火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

長谷川櫂の俳句入門

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<季重なり>――。1句の中に、季語がいくつも入っていること。だがたとえ季語が二つあっても、強弱がハッキリしていれば別、と長谷川櫂。そしてこんな場合、主たる季語が季題となり、従の方は普通の言葉となる。

辛崎の 松は花より 朧(おぼろ)にて(芭蕉)

「琵琶湖の西岸、唐崎の松を詠む。この句には花と朧、二つの季語がある。どちらも春」(143頁)。だが面白いことに「松は花より」と芭蕉は詠む。こうしてメリハリをつけ、松を主、花を従。花を「普通の言葉」として使っている。これが長谷川櫂の指摘。面白い。

一家(ひとつや)に 遊女も寝たり 萩の月(芭蕉)

「同季の季重なり。萩も月も秋。対等に並べているわけだから主たる季語=季題はどちらでもいいし、季題もどちらでもいい。萩の月、萩月夜を季題と考えることもできるだろう。このような句の場合、無理にどちらかに決めなければならないものでもない。どちらに決めても同じだから」(長谷川櫂「決定版・一億人の俳句入門」講談社・144頁)――。げっ!おいおい、長谷川櫂さん、それはないでしょう。「季語の宇宙が衝突する」と強調、「主従」を論じていたはずなのに…。だが分かった。要するに結構、融通無碍、自由自在なのだ。

梅若菜 まりこの宿の とろゝ汁(芭蕉)

これは「異季の季重なり」――。「とろろ汁は秋の季語だが、保存がきくので一年中、食べられる。一方、旧暦時代、梅と若葉はともに初春であり、春にしかないものだから、どちらかが主たる季語=季題である」(145頁)――。

この句は、ある年のお正月、江戸へ下る門弟・乙州(おとくに)のために餞(はなむけ)として大津で詠まれた。東海道の鞠子(まりこ=静岡市丸子)の宿は「とろろ汁」が名物。
「ぜひ食べていけ」という気配りだ。お正月気分を優先すれば、「若菜」が主たる季語=季題となる。火山はその方が好きだ。ここでちょっとビックリは、新暦と旧暦の違い。明治5年(1872)11月9日の新暦(太陽暦)採用の「詔書」の結果、旧暦(太陽太陰暦)とは違って、梅は初春、若菜は新年に分かれたという。ウーン。なんともはや…。いや、面白い。
(平成23年10月10日)

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