火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

地方<格差>論

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10月8日(日)の「サンデー・プロジェクト」に竹中平蔵(前総務大臣)が登場した。
「議員辞職後初登場! 小泉政権の裏も表も知り尽くした男!」「<名軍師>竹中平蔵が明かす!安倍内閣<成功>の極意」―――。

「5年半の小泉政権で、ただ一人閣僚であり続けた竹中平蔵氏。小泉政権の終えんと共に、議員辞職をし、政治の表舞台から去った。構造改革の司令塔として不良債権処理をはじめ、郵政民営化など改革の旗振り役を務め、小泉前総理は『竹中なくして構造改革はできなかった』と労をねぎらった。
おととしの参院選比例代表で自民党トップの72万票も得ながら、なぜ今回政界を去ることを決意したのか? さらに未知数の安倍政権の今後を一刀両断! 小泉総理の知恵袋だった竹中が議員辞職後初出演。すべての疑問に答える!」とナレーションが流れた。

火山は固唾を飲んでテレビを見つめた。「経済財政諮問会議」を<司令塔>に<変身>させた男。亀井静香を筆頭に自民党内の<政調各部会>が「事前審査」という名目で牛耳ってきた<口利き>行政から<国政>を奪い返そうと<悪戦苦闘>した。
旧大蔵省と手を結んだ族議員。彼らは「事前審査」によって<予算>をコネクリ、<補助金><地方交付税>を左右してきた。そこに<族議員>の暗躍の舞台があった。族議員は<票>と<金>を集め、官僚は<ポスト>と<権限>を得た。癒着だ。

国と地方を合わせた借金は<1062兆円>―――。税収が<45兆円>にも満たない<国>が途方もない<借金>。今も<借金>で<税収>の不足を補っている。一般歳出(予算)は約80兆円、そのうち<補助金>と<地方交付税>は相変わらず巨額で<18兆7156億円>と<14兆6000億円>。合わせて<33兆3156億円>。予算全体の<41.6%>。
<税収>は<45兆円>。<74%>が地方への配分に消える。族議員と官僚の<利権>。だから地方への配分には<不透明>で誰にも説明できない<歪み>がある。

「長野県の山村、泰阜(やすおか)村に移り住むと夫婦で20万円の助成金をもらえる。子どもが生まれれば10万〜50万円の出産祝い金。10年たてば<模範定住者>として上限50万円の海外旅行奨励金が出る。財務省が昨年、地方交付税に不適切な使用を批判した時、有名になった村だ。『定住者が来ないと村の将来がない』という松島貞治村長の不安は分かるが、確かに社会通念に照らして行き過ぎの印象は否めない」。―――2005年1月6日「戦後60年を超えて」(日経<社説>)です。

安倍新首相が任命した新しい<総務相>の菅義偉も日経のインタビューに答える。<地方交付税>にある<不適切>さ…。驚くべき<歪み>だ。
「横浜市は人口360万人で職員3万人、2005年度の交付税は300億円。大阪市は人口260万人で職員5万人、交付税は600億円だ。いい加減ではないかというのが一般の発想だ」―――。どう思いますか。<悪辣>な<ムダ遣い>で有名になったのが大阪市なのです。

竹中平蔵は経済財政担当大臣としてこの<歪み>を正そうとした。今までの予算編成を牛耳っていたのは旧大蔵省。そこには重大な欠陥があった。<マクロ経済>の<視野>が欠けていたのだ。早い話が<国民総生産>(GDP)がどうあろうと<予算規模>は無関係。景気が良くても悪くても国の<支出>は無関係。<親方日の丸>だった。

竹中大臣が導入した<骨太の方針>―――。旧大蔵省の予算編成<基本方針>の<権限>を奪い取るものだった。だから猛烈な反発を受け、<袋叩き>が起きた。田原総一朗が聞いた。「竹中さんはずいぶん叩かれましたね」―――。
「ハイ。でも改革するには叩かれないとダメ。逆に言えば叩かれないのは改革をしていない証拠」―――。全くそのとおり。今、安倍内閣で<叩かれている>大臣はいるだろうか。

田原総一朗が言った。「竹中さんは心許せる同志はいましたか」―――。火山は知っている。諮問会議を<司令塔>にしたのは民間議員<4人>と竹中。
「たった5人で<霞ヶ関>26万人の公務員と戦ったのですか」―――。「ではやり残したことは…」。「第一に<霞ヶ関>の改革。もう一つが<デフレ>の克服…」。ホンネだ。

「違和感を覚えるのはこれだけではない。政府部門と民間とで経済を担う『混合経済体制』は戦後の資本主義国で共通の姿。しかし日本の混合経済は先進国の中でもかなり歪んでいる。例えば実質2.1%成長の時に過去最高額の新規国債を発行する先進国は他にない。公共投資の国内総生産(GDP)に占める割合は2002年度で4.6%と米国の2.5%、ドイツの1.6%を大きく上回る。破綻に近づいた財政を活用して経済、特に北海道などを支えている。
地方経済への政府の関与が本格化したのは田中角栄氏が1972年に首相に就任した頃からだ」―――。2005年1月6日「戦後60年を超えて」(日経<社説>)の続き。

「この『土建国家』建設の強力なリーダーが田中角栄にほかならない。1955年から1970年代のかけてのいわゆる高度成長のプロセスの中で農業人口は1560万人(1955年、総就業者の38%)から669万人(1975年、総就業者の12.5%)へ急落するが、それに反比例して建設業の雇用は1955年の195万人から479万人に増大する」(榊原英資「分権国家への決断」毎日新聞社・115頁)―――。日本の農業と農村を破壊したのは田中角栄だ。
それだけではない。<土建国家>に最も毒されたのは<北海道>と<長野県>―――。今も<巨額>の<負債>を抱え、財政は破綻寸前だ。景気の回復も最も遅れている。
(平成18年10月10日)

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