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3月15日(水)のテレビ英語。大西泰斗先生がまた<目からウロコ>の解説をした。
<疑問詞>とは<what,who,where,when,why,how>などのこと。同じこの<疑問詞>が<関係代名詞>でもある。日本の<学校英文法>では<別>のコトバ(役割)として扱う。だがネイティブにとってはまったく同じ<wh語>というから仰天だ。
テレビでもゲストの鴻上尚史がすぐまぜっかえした。「同じ<wh語>というが、<how>は違うじゃないか」―――。だが大西泰斗先生が澄まして答えた。<how>にも<wh>がちゃんと入っている。ナルホド、ナルホド…。凄い!!!
では<疑問詞>と<関係代名詞>の役割、大西先生のいう<呼吸>とは何なのでしょう。
「<Who do you love?>を例に考えてみましょう」という。「あなたは<誰>を好きか」という意味。<疑問詞>は<who>だ。
大西先生は解説した。<wh語>はネイティブには<何か>が<欠けている><足りない>と見える。そこに<GAP>があると見える。そこを<埋めない>といけない。だから「あなたは<wh>を好きか」―――スキマを埋めなさい。「<誰>を好きか」となる。
<Who do you love?>の文章には<目的語>が欠けている。そこに<情報のアナ>があるという。
<Who loves you?>―――この文章には<主語>が欠けている。<wh語>はスキマなのだ。
<誰>があなたを愛しているか。へえ―――。確かに<そう>とも言える。
そこでテレビでは実際にネイティブにインタビューした。次の文章が<自然>なものか、質問したのだ。
<This is the man who Nancy loves him.>―――。これは<関係代名詞>だ。
最初に質問されたのは女性。彼女は「この文はナチュラル(自然)か」と聞かれると、即座に「おかしい」と答えた。<the man>が<3つ>もある。ダブっているというのだ。彼女には<who>も<him>も<the man>に見えている。
そこで<him>を除くとどうなるか。―――<who Nancy loves>には<目的語>が欠けている。そこで<the man>が意識される。<Nancy loves the man>なのだ。つまり<wh語>が<結びつけ>ている。この<GAP>を埋めている。これが<関係代名詞>なのだという。
あと二人のネイティブもまったく同じ反応を見せた。「この文章は正しくない」「<him>は要らない。同じことを2度も言う必要はない」と答えた。
つまり<who>は<GAP>として役割を果たしている。そこを「埋めろ」。埋めるコトバは<the man>なのだ。実際、3人目の彼氏は<GAP>というコトバを使って答えていた。耳の良い<いとうあいこ>さんがインタビューから聴き取った。凄い。
大西先生が補足した。「<who>は本来無くてもよい。ただ<そこ>にあることによって、<そこ>を<埋め>てほしい。そう<予告>しているだけ。ただし入るのは<who>だから<人>になる」と<種類>を示している。そこが<which>や<where>など他の<wh語>と違うところという。ナルホド。凄い。
<Where do you live?>―――この文章の<where>は<wh語>だ。この文章では<場所>が欠けている。「<どこ>に住んでいるか」と質問している。<GAP>を埋めろ、スキマを埋めろというのだ。ただ<場所>だから<where>と「種類」を限定している。
上記は<疑問詞>だったが、<関係代名詞>の事例をもう一つ。
<This is the card which he sent to me.>―――後半の<which he sent to me.>には<目的語>が欠けている。目的語はもちろん<the card>だ。<wh語>の<which>は<モノ>がくることを<予告>している。
ナルホド、これが「ハートで感じる英文法」の<極意><呼吸>だ。大西先生は繰り返し強調する。「<会話>に強くなるには<文法>を<呼吸>のように使いこなせ」―――。<疑問詞>も<関係代名詞>も<役割>は一つ。「スキマ(GAP)を埋めろ」なのだ。
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なるほど。参考になります。
2006/3/26(日) 午後 5:01 [ シンベイ ]
大西泰斗先生の凄いところは明治以来の<学校文法>がネイティブの語感(先生のいう<呼吸>)と違っている。規則でガンジガラメだが、実際には使えない。もっと簡単に理解し、使える<文法>教育がある。それが<ハートで感じる英文法>というのです。若いのに著書がいろいろあります。ぜひ研究してください。火山はすっかり気に入りました。
2006/3/26(日) 午後 5:12 [ kom*_19*7 ]
そもそも疑問詞と関係代名詞を区別することが間違っているのです。
詳しくは、「言語過程説の探求」(明石書店)の「関係詞論」を読んでください。フランス語を場合が論じられていますが、英語にも応用して考えられます。代名詞に関するインドヨーロッパ語全体に通じる問題がかいけつされます。
2011/1/2(日) 午後 3:14 [ 鈴木 ]
「疑問詞と関係代名詞を区別することが間違っている」!そうですね。文部省がいつの間にか、インドヨーロッパ語から遊離したのでしょう。大西先生の著書「学校文法を壊す」!
2011/1/2(日) 午後 7:29 [ kom*_19*7 ]
おもしろかった!
2011/4/5(火) 午前 7:12 [ まさや ]
<まさや>さん、ようこそ!
火山の古い記事を発掘していただき、感激です。
またお出かけください。お待ちしています。
2011/4/5(火) 午前 8:37 [ kom*_19*7 ]