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古典「とはずがたり」

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<JR東海>主催の講座「歴史の歩き方」(日本を見つける知の探訪)の<第33回>で聞いたのは<「とはずがたり」に問う――後深草院二条、愛と漂白の日々>だった。会場の有楽町・よみうりホール。宗教学者・山折哲雄さんの講演からまずご紹介します。

「『とはずがたり』はもしかすると『源氏物語』に匹敵する偉大な13世紀の古典文学として評価される時代が来るのではないかと思う」――というのが山折哲雄さんの第一声。
この二大文学に匹敵する傑作がもう一つある。江戸時代の井原西鶴「好色一代男」という。

「源氏物語」は一人の男巡る女たちの物語。世界の中心にいるのは源氏という男だ。だが「とはずがたり」は二条という絶世の美女を巡る男たちの<性生活>が描かれている。
鎌倉後期の宮廷は承久の乱(1221年)に破れ、政治の実権を鎌倉幕府に奪われたため、貴族の男たちは<酒色>以外に欲望を向ける対象を失っていた。「女たちは<漁色>の対象でしかなかった。

二条は権中納言正二位の源(久我)雅忠を父に、藤原氏四条家出身の女を母として、正嘉2年(1258年)に生まれた。文学や音楽、絵の才能もあり、宮廷のアイドルとして輝きに満ちていた。みずみずしい肉体から放たれる香気――宮廷の男たちは次々と魅了される。勢い男たちの<漁色>から二条の性生活は若い彼女の意志を超え大胆にならざるをえない。

彼女の母も美女だった。「朝には鏡を見る折も、誰が影ならむと喜び」と二条は「とはずがたり」に書くが、匂い立つような美少女だった。
二条が14歳になると時の権力者・後深草院は彼女を強引に後宮に奪い去る。14歳の彼女の身も心も存分に支配したのは29歳、男盛りの帝王だった。新枕の初夜は彼女の実家。若い彼女は思いがけない体験を強いられ、戸惑い、夜通し河崎観音堂の鐘の音が哀切の響きを伝える中で、泣き明かす。

だが後深草院は並の男ではなかった。気まぐれで女には酷薄、陰湿だった。それを示す事件が起こる。異母妹の前斎宮を見初めたのだが、それを愛人のはずの二条に打ち明け、「いかがすべきや」と手引きを頼んできた。
斎宮は神に仕える身、酷く<情欲>をそそられたのだ。だが首尾よく思いを遂げてしまうと「折りやすき花である」と熱を冷ましてしまう。

こんな出来事もあった。雨の日だ。市井で探し求めた美しい女性を車中に待たせたまま、別の女性を寝所の引き入れ、明け方まで夢中、すっかり忘れてしまった。だが二条にとって残酷だったのは日夜、院の漁色の対象にされただけでなく、こうした院の乱脈な情事の寝所に<宿直>させられたこと。まだ14歳の少女なのに、獣まがいの男女の嬌声を聴かされ、時には生き地獄のような責め苦の現場を見せつけられる。たまらなかったろう。

「とはずがたり」は二条が50歳の頃の手記らしいが、多くの男たちの<好色>の<餌食>となった美少女・二条の「ささやかな<復讐>だったのではないか」という説もある。それはあまりに生々しい赤裸々な性生活の告白だった。

二条には後深草院に後宮に<拉致>される前。密かに文を交わす相手がいた。「とはずがたり」には<雪の曙>という名で登場する。本名は西園寺実兼。父の公相は後深草院を生んだ母(大宮院)の兄。
西園寺家は関東申次という要職にあったため権勢を誇り、曙も後に太政大臣となる。曙は
後深草院の深窓に奪われた二条を恋焦がれた。そして二条を溺愛した父・雅忠を失って心細かった二条に優しい言葉を贈り、二条の乳母の家でついに二条を手に入れる。

権力者・後深草院の目を盗んだ密会が続き、二条と秘密の子も生まれる。だが院の近くに仕える曙には次々と男の<漁色>の犠牲になる二条の激烈な男関係が耐えられない。やがて疎遠になったという。

14歳になった二条の身も心も思いのままにした帝王・後深草院。彼女にとってはどんな存在だったのだろうか。彼女の思いは後のお楽しみとして、実は院に性の手ほどきをしたのは二条の母だった。
当時の貴族社会。男が成人式<元服>を迎える直前、しかるべき美女を選び<添え寝>をさせる習慣があった。母の名は「大納言の典侍」――。絶世の美女だった。

二条の母は若くして世を去った。それだけに院の思いは格別だった。院は2歳の二条を引き取って養女にした。そして14歳になると待ちきれずに後宮に迎え、夜となく昼となく、美少女を責めた。二条の亡き母への思いもある。その娘を自分の<性>の<傀儡>(クグツ)にしたのだ。抱くたびに<快感>に酔いしれたであろう。

だが院の<漁色>はそれで終らなかった。二条に言い寄る男を発見すると、自分の目の前で二条を抱かせ、見物した。美少女の<所有者>という特権も愉悦にした。二条は「死ぬばかりに哀しき」と手記に告白する。若い身空で地獄の<性生活>を強制されていた。

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