|
「文芸春秋」に「年金食いつぶし・官僚弾劾裁判」という特集があった。堺屋太一、金子勝(慶大教授)と年金ジャーナリスト岩瀬達哉の鼎談。<年金一元化>の本格的議論を前に実態を確認しておきたいと願っています。ぜひ熟読をお願いします。
もう一つ並んで出ていた。「公務員<年金>のカラクリを暴く」―――政治ジャーナリスト伊藤惇夫の官民<年金>格差レポート。勤続38年、月額報酬30万円の62歳夫婦の場合、民(厚生年金)は年額225万円、官(共済年金)は245万円。20万円も官が有利。
このヒミツ。公務員は保険料の3分の2を国や地方が負担。悪名高い議員年金と同じ。優遇されている。厚生年金は労使折半つまり事業主は本人と同額なのに共済年金は2倍を事業主に当たる国や地方が負担している。税金です。国民年金は国が事業主なのに3分の1のみ負担。酷い話です。
岩瀬達哉の「年金大崩壊」に平成14年3月時点の比較がある。家族でなく単純な月額平均の「官民」比較。民17.5万、官22.9万。5万円も違う。年金の一元化をしたらこの有利な「格差」(特権)がバレ、減らされる可能性がある。賛成するわけがない。
官はこうして<一元化>を拒否しているが、一方、厚生年金には一元化を押し付けた歴史がある。赤字に陥っていた国鉄共済、NTT共済、日本たばこ共済、農林漁業共済などを厚生年金に「合体」させ、赤字の埋合せを押し付けた。黒字だった厚生年金は財政難になり、給付が減る原因になった。
「共済」の名前からも分かるとおり、公務員と同じ共済年金だった。たまたま「民営化」したのを口実に押し付けた。年金史に轟く有名な<美談>です。
運用面にも「官民」格差がある。厚生年金はムリヤリ株で運用、大損を出しているが、共済年金は安全な国債が主体。株は少しだけ。損はしていない。悪名高いグリーンピアなど大赤字を出した年金流用も厚生年金だけの話。共済年金の資金は使っていない。つまり自分たちの方は「やってはいけないこと」をしっかり守り、損は出さない。頭は悪くないのです。
伊藤氏も指摘している。公務員の給与は高すぎる。国と地方で人件費は40兆円。1割カットすれば4兆円。国民年金の国家負担を3分の1から2分の1に引き上げる原資2兆7千億円は「消費税」を上げずとも軽く出せるのです。
年金所得の確定申告で今年からなくなる65歳以上の「高齢者控除」。私たちには痛手ですが、増収は僅かに3億円。一方、社会保険庁が年金から流用している費用はコンピュータのレンタル料だけで年707億円、年金相談員の人件費は年65億円。国が負担するのが当然なのに。欧米に例を見ない「食いつぶし」です。これで怒らずにいられますか。
この「文藝春秋」は平成16年5月号。図書館に行けば見られます。ぜひ読んでください。もちろん現在もこの<官民格差>は変わっていません。内容は少しも古くないのです。
|
新着から来ました。官がひいきされているとは僕にはとても思えません。日本の政治家はバカばかりです。彼らを支えているのは優秀な官僚ではないでしょうか。これ以上官僚から吸い上げて、人材流出が起これば、最後に泣きを見るのは我々納税者ではないかと心配します。
2006/12/28(木) 午前 5:54 [ qazu ]
今どき珍奇なご意見。お身内からの自画自賛でしょうか。履修漏れ、年金不正、やらせ質問…。<上げ潮>の本間前会長をハメ、増税路線を走る。巨額赤字の中でリストラに抵抗。ウソとゴマカシ、先送りと焼け太り、政治家操縦は得意でしょうが、国民のために働いてなどいません。優秀などと論外です。
2006/12/28(木) 午前 8:36 [ kom*_19*7 ]