火山の独り言

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年金消滅の主犯を暴く

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<年金検証委は透明かつ迅速に結論を>―――。6月15日の「日経」社説。
「今回の年金の震源地である社保庁問題を一から検証するために、菅義偉総務相が発足させた<検証>委員会(座長・松尾邦弘前検事総長)が初会合を開いた。国民の年金記録をずさんに扱ってきた社保庁の体質が制度への不信感を増幅させ、参院選を控えて今や国民の一大関心事。検証委は国民の視線を意識してオープンかつ透明に議論を進め、問題点を迅速に明らかにしてほしい」―――と始まる。

「(菅総務相の)行動は素早かった。検証委の構想が浮上すると、わずか3日間で松尾邦弘前検事総長をトップとする人選を完了。第三者委も『社会保険庁には任せられない』とする首相官邸の意を受け、塩崎恭久長官らとひざ詰めで構想を練った。事務方の慎重論を押し切って引き受けたのが菅義偉氏(58)」と「日経」(6月13日)の囲み記事。

「事務方の<慎重>論」とは恐れ入る。官僚の<縄張り>意識だ。他省庁の事にクビを突っ込まない。その代わり自分の縄張りにも干渉させない。<事なかれ>主義だ。
6月14日<始動>した検証委。菅総務相は冒頭、該当者が不明の5095万件の年金記録が発生したことについて「2度とこうしたことが起らないよう原因と責任を徹底的に調査、検証する」と表明。松尾邦弘座長は「1ヶ月をめどに5千万件という数字がどういう意味を持つか明らかにしたい」と述べ<実態解明>を<聖域なく>急ぐ考えを示した。

「社保庁という組織にメスを入れるのが先決。国家公務員なのに都道府県<知事>指揮下の状態が続き、職員は緊張感を欠いてきた。厚労省の監督も甘く、各保険組合など天下り先が豊富とあってはちゃんと働くわけがない。歴代の厚相・厚労相と社保庁長官の責任は免れない」(6月15日)と新藤宗幸・千葉大教授の<識者コメント>。

「原因究明はズサンなデータ管理をあぶりだす作業。焦点は1997年の<基礎年金番号>導入時の不手際の検証。複数持つことがある番号を一人一つへ統合を進めた。だが宙に浮いた記録が今も5千万件。作業を怠ったことは明らか。背景には加入者情報の誤りが多いこともある。氏名を誤ってカナ入力したり、生年月日を間違えたり…」(日経・6月15日)。

「積み上がったミスの経緯を明らかにする作業は社保庁が長年放置してきた組織の問題に切り込み、責任の所在を浮かび上がらせること。松尾座長は歴代の社保庁長官や厚労省などを参考人として呼び『聖域なく必要な方に聞いていく』と述べた」と日経は結ぶ。
以上は6月14日、菅総務相が意気込んで<検証委>と<第三者委>を発足させた時のもの。まず「1ヶ月でメド」と宣言した<検証委>、1ヶ月たった今、どうなったか。

7月11日の日経。<年金検証委><社保庁に不信感>と見出し。「5000万件放置、データ出さない非協力ぶり」と続く。総務省幹部は「これだけ国民に迷惑をかけながら、未だに社保庁は5000万件の調査すらせず、求めたデータも出してこない」と憤慨。検証委の報告は社保庁に対し「事実を隠さず、委員会の調査・検証に協力することを求めた」とある。

フザケルナ!怒鳴りたくなる。松尾邦弘座長は前検事総長。さぞ歯痒いだろう。「報告は実態解明にほど遠い内容で、むしろ5000万件の解明が一向に進んでいないことを浮き彫りにした」と日経。こんなサボタージュを、なぜ許すのか。なぜ許されるのか。

小泉内閣の司令塔<経済財政諮問会議>担当大臣として<官僚>と壮絶に戦った竹中平蔵が「構造改革の真実」(日本経済新聞社)<それでも金融庁動かず>(42頁)に書く。
時は2001年9月7日、<9・11>の4日前。竹中平蔵は小泉総理から呼び出しを受けた。
小泉改革の<一丁目一番地>の<不良債権処理>!10兆円もの巨額の公的資金を注入しながらメガバンクの不良債権処理が進まず、銀行とIT部門の下落で株価全体は深刻だった。
「不良債権終息宣言ができるようにせよ。できないならできる人に代える」と小泉総理。

金融庁長官は森昭治。9月19日<不良債権処理>加速の金融庁の案が示された。だが竹中の期待からは程遠い回答。「金融庁の官僚は大蔵省銀行局、証券局の流れを引き継ぐ金融行政のプロ集団である。しかしそのプロ集団が機能不全に陥っていた」(竹中・55頁)。
「総理の指示に対して官僚がここまで無視した政策を行ってよいものだろうか」(44頁)。
竹中は怒りに震えながら必死に考える。なぜだ―――。

「考えられる唯一の理由は、これまで金融庁の幹部は既に10兆円の公的資金を銀行部門に注入し、銀行はよくなると繰り返し主張してきた。改めて銀行の実態が悪いとなると、過去の政策が不十分であったことを証明することになる。だから現状が悪いとはいえない。これこそが官僚組織特有の<無謬性>である。しかし、現状が悪いことを出発点として認めないかぎり、求められる不良債権処理には絶対に行き着かない」(44頁)。
官僚は抵抗。竹中バッシング激化。小泉は決断する。竹中金融担当大臣(兼務)の誕生だ。

<政府の対応鈍く><不信あおる>―――。6月26日の日経「<検証>さまよう年金記録」。「年金記録ミス2万4千件、照会者の2割」(昨年10月26日)が発端と記事が始まる。11月24日「社保庁、年金額訂正3万3千9百件…。昨年度、未払い大量発生の疑い」とエスカレート。だが<無謬性>を決め込む官僚。シラを切り続ける。今年2月17日「基礎年金番号漏れ、記録に不備5千万件。受取額減る恐れ」。6月11日「繰り返す真実隠し」―――。安倍晋三総理!<曖昧>はダメ。<解体>ではなく社保庁幹部を一掃してください。
(平成19年7月27日)

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