火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

小沢一郎研究

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火山の書庫「麻生首相の断末魔」(2009年2月20日・第1回「怒るというより、笑っちゃうくらい、ただただ呆れている」から6月17日・第8回「<鳩山辞任>でも油断できない!アンチ<郵政民営化>!」まで8編)を書いている頃、火山が読んだ政治専門書の中で、特に興味深かったのが、屋山太郎「官僚内閣制―天下りシステム崩壊」(海竜社)と、野中尚人「自民党政治の終わり」(ちくま新書)だった。<政権交代>が実現、鳩山内閣が始動した今、特に注目すべき諸点を<抜粋>でご紹介したい。きっと参考になり、役に立つ。

「『後期高齢者医療問題』では国論が沸騰した。なぜ姥(うば)捨て山のような政策を打ち出すに至ったか。経済・財政諮問会議は06年、増大する社会保障費の削減目標を1兆1千億円とし、これを『5年で実現せよ』との『骨太方針』を出した。(初年度は2千2百億円削減)。医療費増大の元になっているのは75歳以上の高齢者だから、そこを医療費から切り離して別会計とし、保険料を特別にいただく。お金がなくなった老人が病院に行かなくなると、相乗して倹約が進むと(官僚的発想で)考えたのだろう」(屋山太郎・3頁)。

「一方、道路特定財源問題が浮上した。最初は、ガソリンの暫定税率を延長しないと1リットル当たり25円取りっぱぐれるから、年間で2兆2千億円の歳入減になるという話だった。ところが、もう1本の道路関連税の暫定税率の延長も必要だという。2本とも衆院の3分の2条項を使って可決された。この結果、5兆6千億円もの道路特定財源が確保されることになった」(屋山・3頁)。――<2千2百億円>と<5兆6千億円>だ!

「07年11月に国土開発幹線自動車道路建設会議が開かれ、高規格(高速)道路を延長し、10年計画1万4千キロまで敷設すると決めた。総額59兆円、膨大な計画だが、高速道路はもはや必要ない、というのが小泉・安倍時代の認識。だからこそ道路特定財源の一般財源化が叫ばれたのだ。一般化したからといって、高速道路が全く造れなくなるわけではない。宮崎県や鳥取県に造るのは賛成だが、59兆円もかかるわけがない。なぜ一般財源化ができなかったか。道路官僚と自民党の道路族が既得権を離そうとしないからだ」(屋山・4頁)。

「道路官僚は千八百の首長ほぼ全員に『道路特定財源維持』の署名をさせて、存続を訴えさせた。署名しなければ中央から仕返しを受けるシステムが存在することを示した。公共事業費はかつてGDP(国内総生産)の6.4%もあった。先進国の平均は2%前後。小泉時代に3.7%まで減らしたが、まだ独・英の2倍。土木行政の比率が高すぎる。これをそのまま増税など正気の沙汰ではない。過疎になる一方の地方に高速道路を造り、過疎地域に住むお年寄りの年金から医療費を天引きするというのはまさに下策の政治だ」(屋山・5頁)。

屋山太郎は1959年、時事通信社に入社、首相官邸キャップ、編集委員兼解説委員を歴任、1981年第二次臨時行政調査会(土光臨調)に参画、2007年年金記録問題検証委員、2007〜8年公務員制度改革委員を務めている。いい加減なジャーナリスト、評論家ではない。

「小沢一郎は、1980年代の終わり、自民党システムが完成した時期にその頂点に立った人物である。しかし、小沢が小選挙区制の導入を柱とする政治改革を強引に推し進めた理由は、なかなか説明しにくい。中選挙区制と従来型の派閥システムは、小沢自身にとってその成功の土台であり、きわめて好都合な制度のはずだったからである。それほど有利な仕組みを自ら壊そうとしたのは一体なぜなのか。小沢の政治行動のなぞの核心はここにある」(野中尚人「自民党政治の終わり」ちくま新書・20頁)。

野中尚人は東京大学大学院卒業の博士(国際関係・比較政治学専攻)。現在、学習院大学教授。著書に「自民党政権下の政治エリート」(東大出版会)、「公務員制度改革」(学陽書房)などがある。これまた、いい加減な政治学者ではない。

