火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

千住真理子

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「プラハの冬は厳しい。この季節になると、初めてチェコの地を踏んだあの日を想い出す。20代半ばだった私は挫折によるブランクから立ち上がろうと必死にもがいている時期でもあった。音楽は心を癒してくれるが、つらい思い出をも想起させる残酷な一面も持っている、と感じていた。幼い頃から弾き続けている全ての曲が、当時の私には傷をえぐる様に響いていたからだ」と「日経」コラム<あすへの話題>(11月29日)は始まる。

「灯の音」がタイトル。筆者はバイオリニスト・千住真理子――。<プラハ>!火山も8年前、訪れたことがある。「<今生>最後の<海外>旅行」!家内と長女の3人で参加した「東欧旅行」。ベルリンに始まってポツダム、ドレスデン、ウィーン、チェスキー・クルムロフ、プラハ、ブダペストの10日間。8月20日から8月29日まで。日本は夏の季節だが、緯度の高い<東欧>は既に<秋>!ウィーンは早くも「枯れ葉」が舞い始めていた。

「独りプラハの街を歩いた。古びた街並みはその佇まいだけで美しい。薄暗い灯がぼんやり優しく空気を包んでいて、空調はひと昔前のもの、人々は贅沢な暮らしをしてはおらず、身を寄せあい膝かけを譲り合う。人は必要最小限あれば生きていける――。いやむしろそのほうが人としての情感が育つのではないかと実感した。そんな人々が奏でる音、傷をえぐるはずのメロディがメランコリックに淡い灯を帯びて心に沁みた」と千住真理子――。   

                                          
<プラハ>で思い出すのはモーツアルト。ホテルの隣にモーツアルト記念館があった。「1787年1月8日、モーツアルトはコンスタンツェと共に、胸弾む思いでプラハに向けて旅立った。『フィガロの結婚』が空前の大当たりとなり、音楽愛好家の団体が作曲者のモーツアルトを招待してくれたのである」(田辺秀樹「モーツアルト」新潮文庫・120頁)――。モーツアルト31歳。『フィガロの結婚』は(ウィーンで)一応の成功を収めたとはいうものの、モーツアルトに社会的・経済的な成功をもたらしたわけではなかった」(115頁)。

「ウィーンでの行き詰まりを予感して現状の打開を図ろうとしたのだろうか、『フィガロ』の年(1786)の11月、妻同伴でロンドンへの演奏旅行が計画された。モーツアルトはザルツブルグの父に手紙を書き、3歳になる次男のカール・トーマスと、10月に生まれたばかりの3男ヨハン・トーマス・レオポルドを預かってもらえないかと頼んでみた」(115頁)。

だがこの依頼は父からあっさり断られ、実現しなかった。この頃、既にも―通アルトには大旅行を計画するほどの経済的余裕はなくなっていたのでは…」と田辺秀樹。それだけに翌年1月のプラハからの招待は、モーツアルトには<胸弾む>であったのだろう。

『フィガロ』の人気は聞きしに勝るものだった。「『何しろ当地では、話題といえばもっぱらフィガロ。弾くもの、吹くもの、歌うもの、それに口笛まで、何から何までフィガロだ。オペラはフィガロだけ、明けても暮れてもフィガロ。そりゃあぼくにとっても大いに名誉なことだ…』。このような広範で圧倒的な人気は初めて経験するものだった。プラハでは『フィガロ』の音楽が、まさに街頭の流行歌にまでなっていたのである」(120頁)――。これはモーツアルトが親しい友人に出した手紙の一節。モーツアルトの<喜び>が溢れている。

「音は建物にまで染み込むようだった。そうやって何百年もこの建造物は育ってきたに違いなかった。家や石や土さえも、息づいていることに心が震え、そんなプラハを愛しく感じた。この12月、そのプラハからスーク室内オーケストラがやってくる。一緒にクリスマス全国ツアーを行うためだ。音楽は凍える心を温めると彼らは教えてくれた。音楽は空腹も満たしてくれるのさ、音楽はエネルギーの源なんだ、と」――。千住真理子のプラハ。

「モーツアルトを愛し、またモーツアルトが愛した、ボヘミアの首都プラハ。街を流れる
ブルダバ(モルダウ)河にカレル橋が架かり、その後ろには壮麗なフラチャニ城と、その城内に立つ聖ビート教会が臨まれる。モーツアルトは1787年から死の年1791年にかけて、通算4回にわたってこの美しい街を訪れた。モーツアルトが死んだ時、真っ先に盛大な追悼ミサをあげたのも、プラハの人々だった」(田辺・124頁)――。

「麗しの東欧紀行」で(火山の)家内と娘が、あるご夫婦と親しくなった。何回もある会食。テーブルを同じくすると自然に会話が始まる。このご夫婦、実に楽しい。チェコのプラハのホテル。構内で無料のケーブルカーを運転、丘の上の展望台で夜景が見られる。食事を済ませ、したたか酔った火山(何しろ普通の3倍は飲む)、家内と娘とケーブルカーに乗り込んだ。後からドヤドヤと飛び込んできた一団。終点について皆が降りた。あったのは豪華なクラブ風の入口。展望台ではない。皆、ギョッとしてひるんだ。

盛装したウェイターが現われた。女性の一人が言った。「ビュー・オンリー…」。後ろで息を飲んだ火山、応対を見守った。ナントOK…。でも誰も進まない。別の女性の声がした。「私がいるから大丈夫。さあ行きましょう」――。火山たちもついて行った。

テラスがあり、そこから眺めたプラハ、素晴らしかった。気がついたら一組は家内と娘が<素敵なご夫婦>と言っていたK夫妻。もう一組は親子だ。Kさんが私たちの写真を撮ると言った。家内が「私たち仲が悪いから一緒に撮らないのですよ…」。彼氏、さっさと撮った。「メールで送ります。後でアドレスを教えてください」――。火山が「ご夫婦でお撮りしましょう」と買ってでた。奥さんがご主人に寄り添って言った。「ウチも仲が悪いの。写真を撮る時だけ、仲が良いのよ…」(爆笑)。プラハの楽しい思い出だ。
(平成25年12月1日)
                                                                                                           

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