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「昨日、衆参両院の予算委員会で集中審議があった。<柳瀬唯夫>元首相秘書官が先週の参考人質疑で、加計学園関係者との面会を認めた直後。安倍首相の答弁が注目されたが、柳瀬氏の説明を<追認>するばかり。『加計ありき』の疑念を晴らすに程遠かった。柳瀬氏は首相の別荘のバーベキューで学園関係者と知り合い、その後、首相官邸で3度面会、獣医学部新設を巡り意見を交わしたという。『加計優遇』は明らか。しかも学園理事長と首相が親しいことを知りながら首相には一切、報告はしていないという」と「朝日」社説(5月15日)。
「首相秘書官経験者を含め『不自然だ』という<指摘>が相次いでいた。昨日の首相答弁はどうだったか。『国家の重大事でもない限り、途中段階で説明を受けることは殆どない』と柳瀬氏の説明にお墨付きを与え、行政の公平性が疑われかねない累次の面会も『問題ない』。柳瀬氏が『本件は、首相案件』と述べたとされる愛媛県文書の内容を否定したことについても『記憶をひもときながら、正直に話していた』と<擁護>した。この説明で<納得>する人がどれだけいるだろうか」(朝日)…。「皆無に近い」!火山は絶叫、爆発したい――。
「『犬が西向きゃ尾は東』『北に近けりゃ南に遠い』…。いずれも言うまでもないこと、当たり前であることをたとえる古い言い回しである。▼分かりきったことを<臆面>もなく主張する者への当て付けの言葉。まだまだある。『ニワトリは裸足』『親父は俺より年が上』『雨の降る日は天気が悪い』…。▼シッポの大きく曲がった犬や足下駄をはいたニワトリが浮かぶ。何かといえば内閣支持率である」と「東京」コラム<筆洗>(5月15日)――。
「▼安倍政権の支持率は先月の調査から1・9ポイント増の38・9%。不支持(50・3%)が上回っているが、加計学園の獣医学部新設問題などで厳しく批判されながら、下がるどころか上昇している。▼一連の問題を世間が許しているわけではないことは同じ調査結果を見れば分かる。加計学園をめぐる元首相秘書官の国会答弁に対し、『納得できない』の回答は75・5%。獣医学部新設を認可した政府のやり方を不適切だったと考える人も約7割である。
この問題だけで支持率が左右されるわけではないのは承知しているが、ここまで世間を騒がせても支持率増とは『雨の降る日も天気は良い』か。▼景気は悪くない。世間には疑わしきことや不届きな言動に目をつぶってでも安倍政権を支持したい空気があることは理解するとしても、『政治家が怪しげなことをすれば、支持を失う』の当たり前の判断がしにくい日本の政治の現状は寂しい」(東京・筆洗)…。「ワビシイ」なんてもんじゃない――。
「首相はまた、特区選定の過程に瑕疵はないとの従来の説明を繰り返し、学園の『特別扱い』を否定した。学園の特区希望を正式に決まる昨年1月まで知らなかったという立場も崩さなかった。『国民から疑念の目が向けられていることはもっともだ』と一方で認めながら、追及が各論に及ぶと、逃げの答弁に終始する。言葉とは裏腹に、国民の疑念に真摯に向き合おうという誠意は感じられない。真相解明にいまだ背を向けていると言わざるを得ない。
前財務事務次官のセクハラ疑惑も同様だ。首相は『被害者に寄り添った対応、発言が求められるのは当然だ』といいながら、問題発言を繰り返す麻生財務相について『誤解を与える発言は撤回されている』。これでは麻生氏をかばっていると見られても仕方あるまい。国会の残り会期は1カ月余りだ」と「朝日」社説(5月15日)は続く。そう、一強の驕り――。
「首相は野党の批判をかわしつつ、このまま凌ごうとしているのだろう。国民に約束した『丁寧な説明』はどこに行ったのか。一つ一つの不祥事について<事実>関係と<責任>の所在を明確にし再発防止策を講じる。政権への信頼を取り戻す道はそこにしかないはず」と「朝日」社説は結ぶ――。今も「日曜討論」で「いつまでモリカケか」とかチラツクが火山、「フザケルナ」と絶叫したくなる。根本原因は安倍晋三。なのに出演者も<歯切れ>が悪い。
「<原発のない国へ>事故後も依存、社会への警鐘」と「東京」(5月13日)――。「小泉元首相がインタビューに答えた。未曽有の大事故。安全性や経済性が破綻しているにも拘わらず、なおも原発稼働に固執する日本の社会構造に対する警鐘と受け止めたい。小泉氏自身、5年以上の首相在任当時、原発推進論者の言い分を信じ、原発の抱える問題に疑問を抱くことはなかった。それを一変させたのが原発事故。住民から故郷を奪い、事故を起こせば処理や補償に膨大な費用がかかる。現実を目の当たりにして『ウソだった』と気付いたという。
「小泉氏が原発ゼロへカジを切ったのは現職政治家当時、ウソに気付けなかった<贖罪>なのかもしれない。郵政や道路公団の民営化など小泉改革は<毀誉褒貶>はあるものの、小泉氏自身が既得権益と位置付けるものを打破する『闘い』。それは安倍晋三首相との対比で再評価されている田中角栄元首相への挑戦。原発推進の電源三法をつくったのも首相時代の田中氏。小泉氏が主張する原発ゼロは『自民党をぶっ壊す』延長線上にあるのだろう。
「しかし、首相在任時は高い支持率を維持した小泉氏でさえ、日本社会が長年浸ってきた原発依存構造を変えるのは容易ではない。政策転換に政治の強いリーダーシップが必要だが、小泉氏の声に耳を傾ける政治家は安倍首相を含め政権を担う自民党に殆ど見当たらない。小泉氏が原発ゼロに取り組むのも世論覚醒を促し、政治に決断を迫る狙いがあるのだろう。
結局、原発の在り方を決めるのは主権者たる国民自身であり、私たち一人一人が、原発に固執することのマイナスを真剣に見つめることが必要だ。小泉氏の一連の発言は、そう語りかけている。(論説副主幹・豊田洋一)」と東京「解説」(5月13日)――。ブラボー!
(平成30年5月20日)
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