火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

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「消費増税と財政再建の議論が一向に深まらない。安倍首相は衆院解散の理由として<消費増税>分の使途変更を挙げた。19年10月に税率を10%に上げることで得られる年間5兆円余のうち借金減らしに充てる分を減らし、子育て支援などに回す。『国民と約束していた税の使い道を変える以上、信を問わなければならない』というのが首相の説明。しかし、高齢者向けと比べ手薄な現役世代への支援が必要であることは、この十年来、繰り返し指摘されてきた。野党も子育て支援充実には反対していない」と「朝日」社説(10月18日)…。

「国民に問うべきなのは<使途>変更の是非ではない。首相は基礎的財政収支を20年度に黒字化する目標を同時に先送りした。『財政再建の旗は降ろさない』と言うなら使途変更によって生じる財政の<穴>をどう埋め、いつごろ<黒字化>するのか。そして<全世代>型に転換するという社会保障を財政でどう支えていくのか。そうした点が関心事なのに、首相は口をつぐんだまま。先進国の中で最悪の水準にある財政状況を考えれば、将来世代へのつけ回しを抑えるためにも国民全体で広く負担する<消費増税>が避けられない」(朝日)…。

「そう正面から訴えることが<増税>に対する国民の理解を深めることにつながる。しかし首相は増税自体については詳しくは語らず、もっぱら子育て支援などの充実を強調している。解散表明後のテレビ番組で、消費増税を<先送り>やりする可能性に触れたこともある。既に2度増税を延期してきただけに<本気度>が疑われかねない。野党各党も<財政再建>については『現実的な目標に訂正する』(希望の党)などとしている程度。どんな道筋を考えているのかはっきりしない」(朝日)…。ナルホド!与野党とも<本気>でない――。

だがちょっと待った。火山、松井一郎「日本維新の会」代表の訴えが心に響く――。「大阪では既に<教育無償化>をやっている。<増税>も<借金>もせず実現している。橋本徹氏も私も自らの<身を切る>改革をやり、役所の職員も身を切った。やればできる」――。テレビ番組で何度も繰り返し、強調している。それなのに「朝日」に限らず<無視>する。

「消費増税の凍結や反対を唱えながら、それに代わる財源は『大企業の内部留保への課税検討』(希望)、『国会議員の定数・歳費の3割カット』(維新)など実現性や財源としての規模に疑問符がつくものが目立つ。超高齢化と少子化が同時に進む中で、社会保障と財政の展望を示すことこそが<政治>に課された責務だ。10%への消費増税や基礎的財政収支の黒字化も、小さな一歩に過ぎない」(朝日)…。なぜ<本気>に受け止めないのか――。「常識を疑う<哲学>精神」!火山の<信念>なのだが、「消費増税」しかないと決めつける――。

「所得税や相続税、法人税も含めて今後の税制を描く。予算を見直し、非効率な支出をなくしながら配分を変えていく。与野党ともに将来の世代まで見すえて<負担>と<給付>の<全体像>を語るべきだ」と「朝日」社説は「もっともらしく」結ぶのだが。なんか<キレイゴト>にしか聞こえない。お立合いは、いかがお感じか――。

「日本の岐路。<財政>立て直し。こぞって後回しの無責任」と「毎日」社説(10月18日)…。「衆院選の各党公約は、いずれも歳出の膨張策を並べているのが特徴だ。財源が問われるが、与党は2019年の消費増税による税収の一部を借金返済に回さないと表明、野党は増税自体に反対している。日本の財政は<1000兆円>超の借金を抱え<危機的>状況にある。それなのに健全化はこぞって<後回し>だ」…。さあ、どうか!火山、刮目――。

「自民党は過去に公約した基礎的財政収支の20年度黒字化目標を削除した。社会保障や公共事業などの経費を借金に頼らずに賄えるかを示すが、安倍晋三首相は黒字化の前提となる消費増税の税収の一部を教育無償化などに充てると方針転換した。首相は『急速に少子高齢化が進む中、2兆円規模の政策を実施し大改革を成し遂げる』と語った。しかし、借金返済を減らすのなら、赤字<国債>の発行で賄うのと変わらない」(毎日)…。<正論>だ!

