火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

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TOEIC受験に夢中になっていた頃、アルク社「トーイック・フレンズ・クラブ」の広報誌「翻訳コンクール」に投稿していました。ジムというカナダ人ジャーナリストが書くエッセーの一部を翻訳、優秀作が誌上に紹介されるというもの。

ジムは長年、日本に住み、妻は中国人。阪神ファンでアンチ巨人。焼き鳥屋で一杯やったり、喫茶店で原稿を書いたり。英語教師、翻訳なども手がけ、妻子のために勤勉に働く。
―――ある年、彼の「新年の抱負」が出題されました。

In the past, I have always tried to begin putting these pledges into effect as of
January 1. But every year the same thing happens. Temptations and distractions
of all kinds ---parties, visitors, invitations---always get in the way of my resolve
and I end up breaking all my promises before the new year is even twelve hours
old. By January 2. I already feel like a total failure.

<三日坊主>というのは英語の文化圏にもあるようです。この面白いエッセー、あなたならどう翻訳しますか。そんなに難しい英語ではない。あなたもやってみてください。
違う文化で生活する人の気持ちを理解し、もっとも適切な日本語に直すという作業です。
次が火山の翻訳です。比較すると、いろいろな発見があるかも・・・。

いままでって言えば、僕は元旦から、いつもこうした誓いのあれこれを、実行に移そうと悪戦苦闘してきた。でも、来る年も来る年も、まったく同じことが起こったのだ。そう、
あらゆるたぐいの誘惑や気を散らす出来事が・・・仲間の会合や来客、お招きやらがあって、僕の決意をいつも邪魔する。で、結局のところ、僕は新しい年を迎えて、まだ12時間もたっていないというのに、自分の誓いを全部破るはめになり、お正月の2日ともなれば、もうひどい落ちこぼれ者のような気分になってしまうってわけさ。

―――「初めてお便りします。全力で工夫したつもりです」という火山さん。原文の解釈が正確なのはもちろんのこと、自然な文章の流れといい、ちょっとおどけた味付けといい、今回のピカイチでした」。こんなコメント付で誌上に紹介された。

入選作は4つあった。でもその中の<最優秀>だそうです。自慢したくて書いているのではありません。「翻訳」とは<逐語訳>でも<意訳>でもないということを、ぜひ訴えたかった。映画の字幕、あれも「翻訳」です。原文の気持ちを汲む、そんなことです。

「日本経済新聞」3月15日の夕刊に「英語の達人」と題し、東大助教授で「英語達人塾」の著者で売れっ子の斉藤兆史氏の記事が載っていました。併せてお読みいただけたら嬉しく思います。

―――「日本人が一日に一時間程度の英会話をやっても英語力が上達するわけがない。そもそも英語ができないのは文法、読解がまだ不十分であり、その前段として日本語能力が不足しているからです。
この20年、大学で英語を教えていて痛感するのは、英語のできない学生は例外なく日本語の表現力が乏しいことです。一見、ネイティブに近い流暢な発音でしゃべりながら、何を言っているのか意味不明の学生が多くなっています。

日本語能力が高くて読解・文法の基礎がしっかりしている学生は発音が下手でも、詰まりながらでも、何を言いたいかがはっきりわかり、中身のある対話が成立しやすいですよ」。

日本大通り<情文ホール>で講演会「日本経済の行方と私たちの暮らし」を聞いた。講師は川本裕子さん。迷うことなくカブリツキへ。目の前に現われた彼女、テレビで見る以上に素敵だ。姿を見ただけで会場から盛大な拍手が起きた。昨年の10月13日(木)夜―――。
「本日は<お耳障り>なことを申し上げるかも知れません。でも必ず質問するというお気持ちで聞いてください。もう一つ、できるだけ大勢の方からご質問をお受けしたい。ご発言は<30秒>以内にお願いします」―――ですと。凄い。

真っ先に強調したのは<未来責任>―――。日本は先進国中、最大の<債務国>。GDP比<257.1%>の借金を国と地方で負っている。米国<138.2%>の2倍。ドイツ<125.7%>、英国<47.6%>、フランス<13.9%>―――深刻だ。「財政再建の<先送り>は許されない」と訴えた。拍手が起こった。

「国に<依存>する個人、企業、地方が多いほど日本の未来は暗い」「<弱者>の仮面を被った<強者>を見破ろう」と熱く語る。医師会、農協、ゼネコン、郵政公社などが<弱者切捨てだ><格差が拡大><地方は苦しい>と叫ぶ裏に巧妙な<利権隠し>や<政官業の癒着>があると言いたいのだ。はっきり言う代わりにデータを示した。

