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「4月16日の午後8時40分頃、仕事を終えた小西議員が参院議員会館を出てきた時、ジョギング中の大柄の男性が前を通り過ぎた。すれ違いざま、男性が小西議員を見たため、小西議員は目礼をした。交差点に向かって小西議員は歩いていたが、前を走っていたその男性は小西議員の方を何度も振り返った。そのたびに小西議員は目礼を重ねた。男性は横断歩道前で立ち止まり、タクシーを拾おうとしていた小西議員に大声で言った。『小西だな』…。『小西です』と返事をすると、男性との間で激しいやりとりになった」(まぐまぐ)――。
男性『お前ちゃんと仕事しろ』…。小西議員『集団的自衛権の解釈変更の憲法違反を証明した国会議員です。中身は私のホームページをぜひご覧ください』…。男性『お前は気持ち悪いんだよ』『お前は国民の敵なんだよ』…。小西議員『国民の皆さんが戦争で殺されることがないよう頑張っているんです』…。男性の口から思いがけない言葉が漏れた。『俺は自衛官だ』…。小西議員は自らが力を入れている政治活動について再度、説明したが、男性は『お前は気持ち悪い』『国民の敵だ』と繰り返す。自衛隊中枢に一体、何が起きているのか――。
「『国のために命を賭けよ』と説く安倍首相。憲法で存在が明記されていない自衛官へのシンパシーが強い。日米同盟を強化、共同軍事作戦に従事させるため制服組を背広組と対等にしなければならないという思いがあった。翌年早々、制服組の権限を更に拡大した。有事の作戦計画を策定するプロセスを統合幕僚監部に一元化した。それによって背広組の優位は完全に崩れた。統合幕僚監部は戦前で言えば大本営の実体である参謀本部、軍令部といった存在。陸海空自衛隊を一体的に部隊運用するための頭脳集団といえる」(まぐまぐ)――。
「安倍官邸は2014年7月に集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行なって以来、防衛省内の文官統制を破壊するかのような<改変>を着々と進めてきた。その第一弾が2014年10月14日付で第5代・統合幕僚長に河野克俊海上幕僚長を充てたことだ。河野統幕長は2014年12月に訪米した際、安倍政権が躍起になって実現を目指していた安保法制について『来年夏には成立する見込み』とアメリカ陸軍のレイモンド・オディエルノ参謀総長に伝えていたことが後に判明、<国会>で<問題>にされたことがある」(まぐまぐ)…。
「それだけ安倍官邸とは親密な関係であり、自衛隊法施行令で定める定年年齢(62歳)を超えた今も定年延長でその地位に留まり続けている。核武装論など極右的な言動で知られる元航空幕僚長<田母神俊雄>氏と安倍首相が似通った思想信条の持ち主であることはよく知られている。かつて田母神氏が村山談話などの政府見解と異なる論文を発表、それがもとで自衛隊を辞めた後、田母神氏を励ますパーティーに参加した安倍氏は、挨拶で盛んに田母神氏の<思想>を持ち上げていた」(まぐまぐ)…。
「熱心な日米同盟支持者でありながら、同時に米国が敗戦国・日本に強いた戦後処理に<憤慨>している安倍首相や田母神氏の考え方に同調する人々が少なからず自衛隊の中にもいるのであろう。小西議員を『国民の敵』と<罵倒>した男性は、かねてから河野統合幕僚長に<目>をかけられていたという。河野統合幕僚長が4月17日、議員会館の小西氏の部屋を訪れて謝罪したというが、<本音>ではどう思っているかわからない」(まぐまぐ)…。
「海軍の将校が起こした5.15事件の軍法会議は被告たちの刑が異常に軽かったことで知られている。執行猶予になって訪ねてきた被告の一人に、加藤寛冶という大将が涙ぐんで『君たちは実に気の毒だった。僕がやらねばならないことを君たちがやってくれた』と話したという。政治に<不満>を持って決行したとはいえ、犬養首相を殺害、政党政治の息の根を止めた<大事件>である。それについて海軍大将が<共鳴>するのだから異常と言う他ない。これ以降、政治や言論活動に対する軍人の<暴力>が横行、<恐怖>時代へと突き進む。
<自衛隊員>の中にも様々な考えの持ち主がいるだろう。しかし、何事も<極端>主義はいけない。可燃性のイデオロギーは御免被る。ヒゲの隊長こと佐藤正久外務副大臣は昨年12月5日の参議院外交防衛委員会で『事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託に応える決意であります』と就任の挨拶をした」(まぐまぐ)――。
「自衛官の『服務の宣誓』の一部を引用したものだ。今や文民である佐藤氏が自衛官のみに課せられた任務への重い覚悟を軽々に述べたことに対し、国会で批判の声が上がった。シビリアンコントロールという意味でも問題だ。今、制服組は発言力を強め、22万人を超える自衛隊の票をバックに強力な<政治力>さえつけつつある。<安保>法制の<制定>により<制服組>の<権限>拡大が加速している」(まぐまぐ)…。
「安倍官邸の<タカ派>防衛政策によって<増長>したエリート自衛官が日頃から気に食わない国会議員に<暴言>を吐いたのが、今回の事件だといえるかもしれない。それにしても<自衛官>が<国会議員>に暴言を浴びせるなどということは殆ど聞いたためしがない。河野統幕長は<責任>をとるべきではないか」(まぐまぐ)――。
「<増長>したエリート自衛官」が「気に食わない国会議員に<暴言>」…。<歴史>を歪めかねない<大事件>!<猛省>すべきは「官邸の<タカ派>防衛政策」である…。「河野統幕長は<責任>をとるべきではないか」と「まぐまぐ」<新恭>さん(メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』著者で元全国紙社会部記者)――。トップが変わり、<タカ派>の風潮が「自衛隊」に<蔓延>となったら、まさに<一大事>!<放置>は許されない――。「組織文化」の<腐敗>は「歴史」を<歪め>かねない。<5.15><2.26>の教訓である。 (平成30年4月28日)
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