「少子高齢化を「国難」と呼び、政策の信を問うと衆院を解散したのは首相だ。それほど重くみているなら、今後生まれる世代につけ回しせず財源を確保する責任があるはずだ。しかも首相は、基礎的財政収支の20年度黒字化について「困難となる」と述べただけで、新たな目標時期も示さなかった。健全化の具体的道筋を示すのは与党の責務だ。放棄したと言われても仕方がない。野党はもっと曖昧だ。希望の党や立憲民主党、共産党なども教育無償化を打ち出したが、<消費増税>は<凍結><中止>を主張する」(毎日)――。

「希望は基礎的財政収支の20年度黒字化を非現実的と指摘した。収支の改善は、経済活性化による税収増や歳出の見直しで図るという。ベーシックインカム(最低所得保障)導入や医療費などの負担軽減を羅列するが、バラマキではないか。議員定数削減もうたうが、社会保障の財源不足を埋めるにはほど遠い。超高齢化社会に備えて財政の安定を図るため、消費増税と借金返済の枠組みを決めたのが12年の自民、公明、民主の<3党合意>だ。国家的課題で政争の具にしないとの理念に基づいていたが、ないがしろにされた」(毎日)――。

「日銀の金融緩和で国債金利がほぼゼロになり、与野党とも財政への危機感がすっかり薄れてしまった。低金利に安住するのは、余りに無責任だ。不人気でも必要な負担は逃げずに論じるのが政治の役割だ」と「毎日」社説は結ぶ…。ナンタルチ〜ア♪「毎日」も「朝日」同様、『維新』代表<松井一郎>大阪府知事の<訴え>を<無視>――。火山、爆発したい。「大阪では既に<教育無償化>をやっている。<増税>も<借金>もせず実現している。橋本氏も私も自らの<身を切る>改革をやり、役所の職員も身を切った。やればできる」――。
(平成29年10月18日)

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「日本経済は人口減に直面、先行きの不透明感が拭えない。持続的な<成長>を実現するためには何が必要か。第2次安倍政権はアベノミクスの3本の矢として『大胆な金融緩和』『機動的な財政出動』『成長戦略』を掲げた。2本目までの矢は<円安>進行による企業業績の向上や雇用創出に貢献した。こうした政策効果を<成長戦略>によって<民間>主導の自律的<成長>につなげる。それが政府の描いたシナリオ」と「読売」社説(10月18日)…。

「ところが仕事は増えても賃金の伸びが伴わない。消費も力強さを欠いており、潜在成長率は僅か0%台後半(0.7%)に留まる。日本経済は人口減に直面、先行きの不透明感が拭えない。持続的な成長を実現するために何が必要か。金融緩和によるマイナス金利の副作用が指摘されるなどアベノミクスの手詰まり感も目立つ」(読売)…。そう、これが<元凶>!

「自民党は公約に『生産性革命』を盛り込んだ。2020年までの3年間を集中投資期間と定め、ロボットや人工知能(AI)への投資促進、健康・医療分野の技術革新などを進める青写真を描く。AIなど情報技術を活用、労働現場の人手不足や高齢化を補う効果があると解説する。安倍政権はこれまで『1億総活躍社会』『まち・ひと・しごと創生』などのスローガンを次々に打ち出してきた。これらを言いっ放しに終わらせず、政策を十分に検証して次に生かす姿勢が欠かせまい」(読売)…。「言いっ放し」にはメディアにも責任がある――。

「希望の党は金融緩和と財政出動に過度に依存せず規制改革で民間活力を引き出すと唱える。大企業の内部留保への課税も検討するとしたが、法人税との二重課税が問題視された。日本維新の会は公約に全ての産業への新規参入規制を撤廃・緩和すると明記した。企業の破綻処理制度を整備、市場への参入と退出が速やかに行われるようにする方針も示した。立憲民主党は再生可能エネルギーや省エネ技術への投資拡大に取り組むと強調する」(読売)…。

