火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

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+++昭和35年(1960)から平成9年(1997)に至る<企業戦士>時代、「7000人規模の<国際>企業の人事畑」で、その過半を過ごした火山、毎年、年賀状の交換には苦労した。最盛期は<200通>に迫る。自分では世間にくらべ、多いのか少ないのか、関心もなかったから<判断>できない。だが約20年前、<定年>を迎えた途端、正直、<全廃>したいとの<衝動>に駆られた。人事総務本部の中で僅か3名の高級管理職(部長)だったのに<社友会>に加入しなかった。本来、大事件!会社との<絶縁>宣言…。だが暗黙の理解を得た。

だが残念、<年賀状>交換の<全廃>はできなかった。何とか、減らしたい。いろいろ工夫、トライしたが、容易に進まない。今回も、とうとう<誰>にも出さなかった。<元>上司や<先輩>にも、思い切って<失礼>した。過去も、同じような<失礼>を重ねた。だが来てしまう。「来るものは、拒めない」!そこで、今年も、下記の<お礼状>を本日、投函した。「封書」だから「切手代」が82円。それに「5枚470円」の年賀状を購入。無記入のまま、1枚ずつ同封。つまり「お年玉抽選」と「葉書」の<プレゼント>――。

明けまして おめでとうございます。
拝復 新春を迎え、改めまして、心よりお慶び申し上げます。また早々に賀状を賜り、有難く篤く御礼申し上げます。皆さまには、いかがお過ごしでしょうか。

さて小生、お蔭様で健康には恵まれておりますが、ここ数年、認知症の進行だけが気がかり。一昨秋、ついに一念発起、北里東病院で<精密検査>を受けました。しかも医師からの指定で、家内を同伴しました。本人の話だけでは<実態>が不明、したがって身近な家族の意見、判断も加えたいとのこと。ビックリポンでしたが、最近の「少子高齢化」の一端に触れた感じ、内心では、いささか笑いました。

ただ家内、医師の「なぜご主人、<認知症>の診断を受けたいとおっしゃるのか、お分かりですか」との質問に、ナント「分かりません」と答えた。つまり家内、小生の<異常>に気付いていない。これもビックリポン…。今度は家内の「認知症」を疑いたくなりました。とは申せ、家内は小生より<7歳>若い。まだ「古希」を過ぎたばかり。もっとも小生の方は、今春<傘寿>!伴侶が高齢だと一緒に齢を重ねるのかも…。いささか心苦しく存じます。      

♪ 妻老いぬ 小さき庭に 蝶の夢(火山)

若き日、オードリー・ヘップバーン(蝶)だった家内ですが、小生の不徳。小さい庭を眺めるだけの半生。詫びと感謝を捧げる今日この頃です。
末筆となりますが、益々のご健勝ご多幸をお祈り申し上げます。         敬具

(注)写真は火山の近況報告もかね「清家篤<慶応>塾長との記念撮影」「昨春の『奈良・京都』<金婚>旅行」…。なお、「奈良・京都」は<新婚><銀婚>でも行きました。
(平成29年1月4日)

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「東京生まれの脚本家、倉本聰さんが北海道・富良野への移住を決めたのは40歳を過ぎた頃だった。この時、真っ先に見に行った場所の一つが病院だという。『ああ俺はこの病院で死ぬことになるンだな』。そう感じたと、回想録『獨白2011年3月』で振り返る。▼長く暮らした東京・杉並の街並みはすっかり変ってしまった。ふるさとらしいふるさとを持たなかった倉本さんにとって、ここで死を迎えてもいい』と思える富良野こそ、自ら選んだふるさとだった」と「日経」コラム<春秋>(8月13日)…。「死だの老いだの」…。えっ!

「墓地も購入し、地元の人々から生活の知恵を学び、創作の舞台にもした。人と地域との幸せな出会いだったといえる。▼どこで、どう生の終わりを迎えるか。いずれ誰しも避けては通れない問題だ。少子化や都市化で子、孫、地元の古い知り合いに囲まれ最終章の数年間を過ごすという例は減っている」と<春秋>は続く…。火山も、いつしか、79歳!ついに、こんな“記事”に<目>が留まるようになって、しまったのか…。ウーン、シマッタ!

