豆猫の頭の中の森と海

やっぱりこのブログは残しておく。だって私の記録だもの。ゴチャだけど^^;

本の感想とレビュー

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アイザック・ディネーセン著の『アフリカの日々』。
デンマークから、ブリクセン男爵夫人としてケニアでコーヒー農園を取り仕切った
女主人のお話。

アフリカを書いた西洋人の話として
一番私がまっさきに思うのはヘミングウェイ。
だから、ディネーセンも彼のように、皮肉屋なのかと思ったら、全然違った。

皮肉どころか、辛抱強く、何もかも自分の中にまず一旦受け入れる
母性的な思考。
また女性らしい詩的な文体で、日々の細々とした日常から
真実を探し出す…。
ディネーセンにとっての真実…。
アフリカでディネーセンがみつめたもの…。


作品の中に沢山出てくる、死。
エサの死、キトシの死、また愛する男、デニスの死。
アフリカにいた18年の間に起こる、沢山の死。

バークレーの死、クネッセン老の死、キナンジュイの死、
また自分の農園の興隆と衰退、親しんだ土地が
変わっていく様も
また死に行くものの一つだと思う。

生まれてから死んでいく、運命の縮図を
体の中に入れ、苦痛として体験しつつ
遠くから冷静に、あるいは当事者として情熱的に見つめるディネーセンの視点。


なんども登場する、悲観主義クネッセン老の波乱万丈の人生。
晩年の彼の苦境のあがきを冷静にみつめ、対話する姿は
彼の中に自分をみつめ、同じくもがいてるディネーセンそのものなのだと思う。


ディネーセンの意図が一番色濃く出ているの最後の部分。

ディネーセンは、農園の経営がもうダメだとわかったとき
引き起こる数々の失敗に、なにか人知れない法則があるのでは、
と突然思い立ち、家の周りをさまよい歩く。
そのとき出合ったカメレオンとニワトリの気味の悪い悲劇。
ニワトリに舌を食いちぎられたカメレオンに…
ディネーセンは、物を食べることができないカメレオンは死ぬ運命にあると、
石をぶつけてとどめを刺す。殺してやるのだ。

そして、思う…
ー去ってってゆくのは私ではない。アフリカを離れるなど、
私のとぼしい力をもってしては到底できない。
逆に、引き潮のようにゆるやかに、かつおごそかに私から遠のいてゆくのは、
このアフリカのほうなのだ、と。

彼女は、数々の友人に死なれ、また経営に破れ去る運命を
なぜ、と人間以上の力に問い
この答えを貰う。

生まれては死んでいく、人、土地、運命の縮図。
死を受け入れることは、やぶれることではなく、ただ受け入れること。
死はある日、その日を待っていたようにやってくる。


そしてその中に…選ぶ、選ばないという自分もいる。
キトシは、死にたい、という意思があったからこそ虐待の中死んだ。
その人間としての誇り、気高さ。

無様な死に様をみせたクネッセン老は、
人に嫌われ、疎まれ、悲観主義と戦いながらも
最後までもがいた。
また族長として最後の死に場所の希望を聞いてもらえなくても
それをうけいれたキナンジュイのみじめだけれども、推敲な死。

運命を受け入れ、対峙し、誇りを捨てない、
そのディネーセンの視点は
私の好きな人生への賛歌、また人間への尊厳を描いた物語だった。

扉に書かれている言葉、
「馬に乗ること
 射ること
 真実を語ること」


ディネーセンにとって
真実を語ること、見つめることは、馬にのることと同じくらい
アフリカでの日々、またアフリカでの日々を過ごした後では
つねに日常であったに違いない。

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緑の装丁に赤の栞糸の下巻も、後30ページくらいで終わる。
いつもそうだけど興味深い本が「あと少しで終わる」のはなごり惜しくて…
こんなふうにわざわざ間を取りたくなる。


私は物語の後半をよんで、、
かなり反省してしまった。
人間らしく社会に順応しようと、"まとも"に生きる努力を始めたワタナベと緑の、人間関係の再構築の仕方。
意志を持って流されないようにする。
世の中がたとえアホらしく思えても。またあんなにふしだらで、むなしい場所にみずから身を置いていたのに。。

自分達が置かれた立場を理解し、それに溺れていたのに、、大人に為るために変わるんだよね。


感情を素直に表し、人の気持ちを大切に扱う、ぶっきらぼうだけど情の深い緑の存在は
ワタナベにとって救世主だとも思った。
彼女が世界とのかかわり方を、ワタナベに教えてくれる。

私も"まとも"でいないとな。
こんなふうに意志を持てば
いろんなことに、なにか出口があるのかもしれない、そんな気になってしまった私は
やっぱり単純かもしれない(^^;