「労働組合の全国組織『連合』が先週、来年の春闘の方針を決めた。2%程度のベースアップ、定期昇給を含め4%の賃上げを求めている。今春まで3年間、日本の主要企業は円安などによる収益改善を背景にベアを含む賃上げに応じてきた。しかし、今年に入って為替が円高方向に転じ、業績見通しにも陰りが生じている。来年の春闘は厳しくなりそうだとの見方もある。だが少し長い目で見れば、全体として企業側には賃上げの余力があるはずだ」と「朝日」社説(昨年11月28日)…。60年前の大学2年、<最賃制>を学んだ火山、括目!

「物価下落が続き、デフレの停滞感がむしろ強まっている。日銀の金融緩和に過度に依存してきたアベノミクスの失敗は明らかだ。必要なのは継続的な賃上げであり、経営側の覚悟が問われている。5日に公表された経済財政諮問会議の議事録(9月30日開催分)によれば、民間議員が提出した『継続的な賃金引き上げによるデフレ脱却』提言に基づき、ようやく賃上げの必要性を確認した。だが肝心の具体策となると、途端に歯切れが悪くなる」と「東京」社説(昨年10月7日)…。火山、わが社の第三次入試(社長面接)を思い出し、失笑――。

「『生産性の向上が欠かせない』などの抽象論に陥るが、これは賃上げに消極的な経団連会長を諮問会議に入れている弊害ではないか。企業は収益が上がっているのに賃上げに十分回さずため込んでいる。アベノミクスが始まって以来、3年間で企業の内部留保(利益剰余金)は73兆4千億円も増え、合計で約380兆円に達した。うち現金・預金は約2百兆円もある。これに対し、給料はというと1年目は合計で3・4兆円減少…」と「東京」社説――。

「(企業の<内部留保>が“3年間”で73兆4千億円も増えているのに)<給料>はというと1年目は合計で3・4兆円減少、2年目は4兆円、3年目は2兆円それぞれ増えたが、合計すると“3年”で2・6兆円しか増えていない」(東京)と更に続く…。これでは<デフレ脱却><景気回復>ができるわけがない。こんなの<ケインズ>経済学の“イロハのイ”!<有効需要>不足の“典型”…。つまり<合成の誤謬>の“典型”といってよい――。

最近のメディアは<先行き不安>を煽るのが“得意中の得意”…。だから<第三の矢>「成長戦略」が始動しない。いくら「設備投資」「人材投資」「貯蓄から投資へ」と叫んでも<内部留保><家計貯蓄>が増えるだけ。「企業が“投資”を控える」…。ああ“ムダ遣い”を避け<手元資金>が増えた。明日に備えた…。「家計が“消費”を控える」…。ああ“節約”できた。<貯金>が増えた。<老後>に備えた…。<個々>はトク。だが<全体>では――。

「企業が手元に持つ現預金は着実に増えている。企業が将来を見て投資を考えるように、家計も所得が安定して伸びていくと見込めなければ支出を増やしにくい。消費が頭打ちになれば企業の成長も制約される。経済を縮小均衡に陥らせないため賃上げに前向きな判断をすべき時だ。経団連の榊原定征会長は来春闘のベアについて『出せるところは出してもらった方がいい』と語っている。今後の姿勢を注視したい」と「朝日」社説(11月28日)――。

「毎年、賃上げ要請が必要な状況があるならば労使の力の差が広がっているからではないか。その場その場の口出しよりも根本的な原因に目を向け、状況そのものの改善を考えるべきだろう」と「朝日」――。もっともらしい。だが「最低賃金制」「同一労働同一賃金」という<経済政策>は厳然と存在する。だから火山、60年前、<賃金論>で学界に勇名をはせた慶大経済の“俊英”<K>助教授の指導を受けた。1959年(昭和34年)秋、わが社「社長面接」に臨んだ火山、松下幸之助に並ぶ創業社長(資本家)ご下問にキッパリ叫んだ。

「どうしたら景気が良くなるか」。「簡単です。<労働者>の賃金を上げてください」――。
(平成29年10月18日)

