火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

暮らしと経済

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「国家公務員<上乗せ年金>3割削減。財務・厚労省など検討。一元化へ官優遇是正」と「日本経済新聞」の<見出し>―――。1月15日(月)の朝刊だ。おっ、本当か(!)

「財務省、厚生労働省などは年金一元化で国家公務員向けに新設する<上乗せ年金>について、給付額を2010年に廃止する現行の職域加算制度に比べて平均3割減らす検討に入った。退職手当や本人負担分も含めた総支給額でみた官民格差を是正するのが狙い」と始まっていた。<官民格差>の<是正>―――。大いに結構。だが取り組みが実に甘い。

「人事院が14日までにまとめた調査によると、公的年金に上乗せする<3階部分>の支給額は国家公務員の方が民間サラリーマンよりも平均で142万6000円多い。<官優遇>が鮮明で、新制度は国家公務員に支給する3階部分を縮める」と記事。もっともらしく読める。
だが実態はそんな奇麗ごとではない。実に<悪辣>なのだ。日経もさすがに指摘する。

「人事院は昨年11月にいったん3階部分の支給額の実態調査を公表したが、『民間の方が高い』との結果に自民党幹部らから『違和感がある』と指摘されていた。今回の新調査では官民とも使用者負担に本人負担分を加えて平均値を出した結果、『民間が不利』という結論になった」―――。当たり前だ。前回の調査、「民間の方が年金は多い」という結論が先にあった。それに合わせるように、民間が高くなるよう、調査対象を都合の良いところに絞ったり、年金額の数字を操作して<官優遇>の統計を誤魔化したのだ。なぜ分かるか。

<職域加算>という制度は「最初から<官優遇>」なのだ。マスコミも政府・自民党も知らん顔。だがとんでもない<カラクリ>がある。誰もそこを指摘しない。憤慨に堪えない。

「文藝春秋」は2004年5月号で「<年金食いつぶし>官僚弾劾裁判」なる特集を行った。<座談会>には堺屋太一(作家・元経企庁長官)、金子勝(慶大教授)、岩瀬達哉(年金ジャーナリスト)が出席、<緊急討議>で<年金食いつぶし><官民格差>の実態を暴いた。さらに政治アナリストの伊藤惇夫を起用、「公務員年金のカラクリを暴く」(税金で支給年金が上乗せされる仰天の仕組みとは)を掲載した。火山は貪り読んだ。「<税金>で年金<上乗せ>」という<仰天>こそが<職域加算>なのだ。

「<職域加算>は昭和60年の年金法改正時に導入されたもの。(民間の)厚生年金は以前から年金の算定額は<標準報酬月額>(生涯賃金の平均月給)を基準としていたが、公務員共済はそれまで退職直前一年間の平均給与が基準になっていた」と「文藝春秋」の記事。
もちろん圧倒的に<官優遇>になる。公務員は<年功序列賃金>―――。つまり退職直前の給与が一番高い。<民間>は中年期の賃金だから<低く>抑えられる。一方<官>は<退職直前>だから最高額。<有利>に決まっている。

もちろん<改正>前に<実態>調査が行われた。公務員の年金は民間の厚生年金に比べ<34%>も多かった。巨大な<官民格差>に批判が集中した。
「昭和60年の年金法改正の際、公務員共済(年金)も厚生年金と同じ標準報酬月額による算定に変えられたのである。だが官は黙って既得権を手放すほど素直ではない。算定基準の変更と引換えの形で職域加算という名の<損失補填>が導入された」(「文藝春秋」)。

こうして生まれたのが<3階部分>と呼ばれる<職域加算>。要するに最初から<官優遇>の<温存>―――。<痛み>を<先送り>した。これが火山のいう<悪辣>の正体。
「人事院が14日までにまとめた調査によると、公的年金に上乗せする<3階部分>の支給額は国家公務員の方が民間サラリーマンよりも平均で142万6000円多い。<官優遇>が鮮明で、新制度は国家公務員に支給する3階部分を縮める」―――。これは一昨日(1月15日)の日経だ。よく読んでほしい。

