火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

小泉劇場

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今、テレビが国会中継をやっている。質問は武市早苗さん。答弁は小泉首相。和やかな雰囲気だ。聞きながら宮澤喜一元総理の「回顧録」を思い出した。――「終章」に「21世紀の日本を考えるために」とあった。

「小泉さんは、官から民へ、中央から地方へ、そして自由競争に基づく市場原理といったものを考えて政治をやっていらっしゃると思うので、それはそれでいいと思っています(中略)。内政については概して支持できます。ただそれを徹底していきますと、従来からの自民党の支持基盤そのものが崩されることになる。支援団体がなくなっていくことになりかねないので、小泉さんが、自民党を潰すつもりと言ってらっしゃるのは案外冗談ではなくて、本気であれば、次第に支持基盤はなくなっていくかも知れない」――凄い。宮澤元総理の本心。淡々と語っている。

聞き手は御厨貴(東大先端科学技術研究センター)教授。ハーバード大・客員研究員のキャリアもある。岩波書店の本。小泉内閣が誕生した時、感激した火山。小泉純一郎と名前がつく本を片っ端から読んだ。今も手元に10冊以上残っている。関連した本を入れたら30冊以上読んだ。

昨夜、何気なく「人間小泉純一郎」(浅川博忠・講談社)を手に取った。序章「三度目の挑戦」。「21世紀という新時代になって70日近く、平成13年の3月9日、議事堂裏の衆議院第一議員会館3階の部屋で、筆者が小泉純一郎と会った時、彼は非常に迷っていた」。
4日前の3月5日、野党が2度目の<森喜朗>内閣<不信任案>を提出。この時、YKKという小泉の盟友・加藤紘一と山崎拓の二人は不信任案に<賛成>する構え。YKKは一世を風靡した竹下派(経政会)の支配に風穴を開けようと作ったもの。結束が第一。
当時、小泉は森派の会長だった。「自分は派閥の会長である以上、最後の一人になっても森政権を守り抜くとの意志を示し、不信任案<反対>に回った。

思い出してほしい。小渕恵三の急逝によって<密室>が生んだ森内閣。「神の国発言」に代表される首相の軽率な言動、ハワイで「えひめ丸」が米国の潜水艦と衝突した際のマズイ対応。内閣支持率は稀に見る<低さ>だった。
「しょせんは小泉も派閥政治家だ。買いかぶりだった」という失望が広がった。幸いにも不信任案は成立しなかった。だが否決直後、橋本(竹下)派の重鎮・野中広務が「不信任案は否決されたが、これで森内閣が信任されたわけではない」と信じられない発言をした。

小泉は<許せない>と怒った。野中は密室協議で森政権を生み出した4人(青木幹雄・亀井静香・村上正邦・野中)の一人ではないか。だが、この政権はもう長くない。会長としていつまで森を守っていくべきか。一番迷っていたのは小泉自身だった。森政権が命運尽きた時、<総裁選>となる。自分はどう対応すべきか。
「野中が出るなら自分は出るんだ」。「人間小泉純一郎」の著者・浅川博忠は小泉の意地だけが見えたという。もし打って出たら、それは<3度目の挑戦>になる。

1度目の挑戦。相手は橋本龍太郎通産大臣だった。河野洋平が本命。橋本はチャレンジャーのはず。だが河野は突如降りた。<敵前逃亡>と一気に評価が落ちた。代わって立つべきは兄貴分の森喜朗。だが橋本の国民的人気を恐れ、逃げた。小泉が身代わりになった。
「かくすればかくなるものと知りながら止むにやまれぬ大和魂」と吉田松陰の歌を引き、<負け>を承知で戦いに挑んだ。結果は<308票>対<87票>…惨敗だった。

2度目。相手は小渕恵三、梶山静六。森喜朗はこの時も逃げた。出馬せず、勝ち馬に乗って幹事長ポストを得ようとした。若手が小泉に決起を促した。小泉は涙声で受けた。田中真紀子の「凡人の小渕、軍人の梶山、変人の小泉」という発言が流行語になった。
結果は予想通り、小渕の圧勝。二位と思われた小泉は三位。しかも前回を下回る<84票>の惨敗。これでもう<小泉は終わり>との酷評が飛び交った。

苦い思い出ばかりの総裁選。3度目の挑戦でまた惨敗では<政治生命>は尽きる。まだ59歳の若さだ。過去2回、YKKの加藤、山崎の支援はなかった。
だが3度目の挑戦で<奇跡>が起きた。森内閣の失敗。<自民党が消える>という危機感が<党員・党友>を動かした。<予備選>が地方から<神風>を吹かした。予想外の<小泉人気>が全国に吹き荒れた。小泉純一郎は絶叫した。<自民党をぶっ壊す>――。

今度の<郵政解散>でまた<神風>が吹いた。郵政<族議員>は大勢<討ち死に>…。これから<年金><医療費><農業補助金>――が議論になる。果たして<自民党をぶっ壊す>という改革は進むのでしょうか。<小泉>チルドレンが一大勢力となった今、頑張ってほしい。

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大変問題意識のある方で、
驚いています、。
私も政治に、、心します。yy

2008/11/3(月) 午後 3:06 [ こもれび ]

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3年も前に書いた記事の再投稿です。

火山、最近超多忙で、新しい記事が書けません。やむなく古い記事を探して、再び活用。このシリーズは「小泉劇場」という書庫に眠っています。

最近の小泉・竹中批判は目にあまります。ウラで糸を引いているのは復権を目指す官僚や族議員。要するに既得権益をたっぷり味わってきた連中。自民党の人気凋落が自分たちにあることに気づいていない。

中川秀直など<上げ潮>派を駆逐した。安倍・福田・麻生とますます逆コースがエスカレート。「役人はうまく使うものだ」という麻生の登場を一番喜んだのは官僚。
麻生は「消費税」を唱え、官僚の絶賛を受けた。だが世の中甘くない。あまりベッタリが見え過ぎると、与党内からも反発が出た。さあどうなることでしょう。

官僚が空気を作り、相場感を形成する。空気を読めなかった安倍は潰された。KYとは官僚の言う分を無視するという意味だった。

2008/11/3(月) 午後 3:39 [ kom*_19*7 ]


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