豆猫の頭の中の森と海

やっぱりこのブログは残しておく。だって私の記録だもの。ゴチャだけど^^;

日本映画

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『旅の重さ』(日本) 主演:高橋洋子
私にはとても思い入れというか、感慨深い作品。
まだ中学生の頃、この作品の原作の存在を知った私。
内容の概略から、ものすごく読みたくなったのだけど、当時無知な私は、
作品が絶版というだけでもう読めないんだ、と簡単に諦めた。
どこかの図書館に眠っていたかもしれないのに…。

それが15年以上たって目の前に表れた。映画という形で。


お話は、16歳の賢い少女が、四国へ家出の旅へ出る。
憎しみながらも愛している、男を作った母へ「ママ…」で始まる手紙を出しながら
四国をめぐるの。
その手紙が主体の、なんとも孤独で、また若々しい力に満ちあふれた、、独特な作風。
幻の、、といわれる作品に相応しい、誰もが持っているとは言えない、
16歳の少女に反映させた鋭い視線、孤高の主観は…
非凡だと思う。
なかなか見かけなくて、すばらしい才能なんだなと思わずにはいられなかった。

特に好きなシーンは、
町から町へ移る、旅の一座に肩入れして、期待して、のめり込んで裏切られるところ。
小柳ルミコの歌謡ショーなんかやっちゃう、大衆的な旅の一座の暮らしの、
単純さこそ真実と思うんだけど、、そこにも、少女の理想、
ほんとうを見つけられず…、裏切られ逃げる。

セリフは、素敵すぎて、選べない。でも一つ載せるとしたら、、これかな

(旅の後半、過酷な徒歩の旅に少女はすっかり弱り、行き倒れのようになる)
「ママ、とうとう本格的な病気になってきたわ。
家を出るとき履いてきた運動靴は、底がすっかりすり減ってしまって、
何かが肩にどさっとのしかかっているようで
重い。。重いの。
これは、、そう、、旅の重さ。旅の重さなんだわ。
でも私は、この重さを嫌ってるんじゃない。これを感じなくなったら、おしまいだとさえ思っているの。
だけど、
重いわ。。辛いわ。」

常に、どんなときでも「ママ、ママ」と語りかける。そして随所に表れる
「ママと私、分かりあえるのはこの世に二人きり」という
母を疎みながらも切に恋う、少女の思想。

オーディションで選ばれた高橋洋子さんのはつらつとした、また賢さを覗かせる演技はとてもはまってる。若い体躯はまぶしいくらい。
主題歌は吉田拓郎さんの、僕は今日まで生きてきました、のあの歌。


☆ネタバレ☆
自分の居場所を求めて、さまよった少女が
最後に、ひとときの住みかをみつけて、
魚の行商、中年の男の長屋にいつく。
無口な男は自分のことは何も語らない。
「ママ、私と男との奇妙な夫婦生活はいつまで続くかわかりません。
私は男と夫婦になろとは言っていません。仲良くなろうともいっていません。
それなのにいつのまにか夫婦になってしまったんです。
ママ、怒らないで。(中略)私はこれまでママの我儘をよく辛抱してきたわ。
今度はママが少し辛抱する番なのよ。
そしたらやがて、、おあいこになるじゃないの。」

地味な服に、前掛けを掛け、魚の行商車を笑顔で男と駈けながら押す少女の姿。
母への憎しみと愛情にあふれた複雑な気持ち。
どこまでも寂しいけれど、
澄んだ秋の空のようなお話。
かけがえのない青春の秀作だと思う。

『白痴』(1951/日) 監督黒澤明 出演:森雅之、原節子、久我美子、三船敏郎
すっごい面白いよ〜。
黒澤監督はこの頃、ほんと勢いがあって、話に鬼気迫るような緊張感もあって。また…一番大切なものなのに、面白くない話にはなぜか欠けている、、貫く思想。
ドストエフスキーの原作を戦後、北海道を舞台に丁寧に再現しながら、伝えたい、知らせたい、という強い情熱が感じられるの。
まったくの私の私感だけどね(^^;
演技も最高。セリフ読みも。またもちろん…絵も。