「なぞを解く鍵は、小沢がかなり長い期間にわたって自民党システムの中枢にいたという事実。逆説的ではあるが、それ故に自民党システムの限界を知り、小選挙区制への転換によって、より機動性のある統治システムへの転換を試みたと考えられる。談合と裏取引の国対政治、とめどないバラマキ政治、重大な問題の先送、など、冷戦後の世界情勢とかけ離れた自民党政治の抱える深刻な問題を最も的確に捉えていた」(野中・20頁)。

「小沢は、戦後政治を代表する田中角栄の愛弟子であり、自民党政治家の典型のような竹下登ともきわめて親しかった。しかし、その政治手法は、両氏の手法のまさに裏返した側面を持っている。ここにも鬼子としての小沢の特質が現れている」(野中・21頁)――。
「『田中のおやじから始まって金丸さん、竹下さんと、本当に教えられた。…けれども私に言わせるとみんな反面教師ですね。その時代はそれでいいんです。…けれども体制を壊そうとした人ではない。僕は体制でもそのものを変えようとしている』」(野中・29頁)。

「99年の自自連立に伴って導入された政治改革も重要。当時の自由党党首の小沢一郎が要求し、参議院で過半数割れに苦しむ小渕自民党が受け入れた改革である。一つは、政府内部での政治主導を強化するために、副大臣と大臣政務官の制度が導入されたことである。また、もう一つの大きな変化は、国会審議における政府委員制度の廃止。国会審議の形骸化の重要な側面として、行政官僚が大臣・政治家に代わって大きな役割を果たし、それが官僚が大きな影響力を確保するための重要なツールになっていた」(野中・209頁)。

鳩山内閣は、各大臣の下に副大臣、政務官をチームで送り込む。そのルーツは小沢にある。
(平成21年9月20日)

「小沢一郎研究」書庫の記事一覧

閉じる コメント(17)

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火山さん、年寄りのことパソコン開く余裕もなしに慌てふためき
病院通いに精一杯の一週間余でした。
読ませていただく筈の政権交代がすっ飛ばされてすみません。
さて、政治には分からないことばかりですが小生はここで二つだけ
言わせていただきます。
一つは、後期高齢者医療問題の姥捨て山論。
小生も日本式では76歳のものでいつ捨てられるか不明のもの、
でもこの頃の医療費は老人に偏りすぎた感じです。
生命は尊いと言え人間として生きるマジノ線は意思表明がハッキリ
してこそ人間と言えると思います。
死んだも同然の人に莫大な医療費を支出するより若い人に出資して
社会に復帰させる政策が必要と思います。
もう一つは、韓国との比較ですが韓国ではこの頃「中選挙区制」に
換えましょうと改憲の動きが出てきました。
日本とはあべこべのようなので少々分かりかねません。

2009/9/27(日) 午前 9:40 lsk*4*8

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<丸い地球>さん、健康第一です。どうぞお大事に!

高齢者医療の問題。健保が赤字財政になっているのは少子高齢化の影響があることは否定できませんが、昔から言われる「薬漬け」(過剰投与)と過剰医療も否定できません。自民党の有力票田の一つが日本医師会。医療制度、健保制度が<利権>となり、健保赤字の原因になっている。

これをGDP(国民総生産)比で測定、医療費を抑制しようとしたのが小泉政権。医師会の利権を抑制するはずが、族議員の抵抗で、悪乗りした厚生労働省が、姥捨ての<後期高齢者>医療を発案した。

これには与党自民党の総務会長だった堀内光雄までが怒った。「年寄りは死ねということか」というのが「流行語」になりました。鳩山新政権が「脱・官僚依存」を強調したのは、こうした国民感情を知っているからです。

土建国家的バラマキの象徴が今、問題となっている「八ッ場ダム」。火山は中止に大賛成です。

2009/9/27(日) 午前 10:04 [ kom*_19*7 ]

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「農協の大罪−農政トライアングルが招く日本の食糧不安」(宝島社新書)を書いたのは農水省<前>農村振興局次長の野中尚人。日本の農村、農業を破壊したのは農協の利権と化した<米価>維持。食糧管理制度による米価引き上げ。減反による米価維持。これが農業振興より農協の利権拡大、大罪を生み出したと説く。

