火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

千住真理子

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「レコーディングを終えた。今冬発売のCD『センチメンタル・ワルツ』のためだ。薄い酸素の中にいるような特殊な緊張感、一つ大きな呼吸をした後、弓で弦に触れる。音になった瞬間それは『永遠に残される音』へと変貌する。一瞬に込める想いは心のどの部分か、自己への問いかけが始まる。綺麗に弾こうか、独自性を出そうか、明るい音か、哀しげにか等々。コンサートでは、その中のどれかが膨張し、主導権を握る形で演奏が始まるが、レコーディングではその一つがすべてとなり、音は瞬間凍結される」(「日経」10月11日)。

千住真理子――。「11歳から江藤俊哉に師事。小学校低学年まではほとんど練習をせず、コンクールに出ることもなかったが、1972年、第26回全日本学生音楽コンクール東京大会小学生の部で第2位を受賞。翌1973年、同コンクール東京大会、全国大会小学生の部で第1位を受賞した。1975年、NHK交響楽団と共演し、12歳でプロデビュー。1977年、15歳の時、第46回日本音楽コンクールを最年少で優勝した。1979年、17歳の時、第26回パガニーニ国際コンクールに最年少で入賞した(第4位)」と「ウィキペディア」――。

「音大へは進学せず、慶應義塾大学文学部哲学科に進む。20歳の時には『天才少女』と呼ばれてきたストレスなどから、バイオリンから離れ、全く楽器に触れることもなかったが、2年後にはプロへの道を志した」と続く。

「愛器は1716年製ストラディヴァリウス。『デュランティ』の愛称で知られる。ストラディヴァリが製作してすぐにローマ教皇クレメンス14世に献上され、その後フランスのデュランティ家に約200年間所蔵されていた。次いでこの楽器はスイスの富豪の手に渡ったが、その約80年後の2002年にその富豪が演奏家のみを対象に売りに出した為、千住家が数億円で購入した。約300年間誰にも弾かれずに眠っていた幻の名器とされている」――。

「この300年は『城に隠され、演奏家“が”弾くことはなかった』と2011年NHKの番組『イタリア特集』…」――。火山、この愛器を彼女が入手した直後、この名機と彼女をコンサートのカブリツキから眺めた。ドキドキしたが、名器の<強奪>を恐れたのか、舞台の両袖にガードマンが立っていたのが印象的。物々しい厳戒に、いささかビックリ。

1962年4月3日生まれと知って火山、仰天した。51歳だ。えっ!と思う。可憐な少女とばかり思っていた。「知らぬが仏」とはこのことだろう――。「今、私の心に広がる空間、それは切なく寂しさの立ち込める霧の中。亡き母の思い出、初夏までこの世にいた母が、声が出なくなる直前最後に語った物語が胸の底に沈下している…。深く心に残されたそのメッセージが、私を霧の様に覆う」とコラム「あすへの話題」は続く。――「霧の<様>に覆う」と彼女は書く。<様に>…。火山は引っかかる。火山は<ように>としか表記しない。76歳の火山と51歳の彼女…。彼女の方が「古風」!いや古い…。

憧れの美女。毎週「金曜日」のコラムを心待ちにして<愛読>している。「メガネをかけて文字を<視>ると感激する<程>視えた」――。9月27日の「メガネ」というコラム。彼女の表記は独特…というより<古い>!火山は現役時代、「社内報」の記者・編集者だった。
だから<表記>にはウルサイ。「日経」も本来は<火山>流と同じはずだが、コラムには「著作権」が絡む。だから千住真理子の<原文>を尊重する。火山も、その方が嬉しい。

「『今の素の私』を一本のバイオリンに集約すべく、私は自己と向き合う。音は、繕えない。音色は心の色に染められる。音楽家にとってプライバシーはない。魂そのものが音に姿を変えるからだ」と千住真理子のコラム「レコーディング」(10月11日)は続く――。
「弓で弦に触れる。音になった瞬間それは『永遠に残される音』へと変貌する…。音は瞬間凍結される」――。彼女がどんな気持ちでバイオリンと向き合っているか。レコーディングの<瞬間>凍結の<想い>が伝わってくる。何ともいえぬ感情が火山を捉える。

「『不思議な夢を見た。極端に淋しい。極端に寒い、極端に醜いいたたまれない世界。何かがグロテスクにうごめいていた。そこに音が聴こえてきた。それは聴いたことのない美しい音。楽器の音じゃない、声でもない。その美しい音に、私は救われた……』母は宙を仰いで瞳を潤ませた」…。亡き母の思い出。彼女が書いていると思うと、火山、泣けてくる。

「深く心に残されたそのメッセージが、私を霧の様に覆う。私はそれを『永遠の音』にしたいと願って弾いた。私にはこの世の音しか出せないが、癌で痛みに苦しみぬいた母だけでなく、今も苦しみに耐えるひとへ、誰かが救われることをただ祈りながら」――。千住真理子「レコーディング」の結びだ。ナルホド、これが「永遠の音」の秘密か。

「センチメンタル・ワルツ」とは、どんな<選曲>なのか――。クラシック大好きな火山。でも「ワルツ」というとショパンしか思い出せない。でもショパンはピアノ。バイオリンの千住真理子が弾くとも思えない。「テネシー・ワルツ」「センチメンタル・ジャーニー」では話にならない。チャオコフスキー、グリーグ、ブラームス…。なぜかバイオリンの曲が浮かばない。もっともブラームスのワルツは、鈴木メソッドでは<ご推奨>らしいが…。

「波乱に満ちた母の人生の幕が下りた。回復して日常生活に戻りたい、という夢に向けて本人は希望を捨てなかった。痛み止めを飲むと頭がボンヤリして好きな執筆の仕事が出来ないと考えた母は、最期まで薬を拒んだ」と最初のコラムは始まっていた。母はエッセイスト、教育評論家の千住文子――。病名は書かれてなかった。意識的に伏せたのだろう。
(平成25年10月14日)

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