火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

公務員改革

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「公務員給与<地方、国の18%高>とは呆れた<財務省>のキャンペーン」とは前回<13>―――。官僚の発表には必ず<魂胆>がある。いつでも裏には「<予算><権限>を増やしたい」とか「狡猾な<自己保身>」の<野望>がある。許せない!!

「官の改革は今がまさに正念場。小泉純一郎首相のリーダーシップもあって政治主導で進んでいるが、まず官の守備範囲をきっちり規定することが重要だ。<無私>の行政官が政治家を支えて、初めて良い政(まつりごと)が実現する。官僚制度は<規格大量生産><右肩上がりの経済>に合っていた。だが個の重視、少子高齢化など社会環境が変わる中、官も<選択と集中>による変身が迫られている」―――。<官を開く>という「日経」囲み記事(昨年1月6日)。語り手は前・官房副長官の古川貞二郎。

橋本、小渕、森、小泉4代の内閣で約7年。官僚の頂点に立って内閣官房に君臨。<霞ヶ関>と<永田町>を仕切ってきた。
「<無私>な官僚」―――。冗談じゃない。<私利私欲><課益省益>のオンパレードではないか。国民<無視>なら分かる。「官僚制度は右肩上がりの経済に合っていた」―――。
何をとぼける。今だって<予算>と<権限>追求、<右肩上がり>一本やりではないか。

「公務員給与<地方、国の18%高>」とは財務省の大ウソ。「年金は<官低民高>」と昨秋発表した人事院以上の<捏造>―――。前回の「公務員改革」連載<13>を見てほしい。
「国家公務員<給与は安い>」という<神話>で渡辺喜美行革相の<官僚リストラ>を<骨抜き>にしようという<悪巧み>。給与は<国>も<地方>も横並び。レスパイレス指数は変わっていないのに<職責と階級>という基準で<新指数>を作って比較。<実態>を<新指数>の統計マジックでゴマカシ、<地方、国の18%高>とフザケタPR。

地方を所管する<総務省>が「地方公務員の給与は国と変わらない」と主張したので「押さえつけよう」という。一見、国民の味方。正論に見えるのでタチが悪い。実は「国家公務員の給与は高い」という批判を<先手必勝>で<狡猾>に回避しようというわけ。
だが「日経」に出た記事、火山は分析した。公務員の<平均年収>は<国><691.9万円)。<地方><688.3万円>。<民間><443.9万円>―――。公務員は民間より<6割>も<高給>。これを隠蔽して<国家公務員の給料は安い><高いのは地方だ>―――。大ウソ。

「公務員給与<地方、国の18%高>」キャンペーン―――。実に<狡猾>!<官僚>特有のイヤラシイ<自己保身>策だ。「年金は<官低民高>」と同じ。「公務員は<無私>。<薄給>に甘んじ献身的に働く」という<神話>の普及が狙い。巧妙な<戦略>なのだ。

「公務員への労働基本権付与」<具体案は先送り>―――。「政府の行政改革推進本部専門調査会(佐々木毅座長)は公務員の労働基本権付与に関して<改革の必要性>を盛り込むにとどめ、具体案は見送る。小委員会を設けて問題点を整理、秋以降に結論を出す方針だ」という。<既得権益>はおいしい。結論を出さない方がよい。<先送り>が一番なのだ。

<新・人材バンク>と称する<官民人材交流センター>―――。名前は素晴らしい。だが<再就職あっせん>を民間がどうみるか。面白い記事が「日経」(3月17日)にあった。
「人材紹介最大手のリクルートエージェント(東京・千代田)は『50歳以上、課長職以上の一般職』という登録内容を懸念する。需要が多い層ではないうえ高額所得者になるため、再就職成立の難易度は高い。公務員のスキルを民間で生かすのも難しい」―――。

「中央省庁に勤める課長職以上の八百人弱が総務省人事・恩給局が運営する『国家公務員人材バンク』に自ら登録されていることはあまり知られていない。2000年に発足した人材バンクは<第二の職場>を探そうという官僚と民間企業や大学との出会いの場という振れ込み。背景には当然、天下り批判があった」(12月17日「日経」)。だが総務省<人材バンク>の紹介実績は<発足6年で1人>なのだ―――。げっ!

渡辺行革相は<行革法案>の閣議決定後、「<先送り>も<骨抜き>もさせない」と胸を張った。だが行革相が「公務員リストラセンター、天下り根絶センター」と名づけたセンター。<再就職あっせん>を内閣府に<一元化>するのは<2011年>。<4年後>なのだ!

しかも<4年後>には<見直し>まで用意されている。政府と与党の合意文書。「センター発足後、関連する諸制度の改革を見極めつつ、再就職あっせんの成約状況等を逐次検証した上で、必要な追加的改善措置を講ずることとし、人材バンクが円滑に機能していることを確認することをもって円滑な一元化を図る」。<先送り>と<骨抜き>がミエミエ。

「公務員への労働基本権付与」<具体案は先送り>―――。何が問題か。渡辺行革相は「基本権」を付与する代わりに、持論の<公務員リストラ>=<賃下げ>と<人減らし>に着手したかった。橋本龍太郎内閣が果たせなかった<行革>(簡素で効率的な政府)を自分の手で実現したかった。だが佐々木毅座長、それに反する答申をまとめた。くそっ!

この佐々木毅座長。東大前学長で学習院大教授というが、実態は官僚のヒモツキ。実は「労働基本権」問題は小泉純一郎内閣でも、労働側の反発で結論を<先送り>にされ、<能力・実績>による給与制度など<公務員改革>が挫折している。橋本龍太郎内閣の最大の目玉も<行革>だった。でも官僚の抵抗で<省庁再編>に<換骨奪胎>された。くそっ!
(平成19年5月1日)

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