火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

ベートーヴェン意外な関係

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えっ!あの中村紘子が<腕立て伏せ>―――。「何ごとか」と思った。だがすぐ納得。
「ベートーヴェン〜ピアノ協奏曲<全曲>演奏会」の文字が目に飛び込んできた。面白い。いつ―――。火山、思わず目を凝らした。

東京文化会館―――。ルイ・コルビジェに師事。戦前、戦後を通じ日本建築史に大きな足跡を残した前川國男の最高傑作。いつ見ても素晴らしい。大好きなコンサートホールだ。
高い天井、<憩い>を提供してくれる広いホワイエ。上野公園の眺めに心が和む。<友の会>会員の火山、毎月のDMが楽しみだ。部厚い封筒を開けたら飛び込んできた。中村紘子が<腕立て伏せ>―――。

あれは大船駅から瀟洒な商店街を歩いて辿り着いた<鎌倉芸術館>の<講演会>だった。指揮者の大友直人が語った。「ベートーヴェンの交響曲<全曲>演奏会を一晩でやるって企画したら、皆から<あざ笑われた>―――。でも外国では珍しくない」。聞いた途端、火山、思わずヒザを打った。面白い。機会があったら、聴いてみたい。

大友直人は48歳の若さ。だが東響の常任指揮者。東京文化会館<音楽監督>―――。その大友が「中村紘子のベートーヴェン〜ピアノ協奏曲<全曲>演奏会〜」を企画した。
リーフレットを読んでさらに仰天。なんと一日で<全曲>を聴く。午後2時<開演>。<終演>は午後7時15分。5時間15分の長丁場だ。でも面白い。休憩時間に広いホワイエでゆっくりくつろぎ、場合によっては上野公園を散歩してもよい。

「最初から中村さんにお願いしようと思っていた。無理を承知でお願いした。クオリティの高い演奏を望みたい」と大友。「(私に)白羽の矢が立ったのは、体力を見込まれて(笑い)?!。ベストを尽くして演奏したい。今から腕立て伏せなどして、頑張ってまいりたいと思います」と中村も熱いメッセージ。

東京文化会館のチケット・サービスが始まる時間を待ちかねた。でも何度かけても<話中>―――。11時半、ようやくつながった。グダグダいう家内を強引に説得―――。家内は大友直人の大ファン。カブリツキ<S席2枚>を買った。文句をいわないこと。
火山が知っているベートーヴェンの「ピアノ協奏曲」は<皇帝>だけ。「ピアノソナタ」やピアノの小品は聴くが、「協奏曲」を聴く機会は多くはない。でも最近、知った。モーツアルトもベートーヴェンも、ウィーンでデビューした時、まずピアニストとして成功した。

2人に共通するのは<作曲>の才能。親しみやすい「主題」を選び、変幻自在の<変奏曲>で聴衆を捉えた。もちろん演奏のテクニックも抜群。モーツアルトにとって「ピアノ協奏曲」は自分を売り込む絶好の手段。若き日のベートーヴェンも同じだった。
ベートーヴェンが「ピアノ協奏曲」を最初に書いたのは1793年11月、23歳でウィーンに移住、ハイドンや対位法の大家ヨハン・G・アルブレヒツベルガーに師事、作曲の方法をひと通り終えた1年半後のことだ。

「(ベートーヴェンは)ウィーン最高のピアニストの地位を得るべく、公開の場へデビューする。1795年3月29日と30日の2日間にわたって行われたウィーン音楽協会主催の未亡人救済慈善音楽会においてブルグ劇場の大ステージに登場したのである。初日は自作のピアノ協奏曲第2番(作品19)の独奏者として、そして翌日はピアノ即興演奏を行う」(平野昭「ベートーヴェン」新潮文庫・39頁)―――。

面白いのは<即興演奏>の翌3月31日「モーツアルト未亡人が同(ブルグ)劇場で主催した亡夫のオペラ<皇帝ティトゥスの慈悲>(K621)上演の幕間にモーツアルトのピアノ協奏曲を独奏している」(平野・42頁)こと。
この時はベートーヴェンが後に自らカデンツァ(ソリスト用の華麗な独奏パート)まで書き残すほど気に入っていた<ニ短調協奏曲>(第20番・K466)を演奏している。

さらに面白いのは火山の体験。クラシック歴<55年>の去年、突然モーツアルトが好きになった。<第20番ニ短調>を聴いたからだ。火山もベートーヴェン並み!なんちゃって。
ベートーヴェンは25歳の1795年に二つのピアノ協奏曲を完成させる。第1番ハ長調(作品15)と3月29日に初演した第1番。第2番は同じ年の12月18日、ハイドン主催の演奏会に独奏者として初演している。

大友直人は「大晦日のベートーヴェン交響曲<全曲>演奏会に参加した経験があり、ベートーヴェンの作品を一気に通して聴くのは、演奏者にとっても、お客様にとっても意味のあることと思って発案いたしました」と語っている。確かに凄い。大晦日の<節目>。午後2時から始まって、終わるのはカウントダウンの深夜。カッコイイ。

「ベートーヴェン〜ピアノ協奏曲<全曲>演奏会」―――。ピアノの中村紘子は「第1番(ハ長調・作品15)から第5番(変ホ長調・作品73)まで通して聴くことで胸が打たれる。特に第3番(ハ短調・作品37)から第4番(ト長調・作品58)に入った時の変化は、一人(ベートーヴェン)の中でこれほど精神的に高まることがあるんだと感動した。
当日は弾き手と聴き手が一日でそれを体感できる。大友さんとご一緒。エキサイティングで幸福な、充実した演奏会になると確信しています」ですと。ワクワク。
(平成19年3月26日)

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閉じる コメント(4)

興味津々。パワフルですね^^。演奏会はいつですか?

2007/3/27(火) 午前 0:26 [ manami ]

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まだだいぶ先、6月に入ってからです。でも<1日で全曲演奏>は<初>体験。どんな気持ちになるのか、今から楽しみです。<全曲>演奏。ショパンのワルツなどでは聴いています。でも規模が違う。まさにパワフル。こっちも気力、体力を充実させて、事前に知識もいろいろ仕込んで…と思いめぐらせています。

2007/3/27(火) 午前 5:57 [ kom*_19*7 ]

また、記事にしてください! 演奏会行ったつもりで勉強します♪

2007/3/27(火) 午後 11:40 [ manami ]

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昨日は朝8時15分に家を出て<春もうららの隅田川〜♬>の隅田公園と浅草に花見に行きました。現役時代同志の元重役氏。会社とは縁を切ったはずが、たった一人の例外。雷門近くの有名な天丼屋<大黒屋>で昼食、来店したアメリカ人3人と久しぶりに英会話も…。酔った勢いです。ベートーヴェンを忘れた一日でしたが、思い出して頑張ります。本日は芸大生のオーボエを聴きます。

2007/3/28(水) 午前 8:30 [ kom*_19*7 ]

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