原作、恥ずかしながら読んでないのだけど、ドストエフスキーの考える人間が生きるとは?の大きな問い掛けと、恋愛、人間への深い洞察が
複雑な各個人の価値観をさばき、、、やはり一角の人ではないんだな、と改めて感じました。
各登場人物達、悪い意味でもいい意味でも人間らしく複雑で魅力的で、、それをチェスの駒みたいに動かしちゃうんだもん(>_<)
主要人物達がみんな若い設定なのも、若さの情熱にひっぱられて引き込まれました。
永遠の大きなテーマを考えたくなったら、原作もいいけど…(私もいつか読むかしら)…この映画もぜひ(^_^)/
○蛇足
私の好きな絵は、、主人公の気持ちが動揺して自分で自分がわからないようになったときの絵。側を通り過ぎる馬車の馬の顔が、主人公とかなりかぶって通り過ぎるところが何度か繰り返されるところ。
どーやってとったん??
あんなふうに画面に入るものなのかな?
現代風の油絵の構図みたいだった。
やっぱりメイキングや撮影秘話を読みたいな。

●携帯かられびゅう

『火祭り』 ケータイ投稿記事

『火祭り』出演、北大路欣也、大地喜和子他
中上健二原作の映画。
映画ってイメージをつなげた仕上がりになっているので抽象的な部分もあり…解釈が難しいと思うことが結構ある。これは久々にそういう映画だった。

どんづまりのさびれた田舎町に住む、男と女、若者や年寄り達。
土地の主な産業はごく小規模な林業と漁業で、
木こりの逞しく荒っぽい無口な北大路演じる男は、ありあまるパワーを日々、闘犬を育て大地喜和子演じるスナックの女と淫らに豪快に遊ぶ。

地方に生きることは行き場のないパワーを殺し、くさっていくことなのか。でも若者はそれが許せない。いつもイライラ、こらえているものが鬱積して、行きすぎた悪戯になる。悪乗りしても歯止めがきかない。

何もない町で生きることがすでに残酷で陰湿のような気さえするけど…
神との対話、神が下した結論はさらに厳しいもの。。

携帯からの感想はここまで。後は中上健二さんの本を読んだことがないので(^^; ちょっとネットで情報を調べて&レイアウトを整えてまたUPしなおしたいな♪

イメージ 1

向田邦子ドラマ。
向田邦子さんのパターンが
しっかりとこのお話にも生かされていた。
冷たく外に女のいる父、そんな父につくす母、
家族の苦しみを手を取り合ってけなげに生きていく姉妹達・・・。

向田邦子ドラマをみると
永遠と続くこのパターンを一生見続けたくなるのは私だけ?
父につくす母をつまらない女と疎みながらも
いつしか母と同じことをしている自分に気づく長女。。
それは向田さんなのかしら。



個人的星の数:★★★☆☆

補足:姉妹がどーしても姉妹に見えなかったのが星3つの理由。
みんな個性があってお嫁さんの集まりに思えてしまう。
それぞれの演技で型が決まっているのがそのせいかしら。


監督 : 森田芳光
出演 : 大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子、仲代達矢、八千草薫、小林薫、中村獅童

イメージ 1

仲代達矢さんって、今はいないタイプの役者さんですね。
顔が決まっていて、、やっぱり黒澤俳優なんだなって思いました。

「大地の子」は「白い巨塔」より情が深く・・・泣けますね。
戦争の傷後を引きずりながら、
過酷な運命を生き抜いてきた、生き別れた父子のお話です。

時代は日中国交友好条約前後の中国。
中国残留孤児がメインテーマ。

山崎さんの物語って企業小説のような趣もあり
こちらも国交を取り戻した両国での国家間プロジェクト
中国での大鉄鉱所建設にからめてお話は進んでいきます。
仕事・組織に関するしがらみ
そして人間の心を忘れずに、その大きなものへのどう立ち向かうかが
随所に描かれていて・・・
うーん、男性的なお話を書く人ですね。

ほぼ全編中国ロケっていうのはNKHだからできたこですね、きっと。
NKHのセット作りもまたリアルで雰囲気たっぷりです。



個人的星の数:★★★★★

原作:山崎豊子 出演:仲代達矢、上川隆也、宇津井健、田中好子、永井真理子、朱旭、呂中、蒋文麗、他
平成7年度文化庁芸術作品賞 受賞
モンテカルロ国際テレビ祭最優秀作品賞 受賞

NHK放送が70周年を記念して制作した日中共同ドラマ「大地の子」
原作の山崎豊子が約300人の残留孤児を綿密に取材して書いたそう。

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