医療・健保制度が日本医師会の<利権>と化し、日本の老人医療を荒廃させ、健保の財政赤字を拡大させた。これも同じ構図。

長年続いた自民党の一党支配が農政、医療を荒廃させた。過剰な官僚依存も、実は同じ。日本経済を停滞させ、国民の閉塞感も頂点に達した。

今回は詳細まで論じる紙数がありませんが、結論だけ書くと、戦後の自民党一党支配を支えてきたのが、実は<中選挙区>制度。この閉塞感を打破したのが、自民党の<鬼っ子>小沢一郎の<政治改革>=<小選挙区>制度。

2009/9/27(日) 午前 10:31 [ kom*_19*7 ]

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小泉純一郎は小選挙区制に当初、反対していたが、その本質を鋭く洞察、「自民党をぶっ壊す」と絶叫、郵政民営化を推進した。これが多くの利権団体の自民党離れを促進、農村部まで離反させた。皮肉にもこれが今回の<政権交代>を引き起こした。まさに「自民党をぶっ壊した」のです。

医療費の2200億円を削り、一方、5兆6000億円を温存する。タテ割り行政の弊害。省益優先で、総合調整が欠如。政治主導、官邸主導は言葉だけ。「官僚依存」の弊害です。

でも元々「政権交代」を意図して小選挙区制を導入したのは小沢一郎。だから「脱・官僚依存」を唱えている。いずれ詳しく論じます。

2009/9/27(日) 午前 10:43 [ kom*_19*7 ]

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火山さん、微に入り細をうがつご説明本当に有難うございます。
日本の政治による結果を知りたいのは、前にもお話しましたように
その結果が韓国に影響し結局は小生らの問題になるからです。
火山さん、重ねての感謝です。

2009/9/28(月) 午前 9:10 lsk*4*8

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「丸い地球」さん、おはようございます。

鳩山政権には多大な期待と課題が山積しています。現実を直視、様々な抵抗を排しながら、問題解決を進める。関係者を納得させる。世論を味方にする。私たちが理解し、支えないとダメ。

テレビのキャスターやコメンテーターも、従来の自民党政治の感覚や常識で、疑問を呈したり、まだ始まってもいないことを批判する。

今朝の「日経」にも「政府の審議会、<休眠>が続く」「政治主導で金しばり。人事・日程宙に浮く」と書く。何かと思ったら、中央社会保険医療協議会(中医協)の委員6人が9月末で任期が切れるが、後任が決まらない。従来の6人は自民党を支援してきた日本医師会選出の委員が多かったという。

「しがらみ」を絶つのは当然。それが「政権交代」なのに、何か遅れるのが悪いみたいな論調。火山、怒りをグッと抑えています。

2009/9/28(月) 午前 10:14 [ kom*_19*7 ]

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火山さん、後任が決まらないってそんなところまで似ているとは
予想外でした。
こちらでも政府の多くの委員が前政権で任命されたため相当の
いざこざがありました。
前政権の問題は左傾化追従思想が国民から離れたためなのに、
それを固守しようとする委員らです。

2009/9/28(月) 午後 7:35 lsk*4*8

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審議会は新しい政策の導入や中長期的な政策プランについて、有識者のお墨付きを得、利害関係を調整するのが狙い。まさに<利権>そのもの。実際は官僚のお膳立てで、万事が動く。まさに<官僚依存>!しがらみだらけ。

後任が決まらないのは、官僚が新政権の顔色をうかがっているから。ヘタに動けないだけ。いや、ワザとサボタージュ、大臣や内閣を困らせているのかも。いずれにせよ、ウラがミエミエ。こんなところからもウミを出してしまいたい。

遅れても実害はほとんどない。それより<脱・官僚依存>をしっかり固めてほしい。マスコミの姿勢がおかしいのです。

2009/9/28(月) 午後 8:18 [ kom*_19*7 ]

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火山さん、本当に良く知らない小生にまでもウラがミエミエです。
どうもマスコミまでが新政権を気にしているかも知れません。

2009/9/30(水) 午前 9:09 lsk*4*8

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今回の<政権交代>!そして<鳩山内閣>の誕生は、歴史的大転換!いわば<無血>革命なのです。

いままで「既得権益」の上にアグラをかき慢心、惰眠休眠を貪ってきた自民長期政権、官僚!ショックでしょう。価値観の転換ができず、戸惑う。茫然自失、当然です。

マスコミも同じ。従来の常識は通用しない。発想の転換が必要なのに、オタオタ。見苦しい限りです。

こうした歴史的大転換。真剣に取り組む必要があります。革命には革命の役割がある。火山、興味津々!日々充実しています。全力投球です。

2009/9/30(水) 午前 10:39 [ kom*_19*7 ]

