火山の独り言

時ならめ 風に挑みて 鯉のぼり

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「またか。その思いを強くする<非常識>な発言が与党議員から出た。子どもを産まない女性に対し配慮に欠ける。政府・与党関係者による<女性>への<差別>発言は後を絶たない。本音だからだろう。呆れた発言である。自民党の加藤寛治衆院議員が会合で『(結婚する女性に)3人以上の子どもを産み育ててほしい。これが世のため人のためになる』と語った。最後は発言を撤回したものの、その非常識さを自覚しているようには見えない。女性蔑視と言わざるを得ない」と「東京」社説(5月12日)…。だがこれ、女性だけの問題ではない。

「出産するかどうかは個人の自由である。親の介護で余裕がなかったり、夫婦で働かないと生活が成り立たなかったりと不妊以外にも産みたくても産めない事情を抱えている人はいる。こうした事情に無自覚な発言が言われる側を傷つけることを自覚すべきだ。安倍政権は少子化対策の目標に『希望出生率1.8』を掲げる。若い世代の望む結婚や子どもの人数を実現するとこの出生率になる。だが政府が数値目標を設定することは出産を国民に強いていると取られかねない。それだけに政府・与党関係者の発言には慎重さが求められる。

女性への政府・与党関係者の<差別>発言は枚挙にいとまがない。2003年に<森喜朗>元首相が『子どもを1人もつくらない女性の面倒を税金でみなさいというのはおかしい』と発言、07年に当時の<柳沢伯夫>厚労相が女性を『産む機械』と発言して批判された。今回の財務省前次官のセクハラ問題では<麻生太郎>財務相が11日の国会でもセクハラを認めていないととれる発言を繰り返した。この問題では与党議員からも心無い発言がされている。女性に対する差別的な意識は変わっていないのではないか」(東京)――。

「森喜朗」「柳沢伯夫」「麻生太郎」の発言が<非常識>であるのは「議論」の余地はない。メディアも世論も激しく批判した。当然の反響であり、日本の良識を嬉しく、誇らしく思う。だが今回の<3人>問題は、そんなに<非常識>と非難する必要が、本当にあるのだろうか。「出産するかどうかは個人の自由である」というのは<常識>だ。何も他人や世論の動向に左右される必要はない。<夫婦>でよく話し合い、都度、正しく判断、行動すればよい。人生観や世界観に関わる「基本的人権」の問題。堂々と<選択>すれば、良い――。

「少子高齢化を『未曽有の危機』と政府文書が明記した。高齢化がピークを迎える2040年頃の自治体の課題を検討している総務省の有識者会議の中間報告のことである。人口が減り、働き手も減るので経済や教育、行政サービスを支えられなくなる。都市部に若者を流出させてしまう地方にとってはことさら深刻な問題だ。文書への明記は当然だが、『遅すぎる』とも思う。この問題は今分かったわけではないからだ」…。これは同じ「東京」のコラム「私説・論説室から」(5月9日)の記事。少子高齢化を<未曽有の危機>と論じている――。

「最初に気付くチャンスは出生率が丙午(ひのえうま)の1966年を下回った89年。その率を取り『1.57ショック』と呼ばれる。だが政府は本気で危機感を持ったようにみえない。現実に今も出生率は低いままだ。女性人口が減り出生数も減っている。人口を維持できるとされる出生率に回復しても人口減は止まりそうにない。安倍政権は人口減社会に向け『一億総活躍社会』の実現を目指すと言う。働き方改革もその一環だ」(東京)…。

「女性らが働きやすい環境の整備も重要な柱に掲げているはずである。しかし、2年前。『保育園落ちた』と待機児童問題を訴えた匿名ブログの声を政権は無視しようとした。そして今回の財務省のセクハラ問題である。言っていることとやっていることが逆だろう。『未曽有の危機』にあるのは政権そのものも、ではないか」と「東京」コラムは結ぶ――。火山、これは<私説>で、前記は<社説>などと<皮肉る>つもりは毛頭ない。でも冗談でもない。

