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「『モリカケは飽きた』という声がある。昨年から世間を騒がせた2つの学校法人を巡る疑惑はいつまでたってもラチが明かぬ。『もうウンザリ』『もっと大事なことを議論すべき』…。こういう雰囲気が募れば<幕引き>を図る側もやりやすいだろう。▼森友も加計も本当は謎だらけ。北朝鮮情勢や『貿易戦争』からも目が離せないが、それはそれ、これはこれだ。とはいえ余りに堂々巡り。食傷の気味が漂う」と「日経」コラム<春秋>(6月20日)…。
「内閣支持率が下げ止まり、反転の兆しが見えるのもそんな気分を映していよう。そしてこのタイミングにして、この人の登場。▼加計孝太郎・加計学園理事長が昨日、記者会見に臨んだ。獣医学部新設を巡る愛媛県文書に記された安倍首相との面会は『記憶にも記録にもない』。なのに誤った情報を事務局長が県に伝えた――。先般からの説明をなぞった会見は25分間。大阪の地震に世の中の関心が集まる中、随分、急な設定だったようだ」(春秋)――。
「▼これで公的な場での説明責任を果たしたことになるのかどうか。<支持率>が持ち直すも<疑惑>には納得できないという世論が多いのを忘れてもらっては困る。それにしても野党は1年余も追及してきて、新しいネタを発掘したことがどれだけあったか。モリカケは飽きた。天ぷらそばや鴨南蛮(かもなんばん)みたいなタネ物が食べたいなあ」(春秋)。――だが火山、春秋の「喧嘩両成敗」的<結論>に賛成できない。<諸悪>の根源は安倍夫妻のダンマリにある、そう睨むから…。「盗人猛々しい」と言いたい。不誠実の極み――。
「加計氏の説明。これでは納得できない」と「朝日」社説(6月20日)――。「問題の鍵を握る人物がようやく公の場に出てきたというのに、説明は具体性も説得力も欠いていた。到底、疑念の払拭はできない。加計学園の獣医学部新設を巡り、加計孝太郎理事長が昨日、学園本部の岡山市で初めて記者会見。愛媛県の文書、2015年2月の安倍首相との面会を否定、学園の事務局長が県に虚偽の事実を伝えていたという従来の説明を繰り返した――。
「県の文書には、学園が首相との面会の実現に腐心したり、面会を受けて首相秘書官から資料提出の指示を受けたりしたとの記述もある。単に面会の事実を否定するだけでは、つじつまが合わない。面会の際、学園側が提供したとされる資料が文部科学省内に残っていたことが最近判明した。一連の県の文書の信憑性を裏付けるもの。加計氏が面会を否定する根拠が『記憶も記録もない』というだけでは、とても信用するわけにはいかない」(朝日)――。
「加計氏は首相が『腹心の友』と呼ぶ30年来の友人。第2次政権が発足した2012年末以降、少なくとも19回、食事やゴルフなどをともにしている。加計氏は『仕事のことを話すのはやめようというスタンス』『(首相は)こちらの話は、あんまり興味がない』として、首相と獣医学部の話は一切したことがないと断言した。これも、にわかには信じられない。
「そもそも昨日の会見の設定自体、誠実に説明責任を果たそうという姿勢から程遠かった。会見の案内は開始時間の僅か2時間前。出席者は地元記者に限られ、東京や大阪などでこの問題を追跡してきた記者に機会を与えなかった。質問が続く中、会見は加計氏の『校務』を理由に30分足らずで打ち切られた」(朝日)…。そう、幕引き前の<一芝居>…。この辺で、多少の<義理>を果たそうか。<消化試合>のつもり、では――。
「学園側の不誠実な対応は他にもある。参院予算委員会が面会を捏造した理由や経緯などを示す資料を提出するよう求めたのに『ゼロ回答』。与野党揃っての要請をどう考えるのか。加計氏の形ばかりの会見は国会が最終盤で問題の<幕引き>を急ぐ政権側の動きと軌を一にしている。本紙の6月の世論調査では面会を否定する首相と学園側の説明に『納得できない』が75%に上った。昨日の会見を経ても変わらないだろう。会期延長が確実になった今、国会は加計氏の証人喚問を速やかに実現、事実関係を徹底的に問い糾す必要がある」(朝日)。
「加計氏の会見。国会での解明が必要」と「東京」社説(6月20日)――。「『一切獣医学部の話はしていない』と言うだけでは信じ難い。昨日初めて記者会見した加計孝太郎学園理事長。行政の公平・公正性に関わる問題である。国会に証人喚問、事実を解明すべきだ。公平・公正であるべき行政判断が安倍首相の直接または間接的な影響力で歪められたのか否か。極めて重要な問題を報道機関への1回の会見だけで幕引きとすることはできない。
学校法人『加計学園』による獣医学部の愛媛県今治市への新設問題。県の文書には加計氏が2015年2月25日、首相と15分程度面談した際『今治市に設置予定の獣医学部では国際水準の獣医学教育を目指す』ことを説明、首相から『そういう新しい獣医大学の考えはいいね』とのコメントがあったと学園が県に説明した、と記されていた。しかし、学園側は愛媛県の文書が5月に国会提出された後、県への説明が虚偽だったとして首相と加計氏との面談を一転して否定。加計氏は昨日の会見で『記憶にも記録にもない』と強調した。
「首相と加計氏の面談は本当になかったのか。県に虚偽の情報を伝えた学園の説明。俄かには信じ難い。そもそも県への虚偽説明をなぜ3年以上も隠蔽したのか。説明を虚偽としたのも加計氏との面談を否定、学部新設計画を初めて知ったのは17年1月20日と強弁する首相を守るためではないのか。県文書は15年4月、当時の柳瀬唯夫首相秘書官が県職員同席の場で『獣医学部新設の話は総理案件になっている』と話したことも記す」(東京)――。
「こうした発言も加計氏の学部新設を『腹心の友』の首相が支援する構図を政権内で共有していたからではないのか」(東京)…。<巨悪>が陰で笑う<構図>!火山、爆発――。
(平成30年6月20日)
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