日本の産業で国際競争力があるのは<輸出主導>型。自動車の生産性は米国の<145%>、電機<115%>、IT<119%>、精密<120%>…。ただ稼げる産業の雇用者は全体の<10%>に過ぎない。残り<90%>は生産性が低い。つまり、国民は割高の商品、サービスを買わされている。国民一人当たりのGDPは<世界一>だが、<豊かさ>の実感がない。

生産性が低いのは…。食品製造業<35%>、小売・流通<45%>、繊維<75%>――。農業は実に<30%>。マッキンゼーの数字。元日本支社長の大前研一は「異端者の時代」(1994年)で『13%の<稼げる人たち>が87%の<稼げない人たち>を支えてきた』と書いている。酷い。年金で<世代間扶養>の<格差>というが、1人で9人を支える産業の実態はもっと深刻だ。
原因は<補助金><規制>などの<保護>政策。<均衡ある発展>という美名に隠れ<既得権益>を貪る<政官業>の<癒着>=<鉄のトライアングル>が存在する。

「コンセンサス(全員一致)という<美名>には要注意」と川本裕子さん。火山、大賛成。意味も痛いほど分かる。<郵政民営化>を決議した自民党の総務会。執行部が<多数決>で押し切ったら<ファッショ>と反対派は絶叫。だがコンセンサスこそ、彼ら<特定>グループの<利権>を守る<手法>だったのだ。

竹村健一は近著「日本の大変化が分かる」で「小泉政治と民主主義」<小泉手法を海外メディアが支持するワケ>を書いている。―――「特筆すべきは日本の民主主義のあり方である。造反議員は『反対した議員を自民党から締め出し、対立候補を立てるのは民主主義に反する。さまざまな意見があることが民主主義であるのに小泉首相のやり方はファシズム』と主張してきた。

海外のメディアから見ると、非常に奇異な主張に映ったようだ。いろいろ意見が出されるのは確かに民主主義の基本ではあるが、党首が最終的にこういう方針でいくと決定した場合、党員はそれに従うのが海外での常識…」「多数決による決定を最終判断にしている以上、多数によって承認された事案には従うのが民主主義のルール」。そう…。「日本の常識、世界の非常識」だ。

「いろいろ大変そうですね」など「曖昧な表現にゴマカされてはダメ」と川本裕子さん。<事実><データ>を抑える。<お役所>は<情報開示>をと訴えた。火山、感激して聞いた。だが…。最後の質疑応答を聞いていて<カッ>となった。
若い女性が「1人当たりのGDPは世界一というが実感がない。統計がデタラメなのでは…」と質問した。川本裕子さん、日本の<非効率>を語る中で『それでも日本は<大きな政府>とはいえない。GDP比の公務員は先進国の中では最低…』と口を滑らせた。

「ハイ」―――火山、大声を上げた。「<大きな政府>ではないというお話。<82兆円>の国家予算とは別に<200兆円>規模の<特別会計>がある。公務員の人員には<特殊法人><外郭団体>の人員が反映されていない。<官の統計>にはゴマカシが多い。もっと<事実>や<データ>を踏まえて発言してください」。思わず手が震え、声も荒げた。
川本裕子さん、ハッと気づいた。「おっしゃるとおりです。その数字、誰にも分からない。開示がないから<透明性>に欠ける。特別会計には膨大な不良債権があると言われている。おっしゃるとおりです」。即座に認めた。頭の回転、抜群だ。

10月31日の「日経」に特集が出た。―――<知らぬ間に膨らむ政府>。広義の公務員は<900万人>(公表の2.3倍)。予算<292兆円>(公表の3.5倍)。充分<大きな政府>です。改めて論じます。

「中国ではこの日を『情人節』というらしい。日本語にすれば意味深長だが、もともと七夕に祝う恋人たちの日を最近大都市ではヴァレンタインデーにあてて贈り物をする習慣が日本と同じように広がっているという」―――。今朝2月14日の日経のコラムだ。

中国の言葉、さすがに<漢字>の国らしい。素敵だ。<情人>とは<恋人>を意味するとは知っていたが、それでも<情人節>となると、ときめく。まして本来は<七夕>となるとロマンは無限に広がる。

