火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

大化改新の真相

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2月2日(金)夜、放送の「NHKスペシャル」<大化改新>「隠された真相」―――。「古代史」大好きの火山には<驚天動地>の大事件だった。何しろ天皇家を滅ぼそうとした<大逆臣>という蘇我入鹿が実は<大忠臣>だったというのだ。
蘇我一族は東アジアを制圧した大帝国<唐>の侵略から倭国(日本)を防衛しようと天皇の宮殿<飛鳥板蓋宮>を囲む<大要塞>を甘樫丘(あまかしのおか)一帯に構築していた。それが最新の発掘調査と「日本書紀」の研究から分ってきたというのだ。

大化改新は古代史を揺るがす最大の<政変>。西暦645年6月12日の<入鹿暗殺>に始まった。襲ったのは天皇(皇極女帝)の長男・中大兄皇子と中臣鎌足。頭と肩を切られた入鹿は「臣、罪を知らず」(私に何の罪があるのでしょう)と女帝に訴えながら息絶えた。

大化改新の<功臣>鎌足を祭る談山神社(奈良県桜井市)に伝わる「多武峰(とうのみね)縁起絵巻」には「蘇我一族は甘樫丘に天皇の権威を脅かす<大豪邸>を建て専横を極めた」と<絵詞>にある。そこで昨年8月から奈良文化財研究所は「日本書紀」の記述「谷(はざま)の宮門(みかど)」を手がかりに甘樫丘東麓を発掘、伝説の<大豪邸>を探してきた。

放送の前日に発表された結果によると、建物の柱跡が次々と現われた。土器などの出土品から7世紀の建造物、つまり入鹿の館跡と判明した。地下から「盛土」の跡が発見された。
「恐らくこの周辺は凄い斜面だった。利用するには<平坦>にしないといけない。土を運んできて何回も積み重ねた。かなり力を入れて工事をしている」―――。発掘した奈良文化財研究所の<西田紀子>さんのコメント。さらに掘り進めると堅固な石垣も現われた。

「この土地は<窪地>だった。そこに盛土を重ね石垣で補強している。大規模な造成工事を経て館を築き上げた」と西田紀子さんはことばを続ける。だが甘樫丘の前面にはムリをしなくても建物を建造できる平坦な土地がいくらでも広がっていた。入鹿はなぜ、大規模な造成工事まで行って<ここ>に館を築いたのか。

京都橘大の猪熊兼勝教授は建物の<裏山>が<見晴らし>の良い丘であることに注目する。
「遠くから外敵がやってきても、いち早く察知できる。ここで見張れば状況をよく把握できる。入鹿はそれを考えて、わざわざこの土地を選んで館を築いたのではないか」―――。
大和平野の東南の隅に位置する<飛鳥>の都。甘樫丘など小高い丘が天然の<要害>となっていた。外敵が侵入するとすれば丘が途切れる<北>と<南>―――。甘樫丘はその北に突き出ている。大和平野から来る外敵をいち早く察知、防御できる位置にある。

南側には何があったか。実は蘇我氏の邸宅があった。天皇の宮殿<板蓋宮>の南800mのところに<馬子の墓>と伝えられる<石舞台>古墳がある。馬子の邸宅<島庄>遺跡が隣接していたのだ。最近の発掘調査で、その規模が分ってきた。敷地は6.5haと甲子園の1.5倍。多くの建物が点在していた。南から侵入する外敵は馬子の邸宅群にぶつかる。
そして反対側の北側―――。意外な建物があった。蘇我氏の氏寺<飛鳥寺>。

昭和31年以来の発掘調査で<飛鳥寺>の全容が見えてきた。南北300m、東西200m。<一棟三金堂>の威容を誇る大伽藍。巨大な寺院だった。
昨年11月、講堂を支えた礎石が4つ発見された。直径60cmの太い柱を支えたもの。飛鳥寺は最新の技術を導入した最も頑丈な建造物。伽藍の周囲は堅固な築地塀で囲まれていた。「日本書紀」には「飛鳥寺は有事の際には<砦>として活用された」と記されている。

一方、甘樫丘東麓で進む発掘調査。入鹿の館跡と見られる遺跡がいくつも姿を現した。大豪邸が予想された。だが発見されたのは10坪ほどの小屋の跡ばかりだった。
注目されたのは柱の配置。住居の跡であれば<周囲>に並んでいるだけの柱が<中>にも建っている。倉庫特有の建て方という。何のための倉庫か―――。「日本書紀」に手がかりとなる記述があった。「家の外には城柵を巡らせ、門の畔には兵器庫を設けた」―――。

奈良橘大の猪熊兼勝教授は「小屋は兵舎、倉庫は兵器庫と考えてよい。いざという時、武器を取り出して丘の上に駆け上がる。まさに全体として<お城>のような雰囲気をもっていたと考えて間違いない」と断言した。
テレビ画面に発掘された遺構を基に再現された入鹿の邸宅が映された。中央に母屋。その奥に兵舎と武器庫が並ぶ。周囲は城柵で囲まれ、全体で山城のような構造になっていた。

さらに驚くべき事実。甘樫丘の上には「上の宮門(みかど)」と呼ばれる蝦夷の邸宅があった。丘の上下にあった蝦夷と入鹿の邸宅は軍事上、重要な位置にあったと考えられる。
「日本書紀」には「天皇の存在を脅かす」とあった。しかし、飛鳥<発掘>の成果は「日本書紀」の記述とは正反対。<脅威>どころか天皇を<守ろう>とした姿が浮かんでくる。では入鹿は何から飛鳥を守ろうとしたのだろうか。

「<脅威>は海を越えた大陸にあった」と「NHKスペシャル」は指摘する。中国大陸には強大な軍事力を誇る<唐>王朝が誕生、周辺諸国に侵略の手を広げようとしていた。
当時、朝鮮半島には<高句麗><新羅><百済>の3国、海を越えた日本列島には<倭国>が存在した。朝鮮半島から渡来したとも伝えられる<蘇我>一族。大陸情勢に通じていた。天皇の宮殿(板蓋宮)を護衛しようと武器庫、兵舎、飛鳥寺を建ち並べた蘇我氏。なぜ滅亡したのか。なぜ中大兄皇子、中臣鎌足は蘇我入鹿を<暗殺>したのか。<続く>
(平成19年2月14日)


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