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そこはパリの駅頭。急に<旅立つ>と言い出した<練達>の「恋の魔術師」(ミスター・フラナガン)を追って、パリの「音楽院生」(アリアンヌ)がやってきた。「別れの時」が刻々と迫る――。今までの「恋の火遊び」でただの一度も相手に振り回わされたことのない中年男。大富豪のフラナガンだが、今度ばかりは「恋の虜」になった。だが気づいたら「相手のことは何も知らない。<本名>さえ不明。どこに住んでいるのか、「相手の男は何人いるのか」!<嫉妬に>狂ったフラナガン。必死で「身辺調査」を始めた。
だが依頼した<探偵>は偶然にも「アリアンヌの<父>」(シャルル・ボワイエ)だった。最初は「冗談半分」!笑いながら<問答>を重ねる父の探偵だが、「恋の大ベテラン」を<手玉>にとる「パリの町娘」!その「お相手」が自分の探偵事務所に「ファイル」にスキャンダル(情事)の記録に残る「浮気野郎」ばかりと気づく。<決定打>となったのが「魅惑のワルツ」だ。最近、ベッドに「うつ伏せ」に寝る<愛娘>!「恋をしている」とマークしてきたが、相手は、この男だったのか。だが<つり合い>がとれない――。
「小魚は池に戻してやってほしい。<小娘>は精一杯<背伸び>している。でももう限界だ。「あなたと<小娘>とでは、最初から<格>が違う。小娘が<本気>になる前に、池に戻してほしい。もうかなり本気だが、<今>ならまだ間に合う。どうか<後生>だから『パリの街』から消えてほしい」――。「あなたの<恋愛調書>はこれ。こんなに<分厚い>!小娘の「ファイル」はたった一枚。「男は<一人>だけ。<あなた>です」――。
「<愛娘>を想う<父親>の真情」!あまりの<意外>に、さすがの「恋の<ペテン師>も空いた口が塞がらない…。だがこれ以上、<一刻>も待てない。「<生娘>が<本気>になってしまったら<万事休す>」――。さすがに<世情>に通じた「恋の魔術師」!<決断は速かった。父親が気づき<浮気>まみれの男に泣きついた。それとは知らず男が逃げる!そう思った<小娘>(オードリー・ヘップバーン)は必死に立ちはだかる。「行かないで」!本当はそういいたい。だが<弱み>は見せられない。デートのウソを次々と並べる。
「愛娘」を想う「父親」の<真情>!いかなフラナガンでも、もう<終わり>――。いかに大勢の男たちを<手玉>にとり、「<恋>の<火遊び>を重ねてきたか。私は大ベテラン!あなたが消えても<平気>!男ならいくらでもいるわ…。リビエラ、ヴェネツィア、フィレンツェ…。必死に<ウソ>を並べたてながら追ってくる<生娘>!ウーン!もう<限界>!思わず手を差し伸べ、抱き上げてしまう。パリの駅頭に「魅惑のワルツ」が流れる…。「愛を残して去る者は、また愛を得る」――。映画「昼下がりの情事」全巻の終わり。
(平成27年1月15日)
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