「加藤氏は『少子化は一番大事な問題』と発言の動機を説明した。ならば求められているのは女性が働きやすい職場環境の整備や男性も子育てするための長時間労働の見直し、育児しながら働いても生活できる賃金の実現などを通して産みたい人が安心して産める社会の実現のはずだ。加藤氏は『結婚しなければ人様の子どもの税金で老人ホームに行くことになる』とも言った。年金、医療、介護など社会保障は支え合いの制度ということを理解していない発言である。国会議員として取り組むべき課題は何か、再考してもらいたい」――。

これは前記「東京」社説(5月12日)の<結び>…。お立合いは、どうお考えだろうか。火山はこの「論説」氏に<違和感>を禁じ得ない。あまりにも<短兵急>に決めつけている。一連の<セクハラ疑惑>に悪乗りしていないか。<女性蔑視>といえば<世間受け>すると勘違いしていないか。火山が気になるもう一つの視点は<男性>無視。<出産>は女性の<役割>と単純に決めつけ過ぎていないか。<結婚>も<出産>も<男女>の<合意>と<協力>が<重要>ではないのか…。女性だけに押し付けるようでは逆に<差別>だ――。

火山は今<半寿>(81歳)だが、1966年(昭和41年)4月に<結婚>。1男2女に恵まれた。だが正直に<告白>しよう。<会社人間>一徹で1997年(平成9年)6月、「定年」を迎えるまで殆ど「家庭」を顧みず<家内>を放置した。つまり<子育て>は<家内>に丸投げ。見方を変えれば<女性蔑視>!<夫>としても<父親>としても<無責任>!だが会社では「教育部長」で定年。<美女軍団>を預かり<女性活用>の理想を追求・実践した。

<定年>から<21年>…。2016年4月が<金婚式>!「新婚」「銀婚」と同じ<京都・奈良>を観光した。定年後の火山、全部「年金暮らし」…。就職を考えたこともない。夫婦2人だけの日常。大酒飲みの火山、古希70歳頃から「夫婦別行動」が定着した。ウーン。
(平成30年5月12日)

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みなとみらいの「昼どきクラシック」に行ってきた。神奈川フィルのコンサートマスターも務めた尾花輝代允(おばなきよみつ)の司会。楽しい。だいぶ板についてきた。「このステージは低いし、階段で客席に降りられる。親しみが持てますね。演奏者と一体。一番前が特等席かも知れませんね」…。賛成。火山は今日もカブリツキだ。

ヴィニアフスキーの「モスクワの思い出」のヴァイオリン・ソロから始まった。超絶技巧で一気に弾きまくる。ラフマニノフの「ロマンス」「ハンガリー舞曲」と続く。<特等席>へサービスということで、ここでハープの登場。ハープを弾く女性は全部<美女>に見えてしまう。フルートとの合奏に身を乗り出した。ロッシーニの「アンダンテと変奏」…何でもいいや。ハープなら…。

アンコールはピアソラの「リベルタンゴ」。ハープ、フルート、チェロ、ヴァイオリン、ピアノの五重奏。なかなか素敵。終わりかと思ったら、全員で滝廉太郎の「花」を歌おうという。一人ずつ弾き手を紹介、「花」のメロディを、繰り返し楽器を代えて聴かせてくれた。
火山も思いっきり歌ってきた。

最後が良かった。聴衆が退場する間、最後の一人がホールから消えるまで、ステージでは5人の弾き手が演奏を続けるという―――。延々と「花」の合奏が続く。凄い。

そういえば前回は「シェルブールの雨傘」で送ってくれた。コンサートも競争が厳しい。
尾花輝代允、神フィルだけでなく、京都市響、読売響、札幌響とコンサートマスターを歴任したが、今はフリー。食うためにいろいろ工夫している(?)…。でも偉い。

ランドマークの吹き抜けホールで、ピアノ生演奏を聴いた。ピアノを弾く女性も<美女>に見える(?)。もっとも今日はシラフ。酔ってないと、そうは行かない。でも30分足らず、しっかり聴いてきた。もっとも、聴いたことのある曲とは思うが、曲名が浮かばない。分ったのは「シェルブールの雨傘」ぐらい。火山も老いた。

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