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「大津の中学生が自殺した事件の背景がマスコミで報じられた後の改革はどれ一つ無駄ではないが、それで問題が基本的に解決するとは思えないと心の奥でささやくものがある。なぜならいじめという人間の浅はかな行為が、この世からなくなることはないからだ」と「産経」(7月27日)掲載の「小さな親切、大きなお世話」の作家・曽野綾子の署名記事は始まる。題して「いじめ解決の難しさ」。ここまで読んだだけで火山、呆れて腹が立つ。
「マスコミで報じられた後の改革」というが、<改革>が進んでいるとは思えない。記者会見の教育長と校長!反省が微塵もない。「教育者<失格>」の前に「人間<失格>」!任命した関係者も腐っている。でも曽野綾子はケロリ…。もっと酷いのが、次の<文章>だ。
「最近の教育界はいじめをなくしさえすれば、子どもの自殺も防げるという発想だ。私のような現実主義者にいわせれば、それは生活が豊かになれば泥棒がいなくなり、道徳教育や宗教教育を徹底させれば詐欺がなくなる、と思うのと同じ程度に、現実離れ…」――。でも教育長と校長は今も「いじめと自殺の因果関係」を認めない。教育長は「家族関係にも原因」と放言、メディアもウラもとらずに垂れ流した。曽野綾子は現実を見ているのか。
「いじめをなくし、自殺を防止」を、教育界もメディアも考えてはいない。教育長と校長は教育界の人間ではないのだろうか。確かに、火山は<教育者>失格と二人にレッテルを貼った。では曽野綾子は火山に賛成なのか。だったら確かに教育界の人間ではないかも…。
「いじめ退治」を教育界は本当に進めているのだろうか。越直美市長は昨年10月の自殺から9ヵ月以上たってやっと両親に面会をした。第三者の調査委もやっと人選に着手。調査はまだ始まっていない。越市長は「真実を徹底的に明らかにしたい」と語ったが、「市側(教育長と校長を含む)は『個人情報が多く含まれる。非公開で報告書をまとめたい』と説明」。「公平性が保たれる保証がない」と公開を求める遺族側と、対立が続いている。「自殺との因果関係」を認めない教育長と校長…。<現実離れ>は曽野綾子!「産経」も不見識!
「いじめ記述、2行のみ。大津中2自殺、市教委が報告書」と「日経」(7月27日)。「大津市の中2男子自殺で、市教育委員会が滋賀県教委に20日提出した報告書にはいじめの記述が2行しかなく、『記述が不十分』として差し戻していたことが26日、分かった。生徒の自殺や重大事件が発生した場合、市町村教委は都道府県教委を通じ、報告書を文科省に提出している。文科省は速やかな提出を求めているが、大津市教委は昨年10月に男子生徒が自殺してから今月まで報告書を作成せず、県教委も催促していなかった」(「日経」)。
「事件の報道を読みながら私の心に浮かんだのは、若い時にはしきりに見たアメリカの西部劇なのだから、私の教養も浅はかなものだ」…。でもこの先が凄い。「私は、わが子や孫にいじめを許さないが、腰のガンベルトに二丁拳銃をぶち込み、傍観する臆病者を尻目に、1人で悪漢と闘うというガンマンに、勇気というかぐわしい情熱の芳香を感じる浅はかさも失っていない。(でも西部劇はすたれた)…。もはや正義や勇気は、時代遅れかも…」。
「私の場合、(正義は)心のうちに秘し隠すのが無難であった。なぜなら自分の身体にいささかの危険も及ばない遠い安全圏に立ち、スローガンとしてわめくかつぶやくかの程度など、そもそも大したものではないからだ。正義はそのために命の危険を承認するか、自分の財産をほとんど根こそぎ捧げるほどの覚悟が要るもので、それができないなら黙している方が身の程を知っているというものだ」…。「身の程を知れ」!曽野綾子の無知・無恥…。
「大津の中学生が自殺した翌月、市の教育長が予定通り海外出張した。市側の他の対応に対しても批判的なメールや電話が先週末まで1万4千件も寄せられたという。いじめは悪いという当然のことを発言して『いい人』ぶることはない。市長は中学生だけに対応すればいい職種ではないのだ」。凄い!曽野綾子の見識――。だがメールや電話。「いじめは悪」と<いい人>ぶったのだろうか。違う!曽野綾子の<傲慢>に目を覆いたい。お粗末!
「(中2年男子自殺事件は)7月に入って学校・市教委の対応の不備が次々と明らかになっている。いじめの兆候を見逃し、自殺後の原因調査もずさんだった『二重の失態』の背景には、いじめに対する認識不足と身内への甘さがあった。昨年9月、学校のアンケートには『先生も見て見ぬふり』の回答が15件もあった。14日に会見した校長は『自殺前にいじめの認識は教師の誰にもなかった』と強調」(「毎日」・7月19日)――。原発・東電でも見た「隠蔽・自己保身・癒着」の<官僚>体質への批判!曽野綾子は身勝手な事実誤認!
「見て見ぬふり」「事なかれ」は<ムラの掟>!ムラ八分が怖くて他人と異なる言動は選べない。だから「先生も見て見ぬふり」「校長も認識は誰にもなかったと断言」する。
「事なかれ」が蔓延する!組織を支配する「ムラの掟」を変革する。企業戦士時代、火山が取り組んだ「組織活性化」。企業や職場で全員を呪縛(マインドコントロール)する意識・習慣・掟からの解放。この変革=集団覚醒は至難のワザ。だがトップがその気になれば、職場の<雰囲気>、企業の<社風><文化>は、急激に変わる。教育界も変革される。
「市長は中学生だけに対応すればいい職種ではない」と曽野綾子!越直美市長は中学生を相手にしているのではない。相手は教育長、校長、教職員の教育界…。「維新の会」代表の橋下徹大阪市長は「教育改革」の旗を掲げた。「ムラの掟」一掃!「改革」は、これから!
曽野綾子の<現実離れ>はヒドイ。まるで「認知症」!「産経」も、顔を洗って出直せ!
(平成24年7月27日)
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