ナント、またもや<損失補填>の<上乗せ>を残そうとしている。皆さん、一緒に<怒り狂い>ませんか。昭和60年(1985年)の<年金法改正>というが、もう22年前。つまり4分の1世紀近くも<既得権益>を温存してきた。それをさらに<形>を変えて続けようという。いくらなんでも酷い―――。でも日経は全然触れていない。不勉強も甚だしい。記者クラブで配られた資料を<鵜呑み>にして記事にするだけなのだ。

「参院選を意識する与党内にはなお『廃止が決まった職域加算に変わる制度を創設すること自体が、公務員に甘いと受け止められかねない』と言った意見が根強い」と日経。この与党の意見は<正論>だ。だが<根強い>意見はもう一つある。
『3階部分は公的年金ではなく私的年金なので、公務員制度改革全体の中で議論すべきだ』ですと―――。この意味、お分かりですか。<霞ヶ関>文学とか<永田町>文学という実に<悪辣>な詭弁がある。要するに<先送り>したいのだ。もう22年間も<甘い汁>を吸ってきたのに、まだ足りない。フザケタ族議員の<言い草>はぶっ飛ばせ。

「私的年金で公的年金ではない」とは何たる<言い草>。原点は<年金一元化>―――。最初から<公的>なのだ。それだけではない。<公>務員の年金のどこに<私>があるのか。年金の<掛け金>は<労使折半>というが、<使>の政府は<税金>なのだ。
何が<私>だ。族議員の<論法>は全部、これ。でも詭弁でも何でも議論を紛糾させるのが狙い。だから日経は書く。「このため(こうした根強い意見が賛否両論あるから)新制度の調整作業は難航するとの見方がある」―――。日経さん、もっと勉強してください。
(平成19年1月16日)

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閉じる コメント(6)

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そうです。公務員はいろんなところでおいしいんですね。

2007/1/18(木) 午前 10:52 [ tan*y*shi*35 ]

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もっと、ひどいのは議員です、議員は、報酬以外に政務調査費を何十万も貰っています。ある議会は、、韓国中国:::旅費です。領収書もなくて使い放題。:::の部分は恥ずかしくていえません。

2007/1/18(木) 午前 10:55 [ tan*y*shi*35 ]

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田中康夫前長野知事と一緒にテレビ出演した桜井よし子。二人は<お友だち>の関係という。靖国問題以降、桜井嫌いの火山だが、美女の彼女、意外といいことを言った。「今の日本、悪いことは全部、公務員から起っている」。そう、ムダ遣い、非能率、役人天国の仕事や報酬、赤字をつくるだけでなく、腐敗、堕落というモラルハザードをバラマキ、拡散している。

2007/1/18(木) 午後 7:48 [ kom*_19*7 ]

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精神やモラルの腐敗の悪影響の方が火山は心配。日本の健全な活力や意欲を奪うから。国会、県、市町村の議員。お手盛りで私服を肥やす。首長と結託、バラマキで票を買い、自己保身を図る。許せない。だが頼りの公務員を改革してしまえば、自立できない。数で優位の公務員退治が先です。まず<参院>で<与野党逆転>。

2007/1/18(木) 午後 7:49 [ kom*_19*7 ]

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そうですね。それしか有りません。与野党を逆転させてから、、、。ですね。

2007/1/18(木) 午後 8:27 [ tan*y*shi*35 ]

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サラリーマンの13人に1人は公務員。彼らの意識改革が先決。火山、今朝もある地方公務員のトップに電話、昨日の会議の実態をネタに厳しく<改革>を迫りました。来週は同席した別組織の幹部と面談予定。逆転と改革と身近なところでも戦っています。目下、具体的な戦果よりインパクトを与え、意識改革を迫るのが先。なお上の記事、私<腹>であって私<服>にあらず。

2007/1/18(木) 午後 9:19 [ kom*_19*7 ]


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