中国も大きく動いている。2004年3月、第10期全国人民代表大会(全人代=国会)で前年の共産党中央の決定を受け、「公民の合法的私有財産は侵されない」と憲法改正案を採択、<公有>の<社会主義>から<私有>を認める<資本主義>へ転換した。
<私有財産>保護が曖昧では<個人>がいくら働き、投資、企業家精神を発揮、財産を蓄えても、いつ<公>権力に没収されるかわからない。中国共産党は<私有>を認め<中国>に活気を復活させた。―――こんな中国を私たちも新鮮な目で見直したいものです。

さてヴァレンタインデーです。「ローマ帝国で3世紀にキリスト教の司教、聖ウァレンティヌスが殉教した日にちなむと言われる。国を守る兵士の士気低下を恐れて若い男に結婚を禁じた皇帝クラウディウス・ゴティクスの意に反し、恋人たちを保護し続けたことが原因とされる」―――とコラムは続く。きっと駆け込んでくる<恋人>いや<情人>二人の結婚式を密かに行っていたのだろう。素晴らしい。

この伝説が異教の国・日本で商業主義と結びついた。ローマにとってキリスト教が<異教>だった時代があったと知って、火山も驚いたことがある。キリストが処刑されたのだから、当然といえば当然だが、普通の日本人には考えにくい。
でも当時のローマ帝国では多くの神々が共存していた。<多神教>だ。日本と似ている。でも<一神教>のキリスト教とは相容れなかった。

「ローマ帝国内に台頭してきたキリスト教との宗教上の葛藤が浮かび上がる。塩野七生さんは『不安の時代にはかえって不寛容な教えの方が力強く見える』(『ローマ人の物語』)と記している」―――「グローバル化する世界は異なる文化や宗教を巡る摩擦が生じやすい」とコラム「春秋」…。味わい深い。

火山が読み終わったばかりの読売新聞社政治部の「外交を喧嘩にした男(小泉外交の2000日の真実)」(新潮社)によると、2001年10月8日、小泉首相は訪中、江沢民国家主席と会談した。
なんとこの日はブッシュが9月11日の同時テロに報復、アフガニスタンへ空爆を開始した<開戦日>だった。政府部内には「対テロ開戦日に中国訪問するのはどうか」との慎重論もあったが、小泉は訪中を断行した。

この年の8月13日、小泉が首相就任後初めての靖国参拝を行ったことに江沢民は強い不満を示していた。―――「小泉は身ぶり手ぶりを交えつつ『不戦の誓いと戦没者への哀悼の意を表すために参拝した』と繰り返し強調した。
江沢民も徐々に理解を示すそぶりを見せ始めた。会談の最後、江沢民はこう締めくくった。『私は多くの日本の首相と会ったが、これほど話のできる首相は初めてだ』。江は満足げに笑った」(236頁・「外交を喧嘩にした男」)―――。

その後の行き違いで、江沢民とは<喧嘩>状態になった。だがこうした瞬間があったことも事実。これをどんな教訓にするか。
日本総研の寺島実郎理事長はいう。「日中の次世代リーダーが本音で語り合う日中有識者懇談会に関わって感じるのは<留美派>(アメリカ留学組)の台頭」―――。中国の新しい各省の局長クラスはアメリカ留学組が大半。彼らはアメリカ流の考え方、ビジネスモデルに影響され、日中問題より米中問題に関心が高い。

彼らの<歴史問題>に対する対応は極めてクールという。日本には憎しみも敵愾心もない。強い関心もない。だから日中問題には日本側に新たな歴史ビジョンと構想が重要という。
戦後生まれの世代は過去の歴史を<謝罪>の文脈では語りたくない。将来、日本が再び軍事的脅威にならないということなら、自分も責任を持てるという。火山も、そう考えたい。

年に一度のヴァレンタインデー。チョコの代わりにこんなことを考えてみたらいかがでしょう。今朝の日経一面には「東アジア共同体構想」<実現へ提言相次ぐ>「日中韓賢人会議」という見出しで「ソウルで開催された13日の会議」の模様を伝えている。東芝の岡村正会長、伊藤忠商事の丹羽宇一郎会長の名が見え、提言の内容が記事になっている。

2月12日、午後2時30分の開演。上野・文化会館大ホールの「第3回東京音楽コンクール優勝者コンサート」。凄いのは山下一史指揮の東京交響楽団との共演。
山下一史は1986年のニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝した直後、急病に倒れたヘルベルト・フォン・カラヤンに代わって、ベルリン・フィルを指揮、一躍脚光をあびたという経歴の持主。司会はテレビ朝日の看板アナだった朝岡聡。彼自身、無類の音楽通。クラシックに造詣が深い。