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モーツアルト<生誕250年>という。BSで「毎日モーツアルト」を見、ブログに投稿を続けている。放送がある月曜から金曜まで、毎日必死にメモ。西川尚生「モーツアルト」(音楽之友社)や田辺秀樹「モーツアルト」(新潮文庫)を参照、「ピアノ協奏曲」20番から27番を聴きながら、モーツアルトの人生を追体験している。

モーツアルトのコンサートも、カブリツキからいろいろ聴いた。文献もずいぶん読んだ。講演も聴いた。効果は抜群。モーツアルトの理解が進んだら、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ショパン、リストが違ってきた。特に面白くなったのがベートーヴェン。

モーツアルトは1756年(宝暦6年)の生まれ。8代将軍<吉宗>が死んで5年目。一方、ベートーヴェンは1770年(明和7年)、10代将軍・家治の時代の生まれ。2年後に田沼意次が老中となり賄賂が横行する。時計を現代に移すと14歳若いベートーヴェンの<生誕250年>は平成32年。火山はたぶん生きていない。でもモーツアルトとベートーヴェンの<意外>な関係は書いておきたい。

二人は<直接>会ったことがあるのだろうか。さっきの二つの「モーツアルト」論では「残念ながら確実な証拠は残っていない」とある。でも有名な指揮者<近衛秀麿>の「ベートーヴェンの人間像」(音楽之友社・昭和45年初版)に面白い記事がある。近衛秀麿は日中事変から太平洋戦争へ日本が暴走した時期に総理になった近衛文麿の異母弟。戦争中はドイツで音楽活動をしていた。

「暇さえあればウィーンに足を運んで、ウィーン生まれの音楽家ヒューブナー兄弟たちを案内に立てて、主としてベートーヴェンやシューベルトの旧跡を行脚した。親しくベートーヴェンの巨像に近づくためには、ウィーンその他の民間に伝わった秘話、逸話などを、注意深く、良心的に取捨して、この大天才の生活記録を再現する」(同書・1頁、4頁)。これが近衛の執筆態度。「伝記や文献の研究には新しい発見の余地はない」と覚悟していた。平野昭「ベートーヴェン」(新潮文庫)にも見逃せない記事がある。

「ベートーヴェンがモーツアルトのレッスンを受けたことは、おそらくなかったであろうが、第一回ウィーン旅行の1787年4月中旬頃に、少なくとも一度は会っていた」(33頁)。なぜか。幼い頃からベートーヴェンは音楽家だった父ヨーハンからモーツアルトの神童ぶりを聞かされ、負けないピアニスト、作曲家になるよう期待されていた。ベートーヴェン家の<話題の中心>はモーツアルトだった。17歳で初めて<音楽の都>ウィーンに旅行、そこに住む<憧れ>のモーツアルトを訪問しないはずがない。<千載一遇>のチャンスだ。

「代々続いた音楽一家から出た作曲家が皆そうであるように、ベートーヴェンも最初の教育は父から受けている。父が息子に授けたのはクラヴィコード(チェンバロと並ぶもう一方のピアノ前身)奏法であった。またたくまに豊かな楽才を示し始めた息子に(父)ヨーハンは当時話題になっていたザルツブルグの神童を夢見ていたに相違ない」(平野・14頁)。<当時>とは1770年代。1770年4月、モーツアルトは14歳、父とイタリアにいた。ローマの聖ペテロ大聖堂で17世紀の作曲家アレグリの秘曲「ミゼーレ」を一度聴いただけで写譜、周囲を驚嘆させた大事件があった。ベートーヴェンはその年の12月に生まれる。

モーツアルトはイタリアで対位法やオペラを学び、<神童>から<青年>へ大成していく。一方のベートーヴェンは1778年3月26日、ケルンでデビューする。父ヨーハンは「当年6歳の息子を世に送り出す」と予告。これは「7歳と3ヶ月になっていた息子の年齢を1歳若くすることにより、世間に天才少年として印象付ける策略であった」(平野・15頁)。

