|
NHKテレビ「ハートで感じる英文法」が面白い。9月15日(水)は<仮定法>…。
(1) If I find a million dollars, I will keep it.
(2) If I found a million dollars, I would keep it.
この二つの英文を何と訳すか。みなさんも考えてみてください。「もし100万ドル(1億1000万円)見つけたら、自分のものにしてしまう」――普通は<どちらも>こんな風に訳す。
じゃあ、違いはないのか。ここからが面白い。
キャスターの外人が街に出かけ、ネイティブ(生まれた時から英語を話すアメリカ人やイギリス人)に聞いてみた。この二つに<違い>があるか。この英文を聞いてどんな<感じ>がするか。意外なことが分かった。
(1) If I find a million dollars, I will keep it.――<現在形>だと「今にも拾いそうな<現実>感がある。<きっと拾える><拾ってやる>という感じがする。
(2) If I found a million dollars, I would keep it.――<過去形=仮定法>だと<距離感>がある。つまり「起こりそうもない」…ひょっとして、でもムリだ。そんなことがあったら嬉しいけれど…。<非現実的>――。
火山、この放送を聞いて感激した。中学1年からもう<55年間>も英語を勉強してきた。でも「目からウロコ」――こんな明快な話、聞いたことがない。キャスターはネイティブ3人に聞いた。でも3人が3人とも<即座>に、まったく<同じ>反応を示した。ナルホド、これが<ハートで感じる英文法>か。決め手は<距離>という。凄い。
I wish I had lots of money.――ああ、もしお金を一杯持っていたら、どんなに良かったろう。そういう<願望>。でも<距離>…。現実ではない。I wish I had quieter neighbors.(お隣さんがもっと静かな人だったら…)――I wish I didn’t have to go to work today.(今日、会社に行かなくて良かったら…)――いずれも現実とは<距離>がある。つまり<現実離れ>…という。これが<仮定法>…凄い。
If you bought it for me, I would be so happy.――もし、あなたがあれを買ってくれたら嬉しいんだけど…。仮定法で彼女が言った。<仮定法>…距離感がある。<買ってくれるはずがない>。実際は起こりそうもない<非現実>的なこと。<控え目>な<願望>表現だそうです。でもそんな風に言われたら…。どんな気持ちがするでしょう。もし大金持ちだったら…。バカにするな、こんな程度のハシタ金、いつだって使えるさ!!…凄い。火山は<麦飯>…In your dreams maybe…<君の夢だよ>と答えないといけないそうです。
That will be Jenny’s daughter.(あれはジェニーの娘に違いない)――<will be>だと現実的。<きっと>という<must be>に近い。だがThat would be Jenny’s daughter.――<would be>と仮定法になると、(ひょっとすると、あれはジェニーの娘かも…)という<非現実>感が強くなるという。
If I were a bird, I would fly to you.――(もしボクが鳥だったら、君のところへ飛んでいきたいのに…)。そんなこと、この人生では絶対、起こらない。絶対に…。仮定法で有名なこのフレーズ。そういうイメージだそうです。――納得!!!
火山は<英語独習>が大好き。中でもテレビ英語の大西泰斗先生にはお世話になった。好著「英文法をこわす」(NHKブックス)もお勧めしたい。この連載。同名の書庫に全部あります。学習のヒントが満載です。
|