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「研修は『アルペン』ということを知っているか」と専務。大手から当社再建に派遣されてきた重役ナンバー2でした。
―――「はあ…」「アルはアルコール。ペンは情報。楽しい研修をやってほしい」。マーケティング<戦略>を全社に徹底するため、営業マーケテイング部門に新設された<初代><研修部長>に抜擢され、就任挨拶に出向いた時、専務から言われた言葉でした。
福沢諭吉の弟子。<ペンは剣より強し>は理解できる。専務も百も承知でした。有難かったのはアルコールを公認していただいたこと。何しろ、仕事が終わって一歩、会社の門を出ると、ストレス解消のため飲まずにはいられない火山。早耳の専務は、知っていたのかも知れません。
火山が「立ち飲み」をしていることは有名でした。「やめた方がいい。出世の妨げになる」。忠告してくれる上司や同僚は大勢いました。でもやめられません。
やがて「立ち飲み」が「歩き飲み」になりました。裏門に近い雑貨屋でワンカップを買う。人通りの少ない裏道もありました。
忠告がさらに増えました。でも以前書いたように<偉くなりたい>と思ったことはない。「出世」など求めていない。良い仕事をしたいと思っていただけ。酔って歩いているといろいろと、知恵やヒントがよくひらめく。だからゴメンナサイ。心の中で謝るだけ。やめられませんでした。
余談はともかく、公認ですから火山の研修には講師、コーディネータ、事務局を含む全員のレセプション(飲み会)が必ず登場します。社長や役員が出席しても同じ。むしろトップとの<情報交換>…話せる絶好の機会でした。立食形式ですから自由に動いて話せる。
全国各地のセールスは本部や工場への要望や質問を一杯持っています。苦情も山ほど。だからリラックスした場で話し合えたら最高。火山の研修。初日の夜は必ずレセプション。これが好評だった。火山も大いに飲んだ。何しろ公認です。
営業マンとの<販売店攻略>の事例研究とグループ討議、近況スピーチ、挨拶、すべてレセプションの話題になります。話題は情報、ペンにもアル(ストレス解消)にもなる。
これが<企業文化>の<変革>…<戦略>の徹底に非常に役立った。再建に来た大手から学んだ最高の仕組みでした。
※ 写真は火山が現役時代に作ったテキストの一つ。
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