横手研ぎ会 〜狛犬のブログ〜

鉄の美しさを引き出し、鑑賞していきます。

考察

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ある人は刀を見て宇宙を感じると言う。それはそうだ、宇宙なくして鉄は、私たちは存在し得ないのだから。

逆に私は青空の広がる風景を見て、澄み渡る冴えた刃を感じたり
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曇天を見ては地肌を感じたり

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凪穏やかな湖畔を見れば
こんな清らかな心持ちで有り続けたいと思う。
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桃太郎と舞草刀

皆様お久しぶりでございます。狛犬です。
ここで書き物にもならないようなことをつらつら書いていこうと思います。

さてタイトルにも出ています桃太郎。その童謡、ソラですべて謡える人は少ないはず。かくいう私もところどころ空覚えしてました。

一、桃太郎さん 桃太郎さん
お腰につけた 黍団子
一つわたしに くださいな 

二、やりましょう やりましょう
これから鬼の 征伐に
ついて行くなら あげましょう 

三、行きましょう 行きましょう
あなたについて どこまでも
家来になって 行きましょう 

四、そりゃ進め そりゃ進め
一度に攻めて 攻めやぶり
つぶしてしまえ 鬼が島 

五、おもしろい おもしろい
のこらず鬼を 攻めふせて
分捕物を えんやらや 

六、万々歳 万々歳
お伴の犬や猿雉子は
勇んで車を えんやらや 

では普段日本刀やら刃物の話しかしてない私が、なぜこの唄を取り上げたかですが、知り合いの研究科さんが日本刀の歴史を知るには、歴史を学べと言われ、巡り巡ってこの歌の隠された真実(?)を語ってくださりました。

さて、ここで言う鬼とは何者でしょう。諸説ありますが共通点は
筋骨隆々、酒呑みで、金棒を振るう、粗暴な存在。
これが共通した認識の一部でしょう。
ではこれに当てはまりそうな存在を古来の日本(大和朝廷)で考えると・・・
東北の蝦夷(白人、アイヌの子孫で縄文人系遺伝子の強い人達)が完璧に当てはまるのです。
逆に朝廷などの人たちは弥生人系の遺伝子が強いため真逆になります。この辺は各自でお調べになってください。

さて、東北の蝦夷討伐で駆り出された坂上田村麻呂は朝廷より征夷大将軍の称号を与えられ、外敵を排除しても良いという名目で蝦夷と呼ばれた人たちを制圧しました。
ここで一つ疑問が、古来より戦争とは相手の領地に旨味がなければ基本的に発生はしませんでした。水や土地の住みやすさなどです。奈良県周辺と言われる朝廷がわざわざ東北まで出向く政治的利用価値は?
第二の京都と謳われた奥州が金銀、砂鉄、漆、硝子(勾玉)の技術が栄え、途方もない財を成すモノがあると考えられておりました。
これは朝廷にない技術のオンパレード、それは垂涎の的でしょう。
それが大義名分となり、アテルイは鋸で斬首されるまでに至りました。
当然友好を結ぼうとしていた朝廷の人間もいたようですが、結果として東北と都の決定的な溝が生まれるキッカケとなりました。

ここまで聞いていて朝廷=人間 蝦夷=鬼という図式が成り立つのがお分かりになると思います。人間を人間扱いせず都に人質として連れてこられ、名を奪われ、名乗ることを許さず、技術の継承だけを目的に一体幾人がその人生を終えたのでしょうか。それは解りませんが、その技術の交流が行われた結果不思議な現象が起き始めたのです。

平安中期、都の刀剣は当時直刀のみでした。しかし平安後期には湾刀(反りのある刀)になっているのです。そして直刀ではほとんど存在しない鋼、地金の鍛えが激しく出始めたのも湾刀になってからでした。
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上は舞草刀(平安時代、奥州の刀)
下は古備前(平安〜鎌倉初期)
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戦地で敵の武器を見て改良をしていくと言うのは歴史的に見てもあることです。しかし鉄の鍛えまでこうも見事に真似できるものでしょうか?
私は形は真似出来ても、地金の鍛えまでは出せないと断言できます。
蝦夷=鬼という図式が成り立つなら金棒とは舞草刀という可能性も無いのではないか?ということです。

中央の刀剣協会さん、備前刀至上主義の人たちは一方的にこの舞草刀が刀の祖である説を否定したがるみたいですが、歴史の証人は切々と語りかけてきます。
各地に散った人たちが残した地名が、技術が、文化が。ホウセンカの種の如く花開き現代まで残っているのです。いかに毒を抜こうとも、否定しようとしても無駄な努力だと思いますよ?