「近年の医療機関は最期が近づいた患者をなるべく地域や家庭に帰す。しかし、今の地域や家庭に、みとりをになう余力がどれだけあるだろう。▼『大往生』という本が売れた時、著者の永六輔さんに、書名を『大』往生とした理由を尋ねたことがある。答えは『深刻にならないよう“大”をつけた。死や老いについて、家族や仲間と気軽に語ってほしいから』。家族と話す。独り考える。ふだんは脇にどけてしまいがちな問題にも、時には思いを巡らしてみたい」と<春秋>は結ぶ。“春秋”などと聞くと、つい人生の“秋”も意識してしまう。

♪ 妻老いぬ 小さき庭に 蝶の夢 (火山)――。これは火山“古希”70歳の時に詠んだ。“愛妻”は若き日、オードリー・ヘップバーンにソックリだった。学校でも、職場でも、評判だったという。1960年(昭和35年)、“三種の神器”で<家庭電化>ブームが起こり、当時“流行り”始めた<集団就職>で“津軽”から上京してきた。わが社は“初”の女子寮を新設、東北6県から“225名”を受け入れた。当時の“勤労課”は“金の卵”と言われた女子工員の“労務管理”を引き受ける“花形”職場だった。火山23歳もその“一員”――。

「寮生225名を<東京>見物へ案内せよ」と“勤労課長”命令!バス6台で出かけた。<数寄屋橋>はドラマ「君の名は」の名所。バスをとめたら現れたのがオードリー・ヘップバーン。「君の名は」と聞きたかったが、1人だけ特別扱い、できない。だが夏休みに“幸運”が訪れた。“津軽”から“校長”1名が卒業生慰問にやってきた。勤労課受付嬢が指名したのが偶然、火山。女子寮に案内したら、笑顔で現われたのがナント、“オードリー・ヘップバーン”。3年後、やっと交際が始まったが“8月15日”が誕生日。それまでは“8歳”若い。

もっとも会社のクラブ活動で“文芸部”に所属していた火山、鎌倉や富士五湖に“文学散歩”に出かけていた。そこでも彼女(オードリー)とは出会っていた。ただデートに誘う勇気がなかった。なぜか?「商品には手を出すな」というのが、“勤労課”のキツイ“掟”!金の卵の“結婚退社”を警戒していたのだろう。当時、まだ“新入社員”だった火山、“忠実”に守ったのだ。だが3年が過ぎたクリスマスの頃、酔った火山、とうとう禁を犯した。火山にも、遅れた“春”が訪れたのだ…。これが「日経」コラム<春秋>の“第一話”――。

さて“第二話”。一気に“古希”に跳ぶ…。♪ 妻老いぬ 小さき庭に 蝶の夢(火山)――。“古希”とは70歳。「人生、70歳は古来“希”(まれ)なり」という“諺”が語源。当時の火山、中学時代の同期“有志”と“月1”の<句会>に参加していた…。“古希”というので小学校時代のクラス会も開かれた。“女性”幹事を務めたのが、ナント、昔の“恋人”!というから“人妻”。だが幸か不幸か、彼女、夫に先立たれていたから“寡婦”。つまり“独身”だった。ウーン、なんか、トキメク…。幹事会というデートを“3回”持った――。

だが彼女が言い出した。「外へ出るのは“面倒”。わが家では、いけませんか」…。えっ!火山、ビックリポン…。実は彼女の“夫”、ケンカ別れの形になったが、火山の元“大親友”。小学校時代、ほぼ毎日2人で話しながらの帰宅…。彼女のいう“わが家”とは彼の実家。火山、実は複雑…。彼女のモテナシもあまり嬉しくなかった。でも火山も79歳。やがて“ひと昔”。約“10年”が過ぎる。となると「死や老いを語る」という“永六輔”に近づく――。

そういえば、この7月、“永六輔”の“訃報”を聞いた。“83歳”という。彼氏、1933年(昭和8)、代々東京・元浅草の最尊寺の住職を勤めていた永忠順(1900年〜1991年)の息子として生を受けた。江戸時代初期に渡来した中国の学僧を先祖に持つ在日本外国人17代目と自称…。1994年には『大往生』を発表。日本のあちこちの無名の人々の生、死に関する様々な名言を集めたこの本は200万部を超える大ベストセラーとなった。他に、多方面でのエッセイの著作が多数ある。2000年に、全業績で菊池寛賞を受賞」と「ウィキペディア」――。

「2016年6月27日の放送を以って『六輔七転八倒九十分』が終了。全レギュラー番組を降板した。1967年1月から続いた永の冠ラジオ番組は49年で幕を閉じることとなった。今後はスペシャル番組などがあれば出演していく予定だったが、2016年7月7日午後1時57分に東京都内の自宅にて死去していたことが同月11日に発表された。永の死の5日後に大橋巨泉も82歳で死去した。医師によると『死因は肺炎とするが、老衰と言っていい状況』。穏やかな最期」(インターネット)…。火山79歳も「死や老い」を感じて不思議ないか――。

♪ 妻老いぬ 小さき庭に 蝶の夢(火山)…。“蝶”とは“オードリー”…。“小さき庭”の生涯ではあまりに“哀しい”。でも「日経平均」次第では資産“倍増”。火山の“夢”――。
(平成28年8月14日)

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