今日ご紹介したいのは休憩を挟んで、第二部に登場したソプラノ。花のような美女、薔薇を描いたバラ色の豪華なドレスに身を包んでステージに現われた。昨年夏、この文化会館が主催する音楽コンクール<声楽部門>で優勝。その自信が華やいだ笑顔に溢れんばかり…。まさに<優勝者コンサート>にふさわしいデビュー姿だ。

火山、例によってカブリツキ。彼女は目の前。手を伸ばせば触れんばかりの至近距離だ。だがお隣は家内、妙な色目は使えない。
打ち明けると、本来、火山一人で来るつもりだった。切符は発売と同時に買った。<A−18>…。指定席を<指定>した。とっておきのカブリツキ。だが酔っ払った火山。忘れてしまった。会員サービスで<先行>販売を買ったのに<一般>販売の日にまた買った。―――ところが、これも忘れた。

年が変わり、待望の公演日<2月12日>が迫った。切符入れの箱を開けて仰天した。<麦飯…お小遣いも不自由をしている火山。ナント、ダブって買ってしまった。しまった。
もう一つ仰天。とっておきのカブリツキにこだわる火山。二回目も<最前列の中央>を指定していた。切符を調べてびっくり。なんと<A−19>を買っていた。隣同士だ。で、家内と一緒に来るハメとなった。なんちゃって…。でもホント。

昨日は早めに家を出て、家内とオープン早々といってもいい、日本橋三井タワー最上階の展望レストランで、ランチと洒落た。豪華な眺め。今日は交際費支出。火山のフトコロは関係ない。家内に叱られたが、赤ワインをボトルで注文。ウエイターの丁重なサービスでホストの特権、聴きワインまでしてしまった。ウーン、カッコイイ。

さて優勝者コンサートのステージ。司会の朝岡聡が見事な紹介を始めた。圧巻はオペラのアリア解説。最初はモーツアルトの「コシ・ファン・トゥオッテ」から<岩のように>…。恋人の貞節を疑わない仲良し貴族の男二人。美しい姉妹を同時に恋する。
だが老哲学者が笑う。「女は皆、そんなものじゃない」―――。言い寄られたらイチコロ。

怒った貴族二人。老哲学者と<賭け>をする。そして老哲学者の趣向で、異国の貴族に変装、相手を代え、口説きにかかる。その時、姉の美女が歌うアリアが<岩のように>だ。

ご存知のとおり、姉妹は口説き落とされ、貞節を裏切るハメとなる。異国の貴族と結婚の約束。男二人は驚愕する…。朝岡聡の名解説が笑わせた。火山、ブラヴォ!と叫んだ。退場しかけた朝岡聡。立ち止まって火山に深く一礼。満場がドッと沸いた。

次がプッチーニの「蝶々夫人」から「ある晴れた日に」「可愛い坊や」―――。15歳の蝶々夫人はアメリカ海軍のピンカートンを本気に愛してしまう。長崎のグラヴァー邸のような素晴らしい邸宅に住む。だが帰国してしまったピンカートンからは何の音沙汰もない。
「一時の気まぐれ、もう忘れている」―――小間使いの鈴木は年増の女、世間ズレしている。バカにして笑うが、蝶々夫人はピンカートンが去った後に生まれた坊やと二人で愛する人をひたすら、待ち続ける。

ある晴れた日に―――、長崎の海上に黒煙が立ち、黒船が現われた。あの愛するピンカートンが帰ってきた。細い坂道にポツンと現われた黒い点が次第に近づいてくる。<あの人だ>―――蝶々夫人の胸は高鳴る。
だが無残、ピンカートンは米国で正式に結婚していた。妻子を伴っての来日。しかも坊やを引き取りたいと言う。蝶々夫人は愛する坊やの未来の幸福を考え、泣く泣く坊やを手放す決心を固める。<可愛い坊や>とは<悲しい別れ>のアリアだ。

蝶々夫人はピンカートン夫妻と坊やが去った後、松の木下で<自害>して果てる―――。愁嘆場…。涙のアリアだ。見事な熱唱―――。火山も涙ながらに聴いた。

最後はドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」からアリア2曲。ベルカント・オペラ時代の傑作だ。違う時代のオペラ、同じソプラノでも歌唱法が違う。発声にも相当の負荷がかかるらしい。でも見事に歌い切った。火山、絶叫した。ブラーヴァ。

