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美咲は外資系の飲料メーカーに勤める社会人3年目。英語は苦手。でも恋しいマイクはオレゴン生まれ。半年前ニューヨークから派遣されてきた。一目ぼれ。だが帰国子女のエリがライバルだ。美咲は一度は投げ出した新製品の企画書。飲み会を中座、残業で仕上げた。途端に次々と奇跡が起こった。マイクが美咲が忘れたコートとバッグを持ってきてくれた。ニューヨークに電話をかけるため戻った上司リンダには企画書を認めてもらった。明日、朝一番に会議で検討してもらえる。ケンカした天使アンジェラとも仲直り…。
<Misaki, I must apologize to you…I’ m afraid I hurt your feelings.>(君にはお詫びしないといけないと思う。君の気持ちを傷つけたのではないか…)とマイク。<Anyway thanks for helping me with the shopping. It was very kind of you. This is a token of my gratitude.>(でもまずはお礼をいわないと…。買物を手伝ってくれて有難う。とっても助かったよ。これ、心ばかりのお礼です)―――。わあ、凄い。マイクが何か差し出した。
―――翻訳。かなり自由なもの。例によって<火山>流。テキストとは違っています。適宜、吟味してお読みください。もう一つ。<I must apologize >の<must>。お気づきでしょう。マイクは<have to>とは言っていない。大西先生の<ハートで感じる英文法>…。have toは客観的必要性となるが、mustだとマイク自身が自分の気持ちで必要と感じている。恋心をくすぐります。
<For me?>(私のですか…)。ドキっ、美咲はときめいた。<I hope you like it.>(気に入っていただけると嬉しいのですが)とマイク。<You bought it for a very important person, didn’t you?>―――(これ、とっても大切な方のために買ったんじゃあ…。そうでしょ!)。美咲はびっくり。マイクが差し出したのは、あの宝石店の包装のプレゼントだ。
<Why don’t you open it?>(開けていただけませんか)。
<I bought the ring for my mother, a very important person. I went back to the store, and bought the earring for you.>(指輪は母に買ったんです。とても大切な人…。でもあの店に戻って、あなたにイヤリングを買ってきました)。
<えーっ、You bought the earring for me? They are so cute! Thank you!>(イヤリングを買ってくださったの。可愛い〜)―――まあ、美咲は舞い上がった。また奇跡が起こった。
<I’m jealous.>(うらやましい〜)とアンジェラ。<Did I tell you my parents are visiting Japan next month? I want to have a party then. Will you come?>(あなたに、ボクの両親が日本に来るって話したかな。来月だけど…。で、パーティをやるつもりなんだけど、来てくれる)と」マイク。凄い。また奇跡が起きた。
<I’ d be happy to…。でもちょっと待って。You are going to introduce Eri to your parents.>(喜んで出席さ…。でもエリをご両親に紹介するつもりなんじゃあ…)。美咲も偉い。チャンスとばかり切り込んだ―――。やるなあ、さすがイマドキの女の子だ。
<I’ll introduce everyone in the office to them.>(職場の仲間は皆、紹介するつもりだけど…)とマイク。<あの〜、gossipなんだけど、You are dating Eri?>(でもウワサじゃ、エリと付き合ってるってことだけど…)―――ますます凄い。美咲、ダイジョウブかな。
<It’s just gossip! She’s pretty and smart. I like her, but I’m not dating her.>(ただのウワサさ。彼女は美人だし、頭もキレル。好きだよ。でも付き合ってはいないよ)。
<My misunderstanding?>(ありゃ、私の勘違い?)とアンジェラは頭を抱えた。美咲に余計なことを吹き込んでしまった。
<Misaki, are you in a hurry? I’d like to take you to my special place.>(美咲、急いでるかい。良かったら、ボクの大事な場所へご案内したいんだけど…)とマイク。げっ!
<Special place?>―――。凄い。もう訳す必要はないでしょう。さあ、大変。次回の展開や、いかに…。
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