<der wird einmal in der Welt von sich reden machen!>――。近衛秀麿「ベートーヴェンの人間像」(音楽之友社・164頁)にあるモーツアルトがベートーヴェンを評した言葉。「この才能に注意を払いたまえ。この若者は今に全世界の話題をさらってしまうだろう」。これはドイツ語だが、前半が脱落している。<der>は男性名詞の関係代名詞。<若者>の<Wursche>が男性名詞なのだ。<von sich reden machen!>は<評判になる>という熟語。<einmal>は<いつの日か><in der Welt>は<世界中で>――。

近衛によるベートーヴェン17歳(1787年4月)、二人の会見の模様は次回のお楽しみだが、ベートーヴェンがモーツアルトを尊敬していたことは確実。「幾度となくベートーヴェンが、モーツアルトの芸術について、異常な感激をもって人に語ったことが伝えられている。『モーツアルトは自分にとって、あらゆる時代を通じて最大の作曲家である』」(近衛・168頁)。ベートーヴェンがウィーンを2度目に訪れたのは5年後の1792年11月2日。21歳。モーツアルトは35歳で既に1年前に世を去っていた。

ハイドンや対位法の大家アルブレヒツベルガーなどに作曲法を学んだベートーヴェンは1795年3月、今度は最高のピアニストの評価を得ようと、公開の場へデビューする。3日目の3月31日はモーツアルト未亡人がブルグ劇場で主催した亡夫のオペラ<皇帝ティートの慈悲>上演の日。なんとベートーヴェンは<幕間>にモーツアルトの「ピアノ協奏曲」を独奏したのだ。「この時の曲は、後にベートーヴェン自らカデンツァまで書き残すほど気に入っていたニ短調協奏曲(K466)であったと思われる」(平野・42頁)。凄い!!

このニ短調協奏曲こそ、火山が今年突然モーツアルトが好きになった<因縁>の名曲です。
(平成18年12月14日)

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東欧2日目は麗しの都ドレスデン。現地ガイドはフンボルト大・日本語科卒のユニークな方と添乗員さんの事前案内。バスは美しい公園に留まった。気持ちが良い。紹介されたガイドのトーマスさんはナルホド、手八丁口八丁のやり手オバサンだった。

後ろからゾロゾロ付いて行くのが嫌いな火山。ガイドさんと肩を並べ先頭を切った。途中、散歩道のベンチに初老の男性が可愛い小犬とチョコンと座っていた。通り抜けようとした途端、この犬、猛然と火山に飛び掛ってきた。驚いた。

「ごめんなさい。大丈夫ですか」とトーマスさん。心配してくれた。とっさに火山<Kein Problem>と言った。カイン・プロブレーム…<ご心配なく>というドイツ語。英語ならノー・プロブレム(問題ありません)――。トーマスさん、複雑な表情を見せた。一行の最初に声をかけた日本人が流暢な(?)ドイツ語をしゃべった。ギョッというところか。でもすぐ大笑いした。火山も笑った。

ツヴィンガー宮殿は素晴らしかった。<アウグスト強王>と言われたフリードリッヒ・アウグスト1(2)世が建てた。無類の女好きで子どもを354人生ませたという精力絶倫の王様。国中から美女を漁り、夜毎にベッドを堪能した。トーマスさん、口を極めて罵った。彼の心臓を納めた小箱は居城に隣接する旧宮廷教会の地下に今も安置されているが、美女が通りすぎるたびに静かに<鼓動>するという。

さて火山、実はこの東欧旅行に備え、出発前2週間断酒、ついでに人間ドック並の健康診断を受けた。勢力絶倫のアウグスト一世とは偉い違いだ。そこで帰国2日目の午後、主治医を訪ねて<断酒減量>の結果を聞いた。去年は「理想的です」と言われた。これを願っての受診だった。で、今回は――。

「体重、最高です。今のまま維持してください。血圧も最高、何の心配もありません。血液検査、すべて問題ありません。血管は動脈硬化の予兆もありません。糖尿病も心配ありません。カイン・プロブレーム。

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