恋しいマイクが浮かぬ顔で立ち上がった。外資系飲料メーカーのオフィス。美咲は24歳のお年頃。英語が苦手というのにアメリカ人が米国本社からやってきた。上司のリンダはケイヒサクゲンが口癖。知ってる日本語はたった一つ。でも美咲はマイクを追いかけて屋上へ急ぐ。
じつは美咲にはライバルがいる。帰国子女のエリ。英語ペラペラ。仕事もできる。恋でも仕事でも手強い。だからマイクのことで頭が一杯。

天使見習い中のアンジェラだけが美咲の味方。<I didin’t mean to pressure on you. I just wanted to remind you of the deadline.>(締め切りのこと忘れてるんじゃないかと、気になっただけよ)とか結構、気を使ってくれる。他の人間にはアンジェラが見えない。だからピンチになると出てきて助けてくれる。

今朝もパソコンが壊れた。<The cursor doesn’t move.>(カーソルが動いてくれない)とパニクった美咲に「再起動させなさい」と助言。美咲は<I’ll restart the system.>(再起動してみる)とやる気にさせてくれた。
その時だ。恋しいマイクが見にきてくれた。<May I help you?>(どうしたの)とは言わなかったが、隣に腰掛け、黙って消えたデータを探してくれた。だがライバルのエリの目が鋭く光った。

おやつの時間。英語に弱い美咲は雑用係。久保田部長がプレゼントしてくれたチョコを配ろうとした。<Does anyone want some sweets?>(甘い物、欲しい方?)―――。
だがエリが邪魔をした。<Let me pass them out.>(私が配る)…。その上「仲間にもっと気配りしろ、と私に言ったのはあなたでしょ」と言う。<You told me,I should be more friendly to my colleagues.>―――。
雑用だけを押し付けられた美咲。エリに「ちょっと手伝って…」と泣きついたのは事実だ。

ちゃっかりしたエリ。チョコを届けに行ったのはマイクだった。「これじゃあ、踏んだり蹴ったりじゃない」―――。美咲は泣きたい。だからマイクが立ち上がったのを見て、すぐ後を追いかけた。

<Mike, is anything wrong?>(マイク、何か心配事でもあるの)―――。アンジェラが応援してくれていると思うと、美咲、勇気が出て英語も使えた。
<I miss my mother, I miss my family. This chocolate reminds me of my mother’s cake.>(お母さんのことを思い出した。会いたいなあ。家族がいないと寂しいよ。このチョコがお母さんことを思い出させたんだ…)。

<Here, I’ll show you.This is my mom.>(見て見て。これがお母さんなんだ)。嬉しい。マイクが心を開いてくれたみたい。美咲、思い切って言ってみた。
<If you make many friends here, you won’t feel lonely.>(ここで大勢、お友達をつくったら寂しくなんかならないと思うの…)。<あー、I think…。If you don’t mind,we can become friends.>(もしよかったら、私たち2人、お友達になれると思うんだけど…)。
凄い。美咲。でもドキドキだね。ああ、マイクは何て返事をするのだろう。

<We’re already friends.aren’t we?>―――ナニ、コレ!! これを何て訳すの。いかに火山でもこれが良い返事とは思えない。可哀想な美咲。火山に代わってどなたか訳してください。

その時です。またあのエリが現われた。上司のリンダの<御用>という。邪魔しに来たんじゃないの。だって今、美咲、「もうボクたちお友達だよ。違うかい」って言われたばかり。
ウーン、そういうことじゃないんだけどなあ。ね。<友達以上、恋人未満>でもなくって、ああ、焦れったい。
―――<翻訳>は例によって火山の独断。テキストの訳とは一致していません。わざと変えました。でも誤訳はないはず。

ところで、先日、京浜急行の車内にいた可愛い女の子2人が凄い会話を交わしていた。<カレ>の話。一人が言った。「<結婚>したいくらい<好き>なんだ…」―――ナヌ。結婚って<好き>の<一里塚>なの。ただ<好き>の一種なの。げっ、この火山の疑問、通じますか。これでも日本語、日本人なのですが―――。 

新連載<英会話「恋のバトルは燃え上がる」>シリーズ。NHKの「1日まるごと英語で話そう」です。本日、もう一つ出ています。併せてご覧ください。なお毎日、投稿予定です。

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