチックな裁判は、損害賠償事件である。
企業の不正を暴くとか、内容もドキドキそわそわだが、
結末も、莫大な懲罰的賠償の支払いが命じられたりする。

請求額が莫大になると、日本のような着手金制度が機能しない。
依頼人が支払うことが困難だからだ。
そんな社会背景もあるのだろうが
弁護士は、着手金を貰わず、法律事務所の資金で裁判を遂行し
勝訴してから、莫大な報酬金を受け取る。
(受け取るところまで、映画で描かれることはないが)

このように争訟性が大きい事案
言い換えれば、依頼人にとってギャンブル性の高い事件には
弁護士にとってもギャンブル性の高い成功報酬制が適合するのであろう。




他方、アメリカでは、タイムチャージ制が取られることもある。

タイムチャージ制についてこんな話がある。

弁護士さんが、依頼人Aの為に有効な法律手段について考えていた。
彼が、デスクに座って考え事をしている場合
その時間を計って、依頼人Aに請求書を出すことになる。
それに異論がある人は少ないだろう。

弁護士さんが、Aさんの法律問題について
あれやこれやと考えながら道を歩いていた。
その歩いていた時間(考えていた時間)5分間についても
弁護士は、Aさんに請求書を出す。
そういう世知辛い職業だ。

以下は、弁護士を揶揄したものだろう。

弁護士さんが、道を歩きながら、Aさんのことを考えていた。
すると、道の反対側にAさんがいた。
ちょうど、Aさんと連絡を取って確認したいことがあったので
弁護士さんは、道を横断して、Aさんに近づいていった。
ところが、それは人違いで、Aさんではなかった。
弁護士は、きびすを返して、元の道に戻った。
その間、5分間の時間がかかった。

この場合にも、この5分について
弁護士は、Aさんに請求書を出す。
というのである。これは誇張であって欲しい。


弁護士の仕事というのは、常に裁判をしているわけではない。

例えば、契約書の作成、チェックなどは
争訟性が少なく、成功報酬という概念とはマッチしにくい。

例えば、100億円の契約がある。
契約書を作らなければならない。弁護士が作った。としても、
弁護士の仕事の成果として100億円の売上があったわけではない。

会社の営業マンの仕事の成果
会社の今までの実績の成果
によって、100億円の契約に至ったのである。
もちろん、契約書も必要なアイテムではあるが、100億円の価値はない。

むしろ、弁護士が作成する契約書の価値は
売上額100億円にあるのではなく
その契約条項により、将来のリスクを軽減し
依頼人に発生するかも知れない損害を未然に防ぐことにある。

このような「目に見えない成果」を評価して
契約書作成の成功報酬を算出することは、困難である。

争訟性のない(少ない、小さい)案件については
タイムチャージ制が相応しいのではないかと思う。



このように、同じアメリカという社会にあって
成功報酬制タイムチャージ制が使い分けられているらしい。

その違いを意識しつつ、
次回から、ようやく刑事弁護の報酬について考えてみたいと思う。


 

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

全1ページ

[1]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事