そしてもう一度上記の桃太郎の童謡を見てください。
罪なき人々が訳もなく攻め滅ぼされかけ、者、物、モノを召し上げられた血塗られた記憶を子供たちに悟られぬよう伝えられた唄ではないか?と思いたくもなる歌詞ですね。

最近その歌詞すら書き換えられて歌うことすら禁じられかけてますけど・・・

ご無沙汰しております、最近土日も仕事三昧でゆっくりモノを書く、考察することが出来ず離れておりました。
そのお陰か私が、私の原点に立ち返り、なぜこうも日本刀をはじめとする日本の打ち刃物などに深く執心するかを漸く理解する事ができました。

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某所で撮影をした新々刀(江戸後期)の刀身です。



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こちらは平安時代の刀身

何がいいたいかと申しますと、新しい刀は人の肌で言うところのみずみずしい輝きのある肌で、古い時代の刀は相応にしっとりと落ち着くような色合いの肌です。もちろん照明の可否や撮影の仕方一つで同様に映すことも可能ですが、それでも色艶は真似出来ません。スキャナーですと別ですけどね?

それぞれの時代毎の鉄の色味に私は惹かれているんでしょう。きっと。

手造りゆえの品質の差

お久しぶりです。では今回は品質の差を画像無しでお話します。

刃物を始め手造りの品は2つに1つと同じ物は出来ません。コレは何故か?という話は結局の所人間が機械の様に正確に作れないからです。それはいくら名を馳せた名工であっても、百の物を作れば1つは駄作が出来上がるものです。百作っても成功しない人も勿論います。

さて、私が主にこのブログで語る事は刃物、道具、日本刀です。

今でこそ大工道具と言えば大量生産均一な性能で品質に差は無くなりましたが、今でも手作業で槌(スプリングハンマー込みで)を振るい、目視と触感、音で熱管理をする人がいるという事は名品も生まれれば鈍らも生まれるのは道理なわけです。

まして昔の刃物や刀はスプリングハンマーなどない手打ちだけの品ですし、焼き入れの水温や鉄の色なんてわからないわけです。
結論言ってしまうと、よほど優れた腕前でなければ焼きの高い所や甘い所は出てきてしまうわけです。たとえ表面が800±数十℃でも芯の部分は750℃位だったりするわけです。それゆえ、使い込んだ刃物の切れ味が良くも悪くも変化するという現象が起きるのです。

大判焼きで刀をイメージするなら、中に餡子(芯鉄)を入れていれば食べて(減らして)いくと餡子が露出します。ですが一部の大判焼きは中心部分まで皮(鋼や地金、或いは皮鉄)部分という贅沢?な仕様になっています。
以前紹介した来一派は鎌倉時代からずーっと今に生き残るまで伝来してますが、中身の餡子が無いような品が大多数を占めてます。つまり現代に受け継がれている芯鉄を入れる方法以外の工法がされていると考えるのが妥当です。
では来一派を真似して餡子無しなら良いものができるかと言われたら、熱管理がしっかりしていないとボソボソの皮になり、簡単に崩れてしまうのがイメージしやすいですね。
さらに言うと鋼や地金は今も昔も高級品です。特に鋼。日本刀の地金とは芯鉄と鋼を練り合わせ作ることが一般なので、中身までそんな高級品を贅沢に…なんて割に合わないわけです。
勘違いされて欲しく無いのは、餡子無しの作者が上手で餡子入れる作者が下手かと言われたらそうでは無いです。
餡子があった方が美味しいという理由もありますが、餡子を入れて作っている(現在に残る作品で芯が若干露出している作品がある)作者に長曽祢興里(虎徹)や関孫六兼元、他多数の名工を列挙することができるからです。
このことから鋼の節約が昔から鍛冶屋さんの悩みの種だったと推測できます。


話を本線に戻すと、名工でも焼きの甘いものが出来る事もありますが、それを補う研ぎもある訳です。それが悪いかどうかは別として、例えば零れやすい刃の鑿鉋を油焼戻しや蛤刃で補填する。焼きの甘い部分のある刀を他の部分と同じ模様にして研ぎでカバーする日本刀研磨師。抜刀術で寝刃合わせ(包丁研ぎでいう小刃付けに近い事)をして、切り味や抜けを補う。などなどです。

それらを悪用するも善用するも人だとするならば、私はなるべく善用したいですし、悪用する人間に騙されない知識と見聞を持ちたい訳です。

皆様明けました、おめでとうございました(過去形)

遅刻?いいえ今日は旧正月の鏡開きなので、気分も開き直って一発目の投稿とさせていただきます。



=2016年1月某日=
新年の挨拶周りを兼ね、いつもの様に研ぎ師の先生のところへ挨拶に行きました。天水さんの作品を携えて。

研師「これなら使いやすそうだ。それに面白い模様が出てきそうで。少し研いでみるよ。」
内曇り砥石を数回。裏表をかけてから、小割りした地艶砥石を・・・

研師「ほう・・・これは。」
私「どうされました?」
研師「いや面白いことだ。この作者は相当この小さな作品に材料を吟味し鎚を振るったのだろう。君、この模様どこかで見たことは?」
私「もしかして、この地肌模様は」
研師「そう、日本刀の地景。それに非常に近い状態になっている。」

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悠楽菴さんの地景(ちけい)についてより拝借
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新年一発目、僥倖です。幸先の良いスタートみたいです。

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