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「これからは<国際化>時代、全社員を<TOEIC>600点以上に」と社長。
「志半ばで凶弾に倒れ、そして伝説となった…ケネディ。ケネディの亡霊に悩まされつつ『偉大な社会』建設を夢見た…ジョンソン。激動の’60年代。2人の大統領の残したメッセージ」と<帯>にある――。なぜ、火山が「英語能力検定」<TOEIC>受験を始めたか。これも<運命>かも…。ナント、1995年(平成7)初秋。突然、社長からの呼び出し――。
「これからはグローバリゼーション(国際化時代)。わが社の社員、いつ英語が必要になっても不思議はない。ついては『全社全社員を<TOEIC>600点以上にしてほしい』――。えっ?火山、我が耳を疑った…。だが1995年(平成7)。一部上場企業では密かに「TOEIC」ブームが起こっていた。わが社も当時「8000人規模の<国際<企業>」…。<輸出>といえば<中東>へのエアコン。<北米>にテレビ、オーディオなど電子機器を手掛けてはいた。
だが「海外事業部」の社員は「120名」前後。海外駐在所は<ドイツ>デュッセルドルフ、<北米>ニューヨーク。工場は<タイ>と<中国>の上海。<輸出>比率は<45%>!かなりの規模だが、<商社>依存!海外を身近に感じる状況ではなかった。だから火山、ビックリポン――。もっとも火山、自身は数年前、簡易無線・自動車無線などを扱う「通信機事業部」カナダ駐在の内示を受けたことがあった。伊藤忠商事から出向の次長に見込まれた――。
だが当時の社長が<猛>反対!「火山を、海外だの英語だの、トンデモナイ。辞めとけ」と言ったらしい。これ、決して褒めていない。だが次長。若き日、夫婦で<英検1級>を受験!「同点1位」獲得で周囲を唖然とさせた<伝説>の主。<伊藤忠>商社マンの<眼力>で火山を選んだ…。だが<昔>から火山を知る社長がダメを出し。「鶴の一声」で消えた――。
「<高校卒業>程度の<英語力>が必要とされる英検2級に、東京都武蔵野市の幼稚園児、富所優太君(5)が合格したことが3日、分かった。日本英語検定協会は『これまでの合格者の中で最年少かどうか不明』としているが、未就学児が合格するのは珍しい。幼児向けの英語教材を企画、販売する『ワールド・ファミリー』(東京都中野区)によると、優太君の兄の颯太君(7)も<5歳>の時に英検2級に合格したといい、『兄弟揃って5歳で合格とは初めてではないか』としている」と「産経」(3月3日)…。では「英検2級」とは――。
「2級は、準2級までしっかりつけてきた力を<実生活>の様々な分野で<応用>できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。社会生活に必要な英語を理解、使用できることが求められます。入試優遇、単位認定、センター試験対策、更に海外留学や社会人の一般的な英語力の条件として幅広く適用されます。試験内容は一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分かれています」と「インターネット」…。「TOEIC」超A級の火山、<英語力>という記事に、えっ?と括目――。
「同社によると優太君はまだ海外に行ったことがなく、『英語の国(英語圏)に行く』のが<夢>。『兄ちゃんよりも早く<準1級>に受かりたい』と早くも次の<目標>を立て、トランプ米大統領の就任演説も興味深そうに見ていたという。日本英語検定協会によると、小学生以下の英検受験者は増加傾向にあり、平成27年度は初めて35万人を超えるなど低年齢化が進んでいる」(産経)…。<優太>君5歳、「トランプ米大統領の就任演説に興味深そう」というが今、火山、「アメリカ大統領の英語」(アルク社・第3巻)を手にしている。
「その国は英語だけが足りない」――。何とも気になる「車内広告」。「いまどき、2ヵ国語ぐらいは話せないとね」と猫が言い、犬のマネを見抜けなかったネズミは猫の餌食となる。このネズミ、ワンワンと吠えた猫を犬と勘違い。猫は上機嫌でネズミに自慢した。「いまどき、2ヵ国語ぐらいは話せないとね」――。元重役氏と曽我の「梅祭り」に出かけた火山。素敵な麗人を含む奥様3人連れと出会った。梅の名所と知られた近くのお寺への道順を聞かれたのだ。元重役氏が一手に引き受け、火山は置いてけぼり…。火山、一計を案じた――。
「バイリンガク(梅林学)はダメですが、これでもバイリンガル(2ヵ国語通)です」とダジャレ…。麗人奥様、大笑い。やっぱり「いまどき、2ヵ国語ぐらいは話せないとね」だ。米倉涼子を気に入っている火山、「スピード・ラーニング」を話題にしたブログを書いた。ところが「バイリンガル」どころかロシア語もペラペラ。しかもロシアに赴任、現地で生活しながらロシア語もマスターしたという「トリリンガル」氏からイチャモンがついた。
「スピード・ラーニングを取り寄せてみました、その辺で売っている英語のCDとあまり変わらなかったです。聞いただけでうまくなるなら日本人皆英語が話せるようになる。米倉(涼子)にしても石川(遼)にしても自分の領域はできるが多分他は全く駄目でしょう。私の経験から言うと生きた英語を学ぶのが最速です」――。ゴメン!火山、無視した。
このコメントを書いた1週間後、火山、上野の東京文化会館でピアノリサイタル「<悲愴><月光><熱情>」を聴いた。地元駅へ戻ったのが夜10時30分。急に思いつき、お馴染みのカラオケへ急行してしまった。「俺はお前に弱いんだ」「君といつまでも」を歌いたい。
「あら、今夜は遅いじゃありませんか。どこかのお帰りですか?」「そう!ベートーヴェンの<三大>ソナタ、『悲愴』『月光』『熱情』を聴いてきた。今夜はクラシックの雰囲気で歌うぞ」…。『幸せはここに』『長崎は今日も雨だった』と歌い進むと相客から声がかかった。「素晴らしい。でもこちら学者さんみたいな感じだ」…。(そう!ボクは英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、中国語も齧った<語学通>だ)――。もちろん、心の中の叫びだ。
(平成29年3月8日)
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