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火山さん、分かりやすくご説明いただき本当に有難うございます。

2009/10/1(木) 午前 9:05 lsk*4*8

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おはようございます。歴史的大変革!従来の常識では理解できないことが起こる。パラダイム変換。封建社会から民主社会を見ると、社会の枠組みが根本から変わり、制度・習慣・価値観・人間関係が根本から変わる。茫然自失や大歓喜も生まれる。早く変化を受容、適応することが求められる。

火山の人生、浮沈が激しく、左遷の連続、窓際も何回も経験、得意絶頂も有頂天も経験した。だから変化には強い。幼い頃から転校も4回それも小学校だけ。だからパラダイム変換も、風俗・習慣の違い、変化への適応も、何回も経験。だから似たような適応の意味や影響には理解も順応もできる。今にして思えば、幸運・幸福です。

これからの鳩山政権、脱官僚依存の展開に注目しています。楽観は必ずしもしていません。民主党の、政治家の、実力が問われています。総合力、チームワーク、リーダーシップの問題です。

2009/10/1(木) 午前 9:33 [ kom*_19*7 ]

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ウハァッ!
火山さん、バンザァイッ!
変な叫びですがいつも火山さんに負けばかりの小生でしたが、
転校記録で初めて前に飛び出ました。
愛知県の片田舎、粟代小学校>豊橋の羽根井国民学校>花田>
松葉>半田市の亀崎>乙川まで六回の転校でメチャクチャの
初等学校の生活でした。
勿論二年生の時に起こった二次大戦で疎開を余儀なくされましたが。

2009/10/4(日) 午前 10:55 lsk*4*8

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ナルホド!<丸い地球>さんもご苦労が多かったのですね。転校、それも小学校。適応は大変。

初めての転校は小学校2年の春。川崎大空襲で焼け出され、長野県の飯山へ疎開。初登校の日、席を並べた女の子のイジメで泣いて帰った。ところが玉音放送の夏が過ぎ、秋に湘南茅ヶ崎へ転校となった。火山の最初の初恋の終わり。引越し直後、手紙を書いた。「一晩、泣き明かした」というラブレター。すぐ返事が来た。「私も悲しくて泣きました」。相手は火山を泣かした美少女。

茅ヶ崎の同級生が後に「加山雄三」になった。火山の後ろの席、人気者で火山も随分仲良くした。だが1年後にまた転校。3年の2学期。

火山の凄いところは、横浜・三渓園近くの小学校で4年1学期から級長。5年も、6年も、1学期の級長。つまり、すぐクラスのナンバーワンになった。

その実績で2年前、<古希>の記念すべきクラス会の幹事を拝命。女性幹事は火山の2回目の<初恋>の相手でした。彼女のあだ名が<女番長>!実は彼女のハートを得て、女性の圧倒的支持を獲得。これが火山をナンバーワンした秘密。これ内緒!

2009/10/4(日) 午後 6:55 [ kom*_19*7 ]

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ヤッ!
火山さん、またやられました、折角の出番なのに。
小にで甘いロマンスなんて、小生いくらもがいても頭を上げることが
出来ません。
それにしても二葉より香しいとは、連続の天晴れ級長さんで
証明されたんですネ。
初恋が二回なんて、羨ましいことばかりです。

2009/10/5(月) 午前 9:09 lsk*4*8

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<丸い地球>さん、おはようございます。

カラカっちゃいけません。火山、初恋はいっぱいしました。都度、失恋したというに過ぎません。
実は中学時代の相手とは「卒業<50年>」の同期会で再会。この時も火山、幹事代表!カッコよく開会挨拶を決めました。いつもの出席50前後を<倍増>!<101名>と宣言通り<3桁>を達成しました。

「青春、初恋、師との再会。今日、確かめる50年の歩み、一人一人が<主役>だった」…。これがコンセプト。皆の前で読み上げました。考えてみると「波乱万丈」の半生でした。

2009/10/5(月) 午前 9:28 [ kom*_19*7 ]

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火山さん、からかうなんてトンデモナイことです。
本当に、心からの賛辞です。
波乱万丈であれ幸運幸福の人生であれ小生から見れば
火山さん、正にカッコよい大成功の人生です。

2009/10/6(火) 午後 8:07 lsk*4*8


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