そんな話を書きつつ、
物語を読んで、今の自分に一番近いと感じたのは、
実は永沢さんだった。
彼のように賢くないけど、
彼を説明した描写、彼のセリフは
まるで自分の一部分のようでドキドキしてしまった。
特に、彼が古典読書を好むくだりを説明するところは、私が誰かに話したことがあることと
まったく同じことのようにさえ感じた。

私がノルウェイを最初に読んだのは、
この本が発売されて数か月、(なのに32版!今見たら。)
世の中のことを、まだ何も知らない
中一の小娘の時だった。テストの点が良かったから、とねだって買ってもらえた特別な大人の本だった。

あの永沢さんのセリフが、そんな白紙な私の頭のなかに、刷り込みされたのだったりして。。!?

さぁ後数十ページ、読んじゃおうかな。
でもその前に、ダイエット体操をしようかしら。。

これからこの物語は佳境に入る。
それを心して
読むつもりです。




<読了メモ>
「レイコさんとなんで寝たのか・・・」
mixiでコミニティに書き込みしたので
ここにも載せちゃうことにしました☆


直子が自分の服を全部あげたレイコさんと寝ることは…
直子が最後まで気にしていたセックスを
やり直してあげることに思えました。
レイコさんは、直子であり
また直子の持っている母性を併せ持つ存在として
一時体をかしてあげたのかも。
またレイコさんはレイコさんで、直子の少女さを自分のなかで
ワタナベとのセックスで確認したかったのかなって。

この作品でセックスの意味は、最初むなしい行為、
緑と一緒になる決意をした前後からは、特別なもの、に変わったと思います。

でもレイコさんとのセックスは
それとも違い
弔いの気持ちにも似た
もっと尊いもの、という気がします。

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実は数日前からふと
頭が痛いな、ということがあったんだけど
今日は体が熱く
昼に風邪薬を飲んだのに、
なんだかその熱ホっぽい感じが治らない。。
なんだか頭が朦朧としている。。

「ノルウェイの森」の続きを読みたいのに
今日はダウンかもしれない。。

今日は、なので
ちょこっとしか進まなかった。
緑が出てきて、”ワタナベ”が家に遊びに行ったところ。

なんだか妙に覚えていて
やっぱりこのお話、昔の私にとって衝撃だったんだなぁ
と思う。

村上さんの小説に出てくる登場人物たちって
結構上流階級の人たちが多い。
なにもかももっているんだけど
自分を持てあまりしたり
立場が上ゆえの孤独感や
生きづらさを感じたりしている。

たしか今、中国のお金持ちの層に
春樹さんは人気だとニュースで聞いた。
そうだよねぇ。
そういう層だよねぇ。。

庶民的な緑は、その上流階級の人たちにもまれた
葛藤を
今すごい勢いで”ワタナベ”に話している。

そんな緑でさえ、、
私には、はやり品よい人の仲間だな、としか思えない。。
村上さんはきっと、こういう層に縁があって
ずっとその層にまじって生きてきたんだな。

落ちのない話をしてしまいました。



落ちがあるとしたら、、、
そう、私はなんとなく「あだち充」を
思い出しちゃった^^;

男性が書いた、中高一貫の私立学校が
舞台の恋愛やスポ根って珍しくて
なんとなく、この雰囲気に似ている。
ちょっと中流な憂鬱というか・・・。
そういえば、「タッチ」はずっと和也の存在をはさんだ
南と達也の関係だった。
アニメより漫画のほうがより詳しく書いてあるって
どこかで聞いたことがある。
「タッチ」も読みたいなぁ。
イメージ 1 イメージ 2
cartoucheさんとトラバしたくて、昔のアマゾンで書いたレビューまで持ってきてしまいました。
なんだか販促らしきレビューで今読むと恥かしいです^^;


*れびゅー*

新・旧約聖書についてまったくと言って良いほど知識が無かった私ですが、
このシリーズはとても読みやすく、聖書のなかの出来事を
ノンフィクション=歴史的事実もどとしてに私達に紹介してくれるので
ドラマを見るように、また物語を読むように楽しめました。
信仰を持たない作者同様、信仰をもたない私にとって
聖書の世界に始めて触れるにはとてもよい入門書でした。
読みやすいし、読み終わったあとの感想では、西欧や現代の社会が今までより少しわかったような気がして得な気分になりました。

内容の流れもまとまっていて1日でいっきに最後まで読める軽い文体。
だけれども、この本を読んで得た結果は結構有益だったかなぁと思います。
いろいろな地域、分野に影響を与えている新・旧約聖書の世界を知ることで
現代の文化に対して今までより理解が深まった気になりました。

