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NHKがゴールデン・ウィークに嬉しいプレゼントをくれた。火山が大好きな「ハートで感じる英文法」を2日間、特集してくれた。大西泰斗先生が登場、もっとも人気があった<8回分>を再放送してくれた。
「<文法>は『規則』の<丸暗記>ではない。ネイティブはそんな覚え方はしていない。ネイティブの感覚を掴み<呼吸>のように使いこなす」。これが<大西泰斗>流。
今回は<可算・不可算>。<noise>(名詞)は<数えられるか>。従来の学校<文法>では「<数えられる名詞>と<数えられない名詞>があった」。では<noise>はどっちか。
辞書を引くと―――。<U><C>とあり、<可算・C>にも<不可算・U>にもなる。
<可算・C>は「(一般に)物音、音(sound)」とあり、一方<不可算・U>は「(ラジオ、テレビ、電話などの)雑音、ノイズ」―――。火山には全然<区別>がつかない。
A: Hey, Chris. You can make all kinds of noises with your mouth. Can’t you?
B: Well, yes, I guess I can.
A: Can you show me some?
(A「クリス、口でどんな<noises>でも出せるってホント?」。B「うん、出せるよ」。A「じゃ、やって見せて…」)―――翻訳は例によって<火山>流。大西先生ではない。
A: This is terrible. I can’t hear myself think!
B:The neighbors are having a party.
A:Well, I’m going to tell them to stop making so much noise.
(A「ひどい!うるさくって考え事ができない」。B「お隣さんがパーティやってるからねえ」。A「クソ、<noise>を出さないよう文句をいってくるよ」―――。
二つの<事例>は<どう違う>か。大西泰斗先生の<可算・不可算>の<呼吸>…。
<犬>は数えられるか。もちろん。<I have a dog.><I like dogs.>と言える。では<水>は? 数えられない。だから<I have water.>と言えても<I have waters.>はダメ。
<可算・不可算>の<区別>―――。<クッキリ>と<まとまった><形>あるものは<数える>ことができる。<クッキリ>と感じたら名詞を<可算>で使い、クッキリを<感じない>なら<不可算>で使う。これが<呼吸>―――という。
<クッキリ>の<形>が<呼吸>と分かれば<名詞>の<種類>で<丸暗記>する必要はなない。名詞の<区別>ではない。<使い方>なのだ。
さっきの<noises>―――。音(noise)は目に見えない。でも<パチッ><グウグウ><プー><ドン>…などとなると<クッキリ>と見えてくる。明確な<輪郭><形>がある。一つ一つ違う。<個々>の<音>が見えてくる。
一方<お隣さん>が出す<noise>はただの<雑音>―――。一つ一つを明確には区別できない。とらえどころのない。<うるささ>を表しているだけだ。
<クッキリ>の一つを<種類>と考えることができる。たとえば<wine>だ。
A:I had a lot of wine, so I’ve got a hangover. (可算)
B:This restaurant has a lot of good wines. Please choose one. (不可算)
(A「ワインをいっぱい飲んで二日酔いになってしまった」。B「このレストランにはいいワインがいろいろあるから、選んでみて!」―――。ワイン(名詞)は形のない液体。だから<wine>という<A>の不可算は自然。でも<B>の使い方は<種類>を意識している。
もう一つ、<機能>や<手段>という<捉え方>がある。たとえば<car>や<school>だ。
A:I saw a car/a bus/ a train. (可算)
B:I went there by car/bus/train. (不可算)
A:There are many schools in Boston. (可算)
B:I went to school in Boston. (不可算)
以上で<クッキリ>と<形><輪郭>が見えれば<可算>…。<捉えどころがない>と<不可算>ということが<見えた>はず―――。
<可算>―――a baby. a dog. a cat. a pen.
<不可算>――water cheese meat happiness.
最後に面白い<応用問題>―――。<頭の体操>ですと…。
A:What did you think of the salad?
B:I thought (1)there were too many apples.(可算)(2)there was too much apple in it.(不可算)―――どっちが正しい。
(1)の<可算>の場合はサラダの中に<丸い><リンゴ>が<丸ごと>入っている。
(2)の<不可算>ではリンゴはスライスされ、カットされて入っている。つまり<丸い>リンゴの<形>がない。<とらえどころ>がない―――。いかがでしょう。
(平成18年5月6日)
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