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「与野党は17日間に及ぶ選挙戦で、安倍政権の経済政策『アベノミクス』の評価などを巡り応酬した。自民、公明両党の参院過半数には非改選の59議席に加え、63議席獲得が必要。安倍晋三首相は国内総生産や雇用など経済指標の改善を実績として強調。衆参のねじれを解消して政権をさらに安定させる必要性を訴えた。民主党など野党は円安に伴う一部商品の値上げや長期金利の上昇を『アベノミクスの副作用だ』と批判。持続的な経済成長にはつながらないと指摘、『脱原発』を目指す姿勢を明確にした」(「日経」・7月21日)――。
メディアは一時「争点なき選挙戦。有権者が迷っている」などと報道していた。「失われた20年」「出口の見えないデフレ」――。これは「デフレ呆け症候群」がもたらした<人災>!“ガラパゴス化”した<日本>の経済学は何をしていたのか」と火山は怒り狂っていた。
「アベノミクス、TPP、日銀人事で何が変わるか」――。これは去る4月27日(土)、慶大三田キャンパスの「ゼミの会」で火山が講演したタイトル。「日本の常識は世界の非常識」と手厳しく指摘した。聴き手の中に「金融論」が専門の「元経済学部長」がいた。
「昨日は有難うございました。お陰様で大変良い会になりました。率直なご高見には、にわかには、賛成しがたいところもありますが、安倍政権誕生以降の政権に対する市民的な評価の一面がよく表出されていたと感じました。大変刺激的でした。株価もしばらくは傾向として上昇すると思いますが、昨日も申した通り、激しい変動の中でであろうと思います。一般投資家には売り買いのチャンスをつかみにくい情況が続くのではないでしょうか。
東京市場に流れる株式取引資金の実に70%ほどが、いわゆる『外人投資家』(小生にいわせれば投機筋)によるものであることも気になります。株価も円レートも『巧まれた動き』でないことを願っています。それには三本目の矢ともかかわりますが、しっかりした内需拡大策が示されることではないかと思っております。ご教示に重ねて感謝いたします。また秋にお目にかかりましょう」――。これが元経済学部長のメール。実は火山の1年先輩。在学中から<論争>を重ねてきた“好敵手”(ライバル)でもある。(笑い)。
お気づきだろうか。“好敵手”とは書いたが、わずか2年間の<ゼミ>――。1年先輩とは格段の<学識差>がある。まして火山が4年の時、相手は大学院1年。経済学“マスター”コースだ。勝てっこない。でも当時の火山は「平和の会」委員長。学生運動、平和運動(安保反対)では自負があった。「資本論」では負けても「<実践>は違う」と思っていた。
上記の文章にも実は「負けず嫌い」の“先輩”風が吹いている。「にわかには賛成しがたいところもある」――。実は「やられた。負けた」と思っているのだ。でもそうは書かない。「取引資金の70%ほどが“投機筋”」――。1年後輩の“若輩”に“教え”てやる。だが火山、株式市場には「マネーゲーム」の側面があることなど<百も承知>!だが「一般投資家」には「売り買いのチャンスがつかみにくい」というのは“先輩”の<勇み足>。“市民的”というのも“先輩風”――。「<学者><学会>は違う」と言っている。
では<勇み足>とは何か。元経済学部長<様>らしい<ご教示>なのだが、「一般投資家」が日本でも増え続けていることを<過小評価>している。ソニーの株主総会が<典型>なのだが、総会に参加する<株主>の“大衆化”“市民化”には<驚嘆>すべき変化がある。火山は過去10年以上、ソニーの株主総会に参加、“変化”を確認してきた。若いサラリーマンや主婦、学生が増えている。シニアの夫婦も多い。シニア夫婦は火山同様<長期保有>が基本。好きな会社の株主になる。「株主優待」も好き。だから総会に来る。
ソニー<総会>の出席者は今年<10,000人>を超えた。翌日の「日経」が“特筆”した。
今年、火山が席を占めたのは<第三>会場。マイクを握ったのは“7人目”だったが、会場は<第四>まであった。火山のマイク姿は4つの会場の大スクリーンに映し出された。だが“市民化”の<傾向>を“学者”先生はご存じない。<実践>の世界を知らない。
さて「本題」の選挙だ。「争点なき選挙」とメディアが騒いでいた頃、火山は明確に「ねじれ解消」だった。理由は簡単、「毎年変わる総理大臣には反対」だったからだ。加えて地元に講演に来た安倍晋三をカブリツキで見た。実は<美女>評論家<桜井よしこ>を見に行った。だが添え物のはずの安倍晋三の話を聞いて、大いに共鳴した。自分の言葉で語れる政治家!滅多にいない。常識を疑う<哲学>精神が見えた。「日本を取り戻す」――。これはまさに<歴史認識>!もちろん、火山は元「平和の会」委員長。<侵略>戦争はダメ。
でも安倍晋三を知ってすぐ、工藤美代子「絢爛たる悪運、岸信介伝」(幻冬舎)――。「60年安保を単身背負った剛腕宰相を描く、渾身の描き下ろしノンフィクション」と福田和也「悪と徳と岸信介と未完の日本」(産経新聞社)――。商工省官僚、満州国、東条内閣、敗戦、巣鴨プリズン、保守合同、首相、60年安保…。近代史上、最も重要な総理大臣の生涯と思考、歴史の瞬間を捉えた傑作評伝」を立て続けに読んだ。正直に言って<60年安保>に反対した自分が恥ずかしくなった。岸信介!もちろん、安倍晋三の祖父だ。
「アベノミクスで日経平均20,000円を目指そう」――。「20,000円超なら持ち株半分を売って、家内と金婚式の世界一周クルーズ」。これが火山の<夢>。必ず実現したい。<長期安定>政権が「日本を取り戻す」――。「毎年変わる総理大臣」では世界の信頼は回復できない。この<異常>を解消しよう。もっとも火山、自民党には<今後>も投票しない。
(平成25年7月21日)
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