火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

万葉の世界

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もののふの 八十氏河の 網代木に いさよふ波の 行く方知らずも(柿本人麻呂・巻3−264)

「宇治は大和と山城とを結ぶ道にあって、かつ宇治川の急流を渡らなければならなかったところだから、古来旅の歌に多くよまれてきた」と中西進「万葉を旅する」(ウエッジ選書・168頁)。

「源氏物語」の中には子どもが溺れて死んだという話が出てくるという。渡るのが難しく。旅人が流れの静まるのを待って川岸に泊まることも多かったらしい。朝廷の離宮もいとなまれたらしく<宇治の京(みやこ)>と額田姫王も詠んでいる。

秋の野の み草刈り葺き 宿れりし 宇治の京 仮廬(ほ)し 思穂湯(巻1−7)

宇治には藤原頼通が造営した平等院、鳳凰堂もある。池を隔てて見る、優美、華麗な姿は万葉とは異なるが、素晴らしい眺望だ。

宇治川は人麻呂が渡ったころから、すでに網代を仕掛けて氷魚(ひお)を獲るということがあったらしい。人麻呂は近江の旧都の荒廃を見た後、この宇治川に来た。川の水は網代にからまってはたゆたい、また流れ去る。宇治川は激しい水流。この一瞬のたゆたいとは激しい落下が人麻呂の心を捉えた。近江の荒廃、呆然とした彼は歴史の重み、滅び去った武者たちの姿を思ったのであろう。

今という一瞬に自分はいる。それは止まった時間のようでいて、実は永遠の未来につながっている。「たゆみなく流れ去ってゆく時間というものへの不安を、これほどみごとにとらえた歌も、少ない」(169頁)という。

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