火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

万葉の世界

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赤見山 草根刈り除(そ)け 逢はすがへ あらそふ妹し あやに愛(かな)しも(東歌巻14−3479)

昔から<草刈り>は村の共同作業。いきおい男女が懇意になる場。草を刈ったあとはデートに好都合だから、草刈りはデートの場所を作っているようなもの。そしてやっと二人きりになれたのに、そのうえでもなお女が恥らい、なかなか思いを遂げられない。しかし、やすやすとなびかないところが、いじらしくかえって男心をそそる。
不思議な恋の心――。

「万葉集」の魅力は貴族が歌われているだけでなく、名もない庶民の歌も<東歌>(あずまうた)のように記録されていること。これは草刈りの労働歌。労働の場が恋の場でもあるというのが火山には妙に嬉しい。庶民の知恵か。いやもっと切羽詰ったものかも――。

赤見山――。栃木県佐野市に出流原(いずるはら)という地があり、清らかな湧水がある。昔は水量が豊かで古くから文人墨客が杖を引いた景勝の地。その一隅に柿本人麻呂を祭る柿本神社がある。佐野市には他にも柿本神社があって不思議と人麻呂信仰が強い。

その佐野市赤見町の萱場西方に211メートルの山があり、これが万葉の赤見山という。萱場とは萱を刈るという意味だから、この東歌に通ずる。草刈りの労働歌。<赤見山 草根刈り除(そ)け>までは共通の歌が数多くあったろうという。面白い。

この歌の魅力はデートの名所、赤見山で草を刈り除いて逢ってくれた。承知のはずが、なぜ抵抗するの。でもそこがまた何とも可愛い。そう、歌うことでさらに<情感>が高まる。<あやに>には、こんな不思議な語感がある。「女自身にも、理解が行き届かぬ自分の心であったろう」(113頁)と中西進氏は「万葉を旅する」を結ぶ。

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