私は海外旅行やTVドキュメンタリーで様々な文化に触れるのが大好きなのですが、
この本で得た知識で更にそれらが楽しくなりそうです♪
ちなみにこの本を読んだ後に『旧→新約』の順で読んだのですが、この順番はお薦めです。


しいて言えば・・・旧約のほうが面白いかなぁ。
あとは有名なギリシア神話が面白かった記憶があります。

昔々阿刀田さんの教養もの文庫をたくさん読みました。
かなりこの新・旧約以外はエッセイ風で密度はこの二つandギリシア神話が一番濃かった気がいます。
あとはあっさり。
それにしても、この記事じゃほんと販促レビューで本の内容がわからないですね。
たしかイエスとマグダラのマリアの関係なんかが書いてあったような気がする。。
私ももう一回読まないと駄目かも><。
とにかく楽しく読める入門書です☆


<つぶやき>
アマゾン・レビューも選んで持ってこようかなぁ。昔からレビューを書くのが好きだった私。
自分でも呆れます。。

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<購入までのいきさつ>
ネットで本を買うのは久しぶりです。
というのは嘘です。
実用書は良く買いますし、古本もアマゾン・ユーズドで買います。
しかし・・・そうじゃない本はめったに買わない豆猫。。
たぶん、何度も失敗してきたせいだと思ってます。

そんな豆猫が久々に本を買いました。
本といってもNHKテキスト系。
実は4月から新しくNHK教育番組で始まった「知るを楽しむ」というシリーズのテキスト。
大学なんかで有名人の講義や講演会を聞くような感じの内容で
夜遅い時間にやっていて見やすいこともあり
4月からかなりの確率で見てます。。

ケチ豆猫は、テレビで見てるから本はいらない、、、とずっと思ってたけど
各シリーズの最終回を見逃したり、
テレビを見ているときに用事を頼まれてちゃんと見れなかったりで
どんどんテキストが欲しい!という気持ちが高まり・・・
ついさっき、ついに注文しました。
負けた気もするけど、届くのが楽しみです。

<この番組のことで印象に残っていること>
豆猫は主に火曜の人物にクローズ・アップした回が好きです♪

4月に最初に始まったときは確か 『藤沢周平』 特集でした。
それを 山本一力 さんが解説。。
豆猫は山本一力さんの、若おやびんのような鋭い眼力にハラハラ恐れながら
「粋とはなにか」のお話を楽しく学びました。
山本一力さん恐いよー。通販生活CMで笑顔でいるのが信じられないです><。
「粋でないものは、いらん!」というような雰囲気が好きでした。

向田邦子 特集では、 爆笑問題の大田 がホストでした。
ちょっと砕けた感はあったけど
熱心に研究しているようで、向田邦子作品の影の部分を聞き易く解説してくれて
作品理解の再確認になりました。
妹さん?従兄弟?親族とじっくりインタビューしている回があり
とても興味深かったです。(なのに詳しい内容は忘れた^^;)

一番好きだったのは・・・ 山本晋也監督 がホストだった 「古今亭志ん生」 の回。
豆猫の好きな世界です。すごく豆猫好みの世界。。
しいて言えば”駄目な人ほど愛らしい”を”なぜ?”と説明してくれます。
うんうん、と監督に共感。
この共感をリアルの人と(テレビ画面越しだけど)分かち合えたのは嬉しかったぁ。
なにもかも豆猫好みの内容で、不思議な感覚すら味わいました。

今やってるのは 山田風太郎
がげろう忍法帳ってなんでもありの時代劇ドラマ、見たことある?この原作者とは違うのかな?
山田風太郎さんは、かなりシュールな歴史物?時代劇作家。
乱歩の弟子。
それをフランス文学学者が解説してくれてます。
前回の 乱歩 のシリーズを引き継いでいるようで、乱歩の回のホストは 大槻ケンジ さん。
オーケンです。オーケン節で、上に書いた志ん生とはまた違った
駄目男ぶり(そうオーケンは駄目”男”に興味があるんだよね)の駄目っぽさを
新説まじえてお話してました。

この番組のいいところは、くだけてるのにまじめで見やすいの。
疲れててもさらっと見れる。
でも教育チャンネルらしく、質は落としてない・・・と思う・・・から^^??
まぁ回によって密度に若干の差はあるものの、
安心して時間を投入できます。これからの放送も期待!

とまぁ、後は本が来て、内容を読んでからまたゆっくり紹介しますね。
それでは、また^^/


注文したのは上の3冊。まだ欲しいなぁ〜。でも頼んだ本を見てからね。
参考URL↓公式番組サイト。豆猫のおすすめは火曜の”私のこだわり人物伝”
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/